霜を踏む
あぁ、寒い。
人間は違う意味でもこもこになりながら
朝の日課へと繰り出す
叶うことなら私もふわふわの
ダブルコートになりたい。
換毛期は勘弁してほしいが
寒かろうがお散歩ガチ勢の犬は本日も
うきうきで毎朝のコースを歩く。
ちなみに服は着ない派
ただしくは着せれない、だが。
(寒いだろうと着せた服が気に入らなかった犬は1週間ほど身体に触らせることを許さず脱がせられなくなり最終動物病院にて脱がせてもらった経験がある。動物病院に電話した時の恥ずかしさよ….)
この季節の早朝の公園はとても澄み渡っていて
霜が降りているとしゃりしゃりと踏んで歩く
あの音が犬も好きなはず
楽しそうに歩いている
寒さなど関係ないようにずんずん進む犬
朝の静かな住宅街を歩くとアスファルトを
歩く犬の足音がしっかりと耳に届くので
愛おしさが増す
毎日耳にしているのに毎度思う
「はぁ、かわいい…今日も尊い…」
犬が吐く吐息も白くなっているのを
見るのも好き
犬と同じ体感とまではいかないが
お揃いの気がして
白い息を無駄に吐き出しながら
寒い寒いと今日も歩く
明日も布団から中々出られない中
繰り返すアラームを鬱陶しく思いながら
犬の笑顔の為に早起きをするのだろう
犬がいる生活はいいもんだなあ
公園の水飲み場が少し水が出た状態
で凍っていた。なんだか可愛い