経営コンサルタントに必要な”考える力”について。
おはようございます。今朝も勢いで書きます!
経営コンサルタントは色んなことを考えている。ご支援先の業績アップに必要なことは何か?そのために、今は何をすべきなのか?自分自身のコンサルタントとしての成果を上げるために、何をすべきなのか?次の勉強会のテキストはどのような内容にしようか?次のセミナー企画はどのようなものがいいか?
まだまだ色んなことを考えている。そして、”考える”というのは、経営コンサルタントだけに必要なことではなく、どのような仕事をしていても、必要なことのはずだ。
ただ、ちょっと考えておきたいのは、”考えるとはどういうことか”ということである。これを考えておかないと、自分は考えているつもりでも、他の人から見れば何も考えていないように見えてしまうことがある。
私も、そういう経験がある。
まだコンサルタント駆け出しの頃である。当時の上司から私は毎日「もっと考えろ!」と言われ続けた。私は、自分では考えているつもりである。しかし、私がどれほど考えていると思っていても、上司からは「もっと考えろ!」と言われ続けた。
そのように毎日「考えろ!」と言われ続けていると、しまいには”考える”とはどういうことなのかが分からなくなってきた。「考えるとは何をすることなのか?」について、考えるようになったのだが、それが分からない。
今になって思うのは、だから、「考えろ!」と言われ続けたのだということ。”考える”とは、どういうことなのかを分かっていないので、私は考えているつもりなのだが、その上司から見れば、考えているようには見えなかったのだ。
では、考えるとはどういうことなのか?
それは、ズバリ、”自分なりの結論を出すこと”である。
これがないものは、”考えた”とは言わない。ただ、悩んだだけである。あーでもない、こーでもないと悩んだだけなのだ。
おそらく、”考えろ”と言われ続けていた私は、結論を言っていなかったのだと思う。「あの方法もいいし、この方法もいい。」、「あーでもないし、こーでもない」、「~~、じゃないかなぁと思います」このような話をしていたのではないかと思う。
それを聞いた上司からは、「で、結局、なんなん?」と聞かれるが、答えられない。だから、続けて、「もっと考えろ!」と言われる。私が結論を言えていないために、何度も「もっと考えろ!」と言われ続けていた。
ただ、その時の私は、きっと”結論とは正解”だと考えていたのだと思う。「結論を言え!」と言われれば、”正しいことを言わなければいけない”と考えていた。だから、言えなかった。
しかし、上司も正解なんて分からない。もっと言うと、正解は誰にも分からない。
そこで、必要なのは、「仮説」である。こうすれば上手くいくと根拠をもって説明ができる仮説である。それを出すのが、考えるということなのだ。仮説がない答えは、考えたことにはならない。ただ、悩んだだけである。
それが、分かってからは、上司から「もっと考えろ!」と言われるのが、少しづつ少なくなっていった。
仮説を考えるクセをつけて、今日もステキな一日に。