HUNTER×HUNTER考察#401話 - カキン国ってどんな王政とってるのよ
いよいよ再開したハンターハンター。
変わらずの濃い内容で、非常に楽しく読めました。
#401で分かったことは次の通り。
王位継承権のある王子は、「正室の子」であればよいのであり、父親が必ずしもナスビ=ホイコーロの子でなくてもよい。
クラピカ講習会に現れたアサシンは、ロンギではない。
カキン国の中枢に、ビヨンド=ネテロの子ども達がいる。その中には、死亡すると王子に死の呪いが飛んでいく者がいる。
ロンギの主目的は王子を王へと導くことだが、真の目的はビヨンド=ネテロの嫡子を抹殺すること。実父への復讐。
より細かく見ていきましょう
1. 王位継承権のある王子は、「正室の子」であればよいのであり、父親が必ずしもナスビ=ホイコーロの子でなくてもよい。
これについては、すでにヒントが出ていました。
読んだ当時は、謎なキャラ付けだな〜と流していました。
隠し設定の匂わせだったとは…！
王位継承戦は、カキン王国の伝統。
となると、「現国王の子ども以外からの王位継承を認める」というルールのもと、着々と力を蓄えてきたわけです。なんで国だ！
ふつう、王国は自らの血統を引き継いでいくものです。が、彼の国では血筋ではなく、深謀遠慮に長ける知謀家が王となる仕組み。運と頭脳。伝統と柔軟性。これらを備えた人間が、恵まれた一握りから選ばれる。
めっちゃスゴい！
エリート主義である一方で、エリートが腐敗しない仕組みも備わっているみたい。
物語として重要な点は、どの王子がビヨンドの子であるかです。
完全に除外されるのは第3王子。そして、第7王子もやたらマフィアのボスに似ている。これは父子の間柄でしょう！
あなた、パパですよね…?
気になるのが、各王子は実父が誰が知っているのか？という点。
ロンギは、知らされていました。第3王子も知っていた。ならばビヨンドの子である王子も、真の父親が誰か知っているのではないか？
というか、そうでもないと、いきなり「I am your father.」言われたところで、ビヨンドに大人しく従うと思えない。第1王子の熱烈な愛国心は、ビヨンドの子じゃあないのでは？と、予測を生みます。
では、「未来ある若者を潰すこと」が大好きな、第4王子：ツェリードニヒはどうか？
高いプライドだけでは説明つかないような、無軌道な殺人衝動。その理由は、因果な自分の出生への苛立ちからくるものではなかろうか。
彼がケツモチをしているエイ＝イ一家のボス：モレナも、不遇な出生を呪い、テロを画策しています。第4王子の暴力性も、理由があってのものではないでしょうか？
あと、なんかモレナとツェリードニヒ似てる…。
もしかして、この2人は父親が一緒だったりするのですかね…?
(じゃあビヨンドの子どもじゃないじゃん)
あるいは、次のセリフから考察するなら、より対象は絞れそうです。
「生まれた時から 私達は念能力が 覚醒していました」
というロンギのセリフ。
王位継承戦が進むにつれ、どいつもこいつも念能力者であると判明してきましたが、これを条件とするなら、第2王子：カミーラこそ最有力候補。
なぜ彼女のような放蕩人間が、達人の奥義である念を体得しているのか？
ビヨンドの子であり、生まれ持っての覚醒者であるなら納得です。
そんなわけで、ビヨンド・チルドレン。私の本命予想はカミーラ。次点でツェリードニヒ。
結果が分かるまで、首を長くして待ちます！
2. クラピカ講習会に現れたアサシンは、ロンギではない。
アサシンじゃないそうです。
クラピカの鎖が示す通りなら、嘘もついてないそうです。
まぁ違いますよね。
術者（アサシン）のセリフ、ロンギの喋り方とぜんぜん違うし。
思い返せば、「呪唇白蛇」の最初の被害者は、念講習会の前。
出航間も無くの1014号室警護担当のウッディーでした。
となると、もう術者（アサシン）は、念講習者参加者に絞られすらしません。
残る謎は、なぜアサシンは1014号室を狙い続けるのか？
予測1：1014号室関係者がアサシンだから
ウッディーら監視を殺したことで利益を得たのは誰か？短絡的に考えるなら、敵対勢力が消えたことで、クラピカの警護はシンプルになりました。つまり、ワブル王子本人の念獣である可能性です。
バビマイナが否定してるって？
でも、ヒュリコフもロンギが犯人だとミスリードしてたし…。
予測2：1014号室は暗殺しやすいから
前に整理した通り、1014号室は最も王子直属の護衛が少なく、しかも全ての王妃の監視がついています。ここでコトを起こしても、誰が犯人か絞りにくい。各陣営の出方を探る意味でも、暗殺始めにもってこいな気がします。
なんでさっさと王子を暗殺しなかったのかって？
これからやろうとしていたのよ…。たぶん…。
なんで自陣営であろう監視もまとめて殺したのかって？
生き残りがいたら即バレるし、王妃への忠誠ではなくて、王子に忠誠を誓っていたから？あるいは、ビヨンドに忠誠していたから？
難しいですね。アサシン探し。
というか、このアサシンは今後物語のキーパーソンたり得るのでしょうか？
序盤のドラマを作るために撒かれた小石なのか、物語を大きく動かしていく巨岩なのか。ただでさえ設定が多いから、本筋に関わってきて欲しいけど…。
ワンチャン、第14王子の念獣だったりしないのかしら？
そのほうが物語的には大きく話が動きそうな気がします。
3. カキン国の中枢に、ビヨンド=ネテロの子ども達がいる。その中には、死亡すると王子に死の呪いが飛んでいく者がいる。
4. ロンギの主目的は王子を王へと導くことだが、真の目的はビヨンド=ネテロの嫡子を抹殺すること。実父への復讐。
最後はまとめて。
決して、思ったより書く内容が多くて疲れたわけではありません。
このことが示すのは、どの王子も最早安全圏にはいないのだということ。
ビスケと一緒に引きこもっている第13王子、どうやってリタイアの運びになるのかしら？と思っていたけど、今話の内容で一気に生存レースが横並びになりました。
ロンギからの打ち明けで、新たに引かれたのは、
ビヨンド陣営 VS その他のカキン王子たち
という構図。
クラピカや、彼が雇ったボディガードのビスケやハンゾウたちは、サバイバルレースからの生き残りを望んでいます。その方法として、継承戦そのものを破壊することも視野に入れている。踏み込んで言うなら、それ以外に生きて帰ることは難しそうです。
他の王子も、誰がビヨンド陣営かを知る前に、むざむざと人間地雷を踏み抜きたくないはず。
このネタを上手く使えれば、クラピカは第1王子とすらも共同戦線を張れるのではないかでしょうか？
そうなれば、この混沌とした話はシンプルに統合されていきそうです。
継承戦を成立させたい VS 継承戦から抜け出したい
・ナスビ＝ホイコーロ ・クラピカ
・ビヨンド＝ネテロ ・ロンギ
・（他のビヨンドの子） ・ﾋﾞｽｹ/ﾊﾝｿﾞｳ/ｾﾝﾘﾂ/ﾊﾞｼｮｳ/ｲｽﾞﾅﾋﾞ
・≒第14,13,11,9,7,6,5王子
この主体立を軸に、
ヒソカ VS 幻影旅団
モレナ VS そのほかのマフィア
モレナ VS ツェリードニヒ（と彼の私設兵）
クラピカ VS ツェリードニヒ
ﾍﾞﾝｼﾞｬﾐﾝ VS ツェリードニヒ
の他の対立も統合されていくのではないでしょうか？
そうであってくれ…！もう風呂敷畳んでくれ…！
現時点で、無理やり全ての対立軸を統合するなら、
[継承戦を成立させたい]
・ナスビ＝ホイコーロ
・ビヨンド＝ネテロ
・第４王子ツェリードニヒ
・その他のマフィア
・幻影旅団
・パリストン
VS
[継承戦から抜け出したい]
・クラピカ
・ロンギ
・ﾋﾞｽｹ/ﾊﾝｿﾞｳ/ｾﾝﾘﾂ/ﾊﾞｼｮｳ/ｲｽﾞﾅﾋﾞ
・モレナ
・ヒソカ
・第14,13,11,9,7,6,5,3,2,1王子
・十二支ん
でしょうか？
ぜんぜん最終形が見えてこないけども。
直近で気になるのは、クラピカたちを監視する第1王子ベンジャミンからの刺客：バビマイナ
ロンギとの会話を終えて部屋に戻ると、やたら神妙な面持ちでした。
ストレートに予測するなら、彼には会話内容が聞こえており、自らの立場に逡巡している状態だったということ。
なぜなら、彼もまたビヨンド＝ネテロの息子だから…！
だとして、息子だからロンギと同じく親父に復讐したい！となっているのか、ロンギとは異なり（育ての親からの洗脳の末に）ビヨンドに憧れ、彼の理想に向け協力したいと思っているのか。
バビマイナは、心技体が鍛え抜かれた第1王子私設兵の精鋭です。
にも関わらず、クラピカやオイト王妃にシンパシーを寄せる場面があります。
それは彼の心に、第1王子の王位継承に限らない、彼なりの価値基準・志があることを示しています。
そんなもんビヨンド関連の「真の目的」をおいて他ないわなぁ！(即決)
バビマイナは明らかに味方になりますよ、とフラグを立てていますが、するとクラピカと第1王子との対立は決定的になります。
となるとさらに第4王子と敵の敵の関係になり….あぁまた崩れていく。
…やはり予測が付かないよー！
＊＊＊＊＊＊
最後までご覧いただきありがとうございました！
相変わらず、冨樫先生のストーリーテリングはハンパないです…。
いくらでもああでもない、こうでもないと考えられる。
ナニこれ？恋？
先生、無理にとは言わん。
来週で10話分更新してくれ。
無理なら、なんで今回の表紙がモレナなのか教えてくれ。
健康に気をつけて頑張ってくれ。
面白かったです。ありがとうございますmm
これからも毎週水曜日、世界を広げるために記事を書いていきます！
（今回だけ別日投稿でしたが…）
過去の漫画紹介シリーズはこちらに。
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どうぞ、また次回！
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