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玉葱麹、いいですよ!
玉葱麹を作りました。
いえ、正しくは「麹菌さんに作っていただいた」です。
私はただ、朝、玉葱をすりおろし、麹と塩を計って混ぜて、炊飯器にセットしただけ。
私が外出している間に、律儀な麹菌さんたちが一生懸命醸してくれて、夕方帰宅したらすっかり美味しく出来上がっていました。
私は味噌も作りますが、何ヶ月もじっくり眠って頂かねばならない事を思うと、玉葱麹さんは超絶アスリートです。
素直で、真面目で、勤勉で、それでいて出しゃばらす、黙々と自分の仕事に励む陰のスーパーマン!毎日の料理に頭を悩ませる、時間のない主婦には力強い助っ人になること間違いありません!
身体に良くて、美味しくて、簡単に作れて、なおかつ安上がり。誰にでも作れる玉葱麹のご紹介です。
玉葱麹の歴史
玉葱の糖分で麹菌を発酵させた調味料です。麹はいったいいつから使われていたのかもわからないほど、原始や古代から人の生活に関わって、さまざまな醸造製品を作り出してきました。味噌も醤油もその産品です。
そのうち塩麹は江戸時代頃には利用されていたようですが、今日の塩麹ブームはつい最近のこと。健康志向から広く知られるようになり、その材料のバリエーションとして玉葱麹、野菜麹、にんにく麹などがあります。だから玉葱麹は塩麹の進化版(?)と言えます。
玉葱麹の効能
玉葱にはアリシンという成分が含まれていて、血液をサラサラにしたり、血圧やコレステロールを下げる働きがあります。また脂肪の分解や燃焼を促進する効果もあるので、メタボ予防やダイエットにも役立つといわれます。その玉ねぎが米麹と一緒になることで、抗酸化作用・ビタミン吸収促進作用などが増して、疲労回復につながります。腸内環境や自律神経を整える効果も期待できます。
玉葱麹の作り方
材料とその分量 玉葱大1個(200g程度)
乾燥米麹 100g
塩 35g
作り方 常温で数日かける方法もありますが、炊飯器(ヨーグルトメーカー)を使えばその日のうちに完成。ジップロックの袋で簡単に作れます。
①玉ねぎをすりおろす
②麹と塩をよく混ぜて①に加える
③ジップロックに入れ、蓋を開けた炊飯器で保温する
④6時間ほど保温を続ければ出来上がり
(ジップロックは少し口を開け、炊飯器の底は念の為布巾を敷きました。
炊飯器は蓋を閉めてしまうと麹の活動には高温になるので開けたまま。
乾燥予防に、私は布巾をかけておきました)
玉葱麹をおすすめする理由
★料理の下味に何でも使えます!
肉が柔らかくジューシーに、魚は臭み消しに。
野菜本来の味を引き出してくれ、うまみアップします。
★コンソメの替わりになります!
赤ちゃんの離乳食に安心して使えます。
スープ・ポトフなど、玉葱麹があればコンソメ不要です。
できるだけ添加物を避けたい離乳食。食材そのものの味が引き立ちます
★自分で作ればとっても安い!
安い!そして、冷蔵庫で保存すれば1か月や2か月はもつ。
★そして何より「これがあればなんとかなる!」という安心感。
誰だって作るのが億劫な時ってありますよね。
例えば、まとめ買いした肉に玉葱麹をまぶしておけば、
ただ焼くだけでレストランの味に変身です。(焦げやすいのは注意)
仕事帰りのへとへとの時に、デパ地下やコンビニに寄ってお金たくさん使わなくても、家にあるもので美味しく食べられるなんて、ものすごく気持ちが楽。だから、おすすめ!
おわりに
今回作った玉葱麹は、一生懸命子育てしているお嫁さんへのプレゼントです。まだ2歳前の孫に、できるだけ添加物のないものをと心がけて頑張っています。人間は食べた物でできているって、確かにその通り。
良いものでも手に入りにくいもの、高くて手が届かないもの、手間がかかってとても無理なもの、それじゃ実際には使えないけれど、
簡単に、安価に、手間をかけずに作れるのなら、これは使わない手はないと思います。玉葱をすりおろす手間と麹があったら、ぜひ試してください。
ほんとに簡単です!