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ピンチに必要なマクロ視点
おはようございます。今朝も勢いで書きます。
注文住宅や分譲戸建てなどの住宅会社や工務店の業況の厳しさが、増しているようだ。
以前からの建築資材の上昇で価格が高くなってしまい、お客様のマインドが下がり、受注が難しくなっている。そこに激しい競争があるため、受注ができたとしても、利益の確保が難しい。
そもそも高齢化や人口減少でマイホームを購入する人が年々減っている。そこにライフスタイルの変化でマイホームは新築だけではなく、中古住宅の購入や、中古住宅をリノベーションして住もうとする人も増えている。
さらに、コロナ対策融資の返済が始まり、資金繰りが厳しくなっている。
もちろん、すべての会社の業績が厳しくなっているのではなく、そのなかでも業績を伸ばす会社はあるが、それは一部に限られつつある。倒産や廃業してしまう会社も増えている。
また、M&Aにからむファンドの声を聞いていても、最近、住宅会社の売却案件が増えているようだ。その背景には事業承継者がいないというのがあるが、自社だけでは、この先の経営が見えなくなっていることもあるだろう。
このように今は住宅会社や工務店の経営がピンチに立たされている。
このようなときに、ピンチにどう立ち向かっていくか?
目の前の仕事に集中して、できることをこれまで以上に懸命に取り組め、そうすれば、ピンチを脱したときに、新たなチャンスを掴んでいるだろう。
このようなメッセージを発することもあるだろう。
ただし、これは精神論でしかないとも言える。そのピンチが時代を変える大きな波のうねりのようなものかもしれない。もし、そうであれば、小さな舟をどれだけ懸命に漕いでも、波にのみこまれるだけだ。
以前、トップシェアを誇る機械メーカーの社長が、「リーマンショックのような不況がきたときは、売上は下がるものだ。特に、トップシェアなどの一番企業は、マーケットの影響を一番受けるもので、マーケット全体が縮小するのであれば、売上は当然に下がる。」と言っていたのを聞き、今でも印象深く残っている。
大事なのは、そのために、普段から何を準備しておくのかを考えておくこと、といったメッセージであった。
耐えるにしても、その先に、明るい未来があるのか?
大きな時代の流れなのであれば、他のところにチャンスが生まれているかもしれない。それを見ようとしているか。
ピンチになれば、焦点は狭くなりがちだ。目の前のことしか見えなくなる。それを、意識的にひろげて、大きく見ること。世の中をマクロに見て、今の動きや変化を考えること。
マクロな視点は、ピンチのときこそ必要になる。
意識をひろげてリラックスしながら今日もステキな一日に。