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勝手に!2018年上半期ベスト映画【作品賞】

 2018年もすでに半分が終わったという事実を受け止めきれない……。

 2018年の目標は月に3本は映画を観ることです!といっても、繁忙期は休みもまともにないような状態なので、家でDVDをせこせこ観て1日が終わるのですが。
 それにしても、今年は素晴らしい映画にたくさん出会えたな!という印象が強いです。

 そこで、自分の備忘録的なものも兼ねて2018年上半期ベスト映画をまとめておこうと思います。あくまで、私の偏見に基づいたものなのでそちらはご了承くださいませ。
 ルールとしては、2018年以降に“劇場で観たもの”に限らせていただきます。

【作品賞】

『君の名前で僕を呼んで』

『ワンダー 君は太陽』

『最初で最後のキス』

『デッドプール2』

『あなたの旅立ち綴ります』

<作品賞講評>
 今年って本当に映画の当たり年なのではないだろうか。そんなことを思うほどに、観た映画どれもこれも大好きで改めてベストは?と聞かれると大変困るということを自覚した。
 勝手に私が始めた企画なんですがね。それでは、1つずつ感想を書いていきます。

『君の名前で僕を呼んで』

 以前の記事()でも素晴らしいポイントだらだらと書いています。久しぶりに同じ作品を6回も観ました。来週、劇場での見納めをしたいなと考えているので合計7回かな。とにかく、タイミングがあれば何回でも観たい映画。
 映画丸々1本、最初から最後までそれぞれの場面ごとに好きなところを書き連ねたのも人生において初めてだった。16,000字になったのですが、果たして日の目を見るときはあるのか。

 北イタリアを舞台に描かれた少年と青年の恋。美しい風景のなかで育まれる本能の鮮烈さに夢中になりました。

 きれいごと過ぎるという人もいますが、それは全く違うと思うのです。2人だけの世界で構成された恋じゃないから。少なからず1人は傷つけているわけで、その傷を見落として都合が良すぎるというのはやめてほしい。

 初めての恋によって、周りが見えなくなった、なりふり構わないエリオがいいんじゃないか。
 2時間、終わらないでと願う映画は初めてだったかもしれない。

『ワンダー 君は太陽』

 遺伝子の疾患によって、人とは違う顔で生まれてきた少年オギーの物語。メインはもちろんオギ―だけれど、その周りの子たちの背景もしっかりと描かれていて、この子の気持ち分かるなとなる瞬間がたくさんあった。

 子ども時代って、本当に奇跡だと思うんです。

 楽しくて、つらくて、でもそれを自分のものにする強さがある。もしかしたら、私が嫌いだったあの子たちも私と同じような悩みを抱えていたのかもしれない。
 といっても、相いれないことが多いし、好きになるのは難しいんですが。

 大人も子どもも、そうだよねって気づきがたくさんあった。
 みんな違ってみんないいではありませんが、それぞれの悩みも胸をはって“個性”と言える世の中になればいいのにと思います。

『最初で最後のキス』

 これも前述の『ワンダー』と同様の題材かと。しかし、大きく違うのはこれは実在の事件をもとに作られたということでしょうか。こちらについても、詳しくは以前書いております()。

 セクシュアリティって本当に難しい問題で。きっと日本ではまだまだ理解が及ばないことが多いんだろうな、と生活をしていて感じる。
 ゲイだからとか、ストレートだからとか。そういう考えにとらわれないで、皆が“普通”に生活できる社会ってどこにあるんだろうって思う。
 人間は自分と違う誰かのことを、排斥しようとする。それは、セクシュアリティとかの問題でなく、合わないからとか気に食わないからとかそんな単純なことで。

 私はこの人が好き!この人との時間が大好き!大切!

 そんな風に声に出せて、それに対して指をさされない世界になったらな。
 そんなことを考えて、まだまだ難しいことを思い知らされて、やりきれなさに怒りがこみ上げた。

 『ワンダー』『最初で最後のキス』、この2作は何の身にもならない授業をする前に、子どもたち自身に考えるきっかけを与えるために見せてほしい映画だと強く思う。

『デッドプール2』

 多くは語りませんし、語れません。
 主演のライアン・レイノルズはマスクをしているほうがイキイキして見えるのは何故なのか。
 役者が作品を愛して没頭して作っていることが分かる作品というのは、観ているこちらも愛さなきゃ、愛したいと思わせてくれる作品だと思う。

 今回も小ネタが満載で拾いきれていない部分が多数ある。もう一度改めて、ウルヴァリンを制覇したのちに観たい。3も期待してる!

『あなたの旅立ち綴ります』

 主人公は新聞の訃報欄を書く記者と、資産はたくさんあるけれど孤独な老女。2人が出会うことで、人生の最後の瞬間が穏やかに楽しいものへと変化していくさまが描かれていた。

 誰かが亡くなる映画に弱いです。これは、タイトルから分かる通りラストは1つ。でも、もうその過程が愛しくて、涙が止まらなかった。

 私が死んだとき、といってもまだまだ生きそうではあるのですが。

 私が死んだとき、お葬式でへたくそでもいい。心からの言葉をもらえるような人間になりたいと思った。

 最期の日、幸せだったと笑って逝ける人生にしたい。

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とりあえず、作品賞だけを掲載します。

もちろん、勝手に俳優賞も選定するという最高の傲慢ぶり。楽しかったぁ……!

【ノミネート作品】

2018年の上半期で観た作品※作品名の隣の数字は劇場で観た回数です。

ベイビードライバー(1)※爆音上映会

アバウト・レイ 16歳の決断(1)

あなたの旅立ち、綴ります(1)

グレイテスト・ショーマン(1)

レディ・プレイヤー1(1)

ラッキー(1)

君の名前で僕を呼んで(6)

モーリス 4K (1)

ピーターラビット(1)

デッドプール2 (1)

最初で最後のキス(1)

ワンダー 君は太陽(1)

ファントム・スレッド(1)

ブリグズビー・ベア(1)

予想してたより観ていた……といっても、1~2月は繁忙期で全く行けてないのですが。

下半期はもっと行けなくなるのかな……どうにかタイミングや忙しさと折り合いをつけて色んな作品と出会いたいです。

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