産後1ヶ月に感じた「かわいい」の呪縛
息子の新生児期はとにかく必死だった
しんどすぎて記憶の奥底に保管しているのだけれども
今日はそこをそっと開けて振り返ってみようと思う
新生児期というのはいわゆる産まれてから28日目までを言う
この時期ならではの可愛さと言うものがあるらしく
今しか感じられないこの一瞬一瞬を慈しむものらしい
そんなわけで、周りは会うたびに息子を見て「かわいいね」という
それはそれは幸せそうにうっとり言うのだ
私にはそれが苦痛だった
確かに息子はかわいい
ありきたりな言い方になってしまうけれ
不妊治療までして、産むまでも色々あって、やっと産まれてきてくれた
何者にも変え難い尊い存在なのだ
それでも私は思ってしまう
かわいい、けど、、、と
かわいいだけじゃないのよ
そんなにかわいいかわいい言うなら私の代わりに一日一緒に過ごしてみてよ!と
もちろんみんな母親経験者だからそんなこともわかっていて
経験者だからこそ他人の子供は俯瞰してみれて
かわいいと思える余裕があるというのもわかっている
それでもあの時期私にとって「かわいいね」の一言は紙で手を切ってしまうような
気づかないうちにスッと傷ができていて
気づいたらちっちゃな傷なのに妙に主張してくるような痛みとなって私を苦しめた
なんて言うのは被害妄想だろうか