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大量の紙吹雪が舞う挙母祭り

10月の第三土日に開催される豊田市の挙母祭りへ行ってきました。
寛永年間(1624~1643)の頃から、五穀豊穣を願って受け継がれてきました。
豪快な山車の引き廻しと華麗に舞う紙吹雪が見どころのお祭りです。
2023年に初めて訪れましたが、紙吹雪が舞う光景が感動的で今年も見にきました。

試楽

土曜日の試楽では、八輛の山車が各地区を練り歩きます。山車の高さは6~7mぐらい。2階と同じぐらいの高さがあります。

試楽では駅前の通りを山車が勢いよく入り、直角に曲がります。そして曲がった直後に山車から紙吹雪が撒かれます

1624年~1643年ごろに始まったとされる挙母祭りは、最初から紙吹雪を撒いていたわけではなく、明治初期から今のようになったそうです。
山車の順番を巡って騒動になった時に、話し合いが行われ毎年順番が変わるようになりました。その際に1番最初の車を「華車(はなぐるま)」と呼ぶようになり、その華車にくす玉や飾りつけをし、紙吹雪を撒いて特別な演出をしたのが始まりです。
今では順番に関係なく、全ての山車で紙吹雪が撒かれます。

今年の試楽の日は残念ながら午後からの雨が強く、数台がメイン通りを走った後に中止になってしました。本来はこの後に駅前のロータリーの方へ向かいそこでも紙吹雪が撒かれます。その付近は2階の遊歩道があるため、上から覗き込むように紙吹雪をみることができます。

本楽

翌日の朝は快晴でした。本楽は朝から山車7輌が集合し、順番に挙母神社へ向かいます。山車には、ヒノキ、樫、紫檀、黒檀など上材が使われ、打敷で培われた技法を施した豪華な本幕と山車彫刻で名の通った作者の彫刻で飾られています。

そして10時ごろから挙母神社への曳き込みが開始です。今年の華車である喜多町から始まります。神社前で直角のターンに成功すると一斉に紙吹雪が撒かれます。

その紙吹雪の量は目の前が見えなくなるぐらい大量です。帰ってからお腹の辺りに違和感があると思ったら、首元から服の中に紙が入り込んでいたぐらい、山車の通り道には紙吹雪で空間が隙間なく埋め尽くされます。

町ごとに黄色や青、白やピンクなど紙吹雪の色が違います。ピンクの紙吹雪はまさに桜吹雪のようです。

全ての山車の曳き込みが終わると、挙母神社の広い境内に並べられます。
そして、境内には多くの人が賑わい、山車の彫刻や本幕の写真を撮ったり、境内で行われる神事や巫女舞、子ども囃子などを見てまわっていました。

そして、紙吹雪が大量に落ちている場所では、子どもたちの遊び場になります。

夕方までは境内で様々な神事が行われ16時から曳き出しが行われます。今年はスケジュールの都合上、この時間まで入れなかったので昨年の写真です。
最後の「泣き別れ」では、挙母祭りが受け継がれることを祈ります。
この先もこの豪快で勇ましく美しい祭りが続いていくことを私も願っています。

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写真とお祭り旅 / ミスミタクマ
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