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経営コンサルタントの仕事術”準備”編

おはようございます。今朝も勢いで書きます。

私のコンサルティングスタイルは月に一度ご支援先に訪問をして、その会社の業績を伸ばすための実行支援をする。このスタイルで20年以上、コンサルティングをしてきた。

ご支援先に訪問をしてすることは大きくは3つある。

①状況把握
⓶提案
③実行支援

状況把握とは、会社が今どのような状況なのか。業績はどうなのかを社長や経営幹部からお聞きする。提案は今の状況と目標を照らし合わせて必要な改善策を提案する。そして、それを実行するために必要なサポートを行う。

より良い提案をするためには、状況把握が大切になる。

さて、以前であれば状況把握をするのは、ご支援日の前に電話で状況をお聞きしたり、訪問をして午前中は社長や経営幹部からお聞きすることが多かった。聞かなければ状況が分からなかった。

しかし、今は違う。インターネットが進化したおかげで業績データは共有できるようになっている。なので、どのような状況なのかを知りたければ、いつでもそれを見れば分かる。

ご支援先の状況はお伺いする前だけではなく、いつでも見たいときに見れるようになった。日々、それを見ていて、気になることがあれば、いつでも連絡をして状況を確認できる。

これだけで会社の状況がすべて分かるものではないが、業績が予定どおり推移しているのかどうかをご支援先に聞かなくても分かるのは、効果的なコンサルティングを進めるには本当に助かる。

状況が分かれば、どこに課題があって、どのような改善が必要なのか。あるいは、さらに業績を伸ばすには何をすればいいのか。ご支援先に聞かなくても、必要なことが分かり、準備ができる。

ご支援先に聞かなくても状況が分かることで、準備がこれまで以上にできるようになる。また、ご支援先の社長や幹部にお聞きして状況を把握するのは、社長や幹部が何を感じているのかを知るには良いのだが、それが正しいとも限らない。その点、業績データは状況を客観的に把握できる。

社長や幹部による主観的な情報も大事なのだが、それと同じくらいに客観的なデータも大事。

このようにしてデータで状況が把握できるようになったことで、以前よりも準備力が増している。具体的には、コンサルティングで何をどのような順番で進めるのがいいのか。それは誰に話して了解を得て、進めるようにすればいいのかといったコンサルティングのイメージが具体化できる。

コンサルティングでは、その日の内容を議事録にまとめるのだが、通常はコンサルティング終了時に完成するのだが、このような準備ができるようになったことで、コンサルティングを始めるまえに、議事録がほぼ完成している。

そして、コンサルティングを進めながら事前に準備している議事録に必要な加筆修正をしていく。

ただし、大事なのは事前に準備はするが、それに捉われてしまわないこと。それに捉われると見るべきものが見えない、聞くべきことを聞けないことになる。

ご支援先の方々と対面をして、事前に把握していることと違うことがあれば、より詳しく確認し、提案しようと思っていたことを変える。

準備は整えるが、柔軟な姿勢ももつ。

宮本武蔵のようだ。ふと、そのイメージが浮かんだ。

準備力を高めて今日もステキな一日に。

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