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ハンターハンター考察402話 - すべては第9王子に還る

今週も、HxH・マンデーありがとう。冨樫(先生)。

402話では、展開のビルドアップがさらに進みました。
各々の計略が、さらに複雑さを増し絡み合っていきます。
もう計略が張り巡らされすぎてパンパンです。

[今週のポイント振り返り]

  1. フウゲツの手紙から垣間見える、第二王妃の不自然

  2. 交錯するルズールスVSフウゲツ・カチョウ陣営

  3. ハルケンブルグの裁判:Xデーはいつ?

今週のポイントは、さらに一点に集約されます。
それすなわち「第9王子:ハルケンブルグ」。
彼に注目する形で、今後の展開への想像を膨らませていきましょう。

以下、細かく見ていきます。

1. フウゲツの手紙から考える、第二王妃の不自然

402話最終ページにある「ハルケンブルグの出生の秘密…!」
このセリフ、、こりゃあ第9王子は腹違いの子だわなぁ!

ハルケンブルグは第二王妃の息子です。
第二王妃は4人の王子を産んでおり、全王妃中の最多です。
第2王子:カミーラ
第5王子:ツベッパ
第7王子:ルズールス(父親がマフィアのボス疑惑)
第9王子:ハルケンブルグ(父親がビヨンド、ないし異父疑惑)

こんなのムチャクチャです。仮に、上位王子の父親がホイコーロだとしたら、腹違いの3人の父親がいるとなる。
強い女性が過ぎるだろう…!

ルズールスは容貌・セリフ(カキンマフィアの多用する「均衡」という用語)からして、シャ=ア一家組長:ブロッコ=リーの息子です。
しかしだとしたら、なぜ第二王妃は2子を産んだ後に、マフィアというアウトローに近づいたのか?なぜ子を成したのか?
第二王妃の人物評は「控えめ」。カミーラとの会話にも、その性格が垣間見えます。

肩入れせず
(…カミーラはなんでハルケンブルグを殺したいのだろう?)

「カキンの3大マフィア」のどのトップも、王族と血縁関係(というか王位継承権)があるとしたら、偶然なのか、作為によるのか。

作為ではないでしょうか?ホイコーロは、国を裏からも安定させるために、マフィア(裏稼業)のトップに自らの縁者を取り付け、さらには彼らの子どもを親族に含めることで結束を強くした。
ホイコーロは強い王です。国の繁栄のために、暗黒大陸という禁忌にも挑み、自らの子息の殺し合いを認める。王位に挑戦すらしない子は、王子ではないと見做します。

頂点たるものの責任
(ここの国家論カッコよくて好き)

国の繁栄のために、我が子や自らを道具と見なすなら、王妃へも同様の思考を求めるのではないか。
第二王妃は国のために自らを捧げ、ブロッコ=リーとビヨンドの子どもをもうけたのではないか?
現時点で、私はそう予想します。
第二王妃は複数の男と子を成している。
王族は、昔から結婚は政略と不可分です。

さらに、王族とマフィアの関係が深いなら、気になるのはツェードリニヒとモレナの関係性。
この2人の出生も、カキンを裏から安定させるための策略があった様に夢想します。

2. 交錯するルズールスVSフウゲツ・カチョウ陣営

フウゲツチームは、カチョウの衰弱の原因をルズールスとみなし、彼の暗殺を謀っています。
そうなると気になるのが、バショウとセンリツの対立。
それぞれが護衛する王子への肩入れ具合を考えると、ルズールスへの攻撃は、両者の関係を修復不可能なものにしかねません。

センリツ達の作戦は、ルズールスや護衛にセンリツの音楽を聞かせ、失神させることから始まります。
しかし、既に彼らはセンリツの演奏を聴いている。バショウはより深く彼女を知っています。
なんらかの対策を立て、簡単に失神させられないよう準備するだろうと思えます。
暗殺計画は失敗どころか、フウゲツの敵を増やして終わる最悪の結末もありえます。


センリツは現状の殺し合いを避けるべく、継承戦そのものを変える頼みの綱を、クラピカ、そしてハルケンブルグへと託します。あるいは、クラピカとハルケンブルグの双方が協力して、継承戦解体へ向かうことを願っているかもしれません。
しかし、ハルケンブルグはすでに「覚悟決まっちゃった人」になっています。今更、覚悟を白紙に戻して、平和な王へと戻るのか。むしろ、己の秘密を知っているであろうフウゲツを第一標的に変えるのではないか?
クラピカの方も「ビヨンドの嫡子抹殺を誓う」ロンギとの関係性があります。ハルケンブルグがビヨンドの息子ともなれば、ツベッパとハルケンブルグの双方との同盟維持は困難です。

フウゲツ陣営の作戦は、どれも理があるものの、上述の理由から失敗すると予測します。
それぞれが妥当な作戦を考え出して動いているのに、妥当な理由で失敗するとすれば、冨樫先生のストーリーテリングの面目躍如。
複雑さが楽しい。

3. ハルケンブルグの裁判:Xデーはいつ?

ハルケンブルグ側も、もたついてはいられません。
ハルケンブルグは第1王子私設兵の2人を攻撃・排除しており、第1王子私設兵長のバルサミルコにより、私設兵謀殺の嫌疑をかけられ勾留されています。

漫画内での場面描写を拾っていくと、ハルケンブルグの2度目の第1王子私設兵への攻撃が、出航後10日目の朝。その午後には、ハルケンブルグは司法局から拘束されているようです。
カミーラがベンジャミンを襲撃し、拘束されたのは2日目夜。彼女の裁判は翌日に行われていたようです。
ならば、ハルケンブルグの裁判も、11日には行われるものでしょう。

402話は、11日の朝で終わります。
…もう裁判(ハルケンブルグへの毒殺実行日)の当日じゃん!!!
もたついてられないというか、時間ないじゃん!!

厳密には、毒殺は裁判を通して行われるとは限りません。TSK-17を裁判場で撒いたら、無関係な人を巻き込んでのパンデミックを作るからです。
勾留中に撒く算段だとすれば、「ハルケンブルグが倒れた」のは、ひょっとすると毒殺の成功によるものなのか(流石に裏読みしすぎ?)。

私は、ハルケンブルグの毒殺は失敗に終わると思います。
彼の念獣の能力も分からないし、ここまで見てきたように、まだ物語上の役割がたくさん残しているから。
でもどうやって切り抜けるのか。暗殺が失敗したとき、バルサミルコはどうなるのか(死なんでほしい…)。

裁判までのベンジャミン陣営の攻撃を逃れようとも、両者の対立は続くでしょう。
ハルケンブルグがベンジャミンと対立するとして、クラピカはどちらかの陣営に着くのか、第三極になるのか。
第三極になると思うのですが、こちらも続きを楽しみにしています。



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最後までご覧いただきありがとうございました!
平和主義者を願いつつも、斧を振り下ろさなければいけない状況までもう少し。そうすれば、継承戦アークは知恵比べ・腹芸比べから一歩進んだ、王への資格を問う展開へと進んでいくかもしれません。
座して待ちます…!


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misoichi|ライター📝
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