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体に栄養が入らない時

 前回まで、口から食べて、栄養を吸収して、肛門から出すまでの話が終わりました。

まとめてみます。

  1. 口から入って嚥下する話(口、喉、食道、胃)

  2. 嚥下した後、細かく溶かしていって、栄養素として吸収する話(胃、十二指腸、小腸)

  3. 吸収した残りを排泄する話(大腸、直腸、肛門管)

  4. 吸収の補助と吸収した栄養素を、体で使えるようにする話(肝臓、胆嚢、膵臓)

に分けられると思います。

 栄養補給をどうするかを考えるような時は、1.口から入って、嚥下するまでが出来なくなる時が多いです。

 具体的にはどんな時か、

 認知症や、脳梗塞なんかの脳の損傷で、そもそも食べ物を食べ物として認識できなくなった時。
 認識できたとしても、飲み込む(嚥下する)という動作は、かなり複雑な認知と筋肉の制御が必要なので、脳がその処理をうまくできない時。
 それと、脳は大丈夫でも、嚥下する筋肉が衰えていて、うまく動かなかったり、そもそも腫瘍や怪我などで喉の機能が壊れていたりする時。
が、あります。

 その他、栄養が体に入らない状況としては、
 通り道の食道や胃が通過出来ない時、下部の消化管が詰まって排泄できなくて、それより上部の消化管の流れが悪くなって食べられない状態。いわゆる腸閉塞(閉塞性イレウス)も考えらます。
 そういう状態になる時には、例えば腫瘍なんかの、病気だったり、怪我だったりで、元々の病気とかをどうするかが問題になる事が多いので、栄養補給をするかしないかが問題になる事は、少ないように思います。

 食べて、栄養にするという事の大変さをまとめてみました。

 次からは、栄養補給をどうするかです

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