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このマンガがすごい!のすごいをめぐる

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このマンガがすごいシリーズについてまとめます
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記事一覧

人生のトラウマを描くマンガ : 21世紀の漫画家100 - 模造クリスタル / 憂鬱さとファン…

若い世代にとっての漫画は、スマホで読むものかもしれない。 今やウェブ漫画は普通だが、20年…

21世紀の漫画家100 - 谷口菜津子 / 魔法の世界のその先へ

いつの時代も人は迷う。 迷ったとき、ある人は友人に話を聞いてもらうだろう。ある人は太陽に…

21世紀の漫画家100 - 西村ツチカ / 不思議の国への招待状

「マンガの神様」が生まれてから、2028年には100年になる。 アクション、コメディ、ホラー、恋…

ユートピアと笑い : 「このマンガがすごい」を探る - 『女の園の星』 和山やま

「このマンガがすごい!」では、スター作家が生まれることがあります。 よしながふみ。岩本ナ…

静けさが人を癒す :「このマンガがすごい」を探る - 『砂の都』 町田洋

漫画を読み終わった後、心に凪を感じたのは、 町田さんの作品が初めてだったと思う。 毎月に…

全能で不能な若者へ:「このマンガがすごい!」を探る - 『バイオレンスアクション』 …

現在の少年漫画のトレンドはなんでしょう? あらゆる文化がトレンドを持つように、漫画の世界…

世の中、結果?過程?:「このマンガがすごい!」の理由を探る - 『東京ヒゴロ』 松本大洋

少年誌・少女誌の漫画と比べると、青年漫画はあまりメジャーに出ない印象があります。 そんな青年漫画家ながら、ひときわ世間の注目を集める作家がいます(当社比)。 映画化された『ピンポン』『鉄コン筋クリート』でお馴染み。 松本大洋さん。 クセのある作風ながら、市場と批評家の双方から高評を得ている作家です。 『竹光侍』では文化庁メディア芸術祭優秀賞や手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。『ルーヴルの猫』では「漫画のアカデミー賞」と言われるアイズナー賞で、最優秀アジア作品賞を受賞していま

自他をエグる自省録:「このマンガがすごい!」理由を探る - 『さびしすぎてレズ風俗に…

ふつう、漫画は楽しむためのものです。 しかし少なからずの作品は、読んでいてゾッとするし、…

「このマンガがすごい!」の"すごい理由"を探る - 『うみべのストーブ』 大白小蟹

短い物語は、簡単に作れそうに思えます。 その成立も、遥か昔かと思いきや、今日的意味でのシ…

放映間近!!「このマンガがすごい!」理由を振り返る -『ルックバック』 藤本タツキ

月に一度、「このマンガがすごい!」の選書について、何がどうすごいかを立ち止まり考え、記事…

「このマンガがすごい!」の"すごい理由"を探る - 『水は海に向かって流れる』田島列…

演技の良し悪しを判断する際、「演技っぽくないこと」を考えることがあります。 泣くシーンに…

「このマンガがすごい!」の理由を探る -『マイ・ブロークン・マリコ』平庫ワカ

「このマンガがすごい!」の選書について、なにがどうすごいのかを深掘りしてみる本シリーズ。…

人はなぜ泣くのか?: 「このマンガがすごい!」のすごい理由を探る - 『逢沢りく』 …

皆さん、関西弁は好きですか? 私は超好き。 特にマンガに出てくる関西弁が好きです。 マン…

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「このマンガがすごい!」の"スゴい"の理由を探る - 『かしこくて勇気ある子ども』 山本美希

ある種の物語は、受け手に特定の"構え"がなければ楽しめない。 ドラマを楽しめるのは、そのドラマで語られているストーリーと自分自身を、リンクさせることができたときだけです。 恋愛リアリティショーに、私は大抵興味がないですが、恋の駆け引きを自分毎と捉えられる人は、とても楽しめるのだと思います。 能楽は、あまりエキサイティングだと受け取られませんが、そこにある精神性や世界観を、自分に引き込み鑑賞できる人なら、とても味わい深くあるに違いない。 今回取り上げるのは、そうしたある種