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追悼: João Donato


⭐️またも訃報が

João Donatoが7月17日に亡くなったそうです。享年88歳。2007年には山形に来ていただくことが出来ました、我々が山形に呼ぶことが叶うとも思っていなかった大御所であり、「変人」として名高い彼の招聘に、大いに感激し、また緊張もしました。我々にとって決して忘れられないアーティストです。その後も歳をとるのを忘れたかのように活発に活動していただけに、残念でなりません。

使われなかったポスター。なぜかは言いません。
こちらはチケット。


⭐️山形でのJoão Donato

来山当時の様子が過去のブログに残っていましたので転載します。


そろそろ新幹線に乗ったころかな?と思っていると、ヤヒロさんから電話があり、予定の新幹線に乗り遅れたそうで、次の新幹線に乗る、という。山形新幹線では、次の・・・というのは、一時間後。結局、到着は予定より1時間遅れることに。ヤヒロさん曰く、ライブには全く支障ないから、心配しないで、ということ。ドナートさんにお会い出来るのが1時間遅れることになりました。私たちは、文翔館で待っていたのですが、お迎えに行かれたヤヒロさんのマネージャー甲斐さんから何度か電話がありました。ドナートさんの実況中継です。
新幹線到着時刻をすぎた頃、「新幹線を降りるなり、初めての山形をとても気に入ってしまい、写真撮影が始まって、ホームから出て来ない・・・」
その数分後、「改札口を出たけど、構内でまたキョロキョロ、サクランボ売り場で、サクランボ風船をみつけて・・・」イヴォンニさんが折り畳んだものを買おうとしたら、ドナートさんは、見本の膨らんだものを指さして「コレが欲しい!」と言い張ったそうです。買ってもらった時の嬉しそうな顔が目に浮かびます。

酷い画質で申し訳ありません。

そして、タクシーで文翔館に到着したのですが、タクシーを降りたところから会場の間には噴水のある広場があります。その噴水の前で写真撮影が始まってました。荷物持ちにかけつけた会長と会員で記念撮影したものが、7/20に載せた写真です(下の写真です)。

到着した時に着ていた服は、そのままステージ衣装になりました。きっと、他の衣装も準備していたのかもしれません。というのも、ライブ開始前に、服装について、世話係をしていた甲斐さんに、ドナートさんは、「この服でいい?」と何度も聞いたそうです。それも訴えかけるような目で。それは、「いいよ」という言葉を待っていたようだったと。もちろん、「とても似合っているよ、それでいいよ。」と答えたところ、にこにこ喜んでいたそうです。プレゼントされたシャツだそうで、とてもお気に入りだったんですね。


到着するまでは正直ハラハラしましたが、無事に辿り着きました。いざ本人に会ってみるととても愛嬌があって、少年のように自由で天真爛漫な方でした。

副会長と伊藤瓢堂先生と。


⭐️山形公演にいただいた感想

ライブの感想もブログに残っていました。以下に転載します。


あったかいコンサート
名前:MACOPY 日付:6月17日(日) 23時51分
山ブラの皆さんのおかげですばらしいコンサートでした。ジョアンドナートさんの人柄がよく出ているあったかいコンサートでした。美しいピアノソロでは 永遠に終わらないので、、と思って観ていました。。(終わりましたが)最後の最後に Minha Saudade やってくれました。(メロディを崩した演奏でしたが)

夢みたいな時間♪
名前:ARATAP 日付:6月18日(月) 12時58分
とっても大きなギフトをもらいました。人は、歳を重ねていくにつれ、身に付けなくてもいい余計なものをたくさん抱えてしまうものだけど、昨日、ジョアン・ドナートがピアノの前に座る姿を見、音を聴いていて「いつまでも子供みたいな心で、大好きなものに向かい合っていけるって、なんて幸せなことだろう。」・・シンプルだけどすごく美しく、心に響いてくる音を聴いていると、ドナートの生き方に憧れてしまいます!
素晴らしい機会をありがとうございました!!

最高の一日でしたぁっ♪
名前:出羽の機械屋くずれ
期待を遥かに越えたジョアン・ドナートLive!!!もう、文句なしに「音を楽しむと書いて音楽なり」でした。とても暖か&オチャメな御人柄が「目と目で通じ合う...」って。これ以上は無いでしょうというほど楽しませてもらいました。豪華サポートミュージシャンの皆さんも最高でしたし、なにより
大好きな...サルサからカリプソ、さらにチャチャチャと枠にとらわれないラテン音楽全般に対する愛情がビシビシと♪とにもかくにも、ほんとうに楽しませていただきました。
山ブラ会長御夫妻はじめスタッフの皆様方の御尽力に心から感謝しますっ!!!  
いやぁ~もう最高でしたぁ!!!!! ;-D

昨日は素敵なコンサートを楽しませて頂きました。
素晴らしい音楽と、ドナートさんの茶目っ気たっぷりなお人柄を
拝見することができ、とても幸せでした。
ありがとうございます。
宮城県・山崎

いや~山形で生ドナートが見れるとは...。
Mr.ドナートもあの格好のままステージに立つとは(笑)
次から次へと即興を指名され、おののくミュージシャンたちが笑えました。
いやはや感動でございました。
ヨシダナオコ

ホントに素敵なライブでした。
ドナートはまさに少年のような方で、あのキュートな笑顔にやられました。
会長、英子さんこそ、大変お疲れ様でした&お世話様でした。お菓子よかったら食べて下さいね。賞味期限もあるでしょうし。私の父も昨日来てたのですが、音楽好きなので、すごく喜んでました。
山形で聴けることに心から感謝です!
本当にありがとうございました。
木原

ドナート本当に、最高でした!
楽しかった…出会えて良かったです。
庄司知子

日曜日のライヴ、とても楽しかったです!
ジョアン・ドナートが登場したときは、感動で泣きそうに・・・。
目の前で演奏しているのが本当に不思議で、夢のような2時間でした。
楽しい時間をありがとうございました。
米沢 渡辺智子

ドナート
とりわけ、ピアノソロが素晴らしかった...。
まつき


⭐️Quem É Quem

過去のブログでも多くのアルバムを紹介していますが、Donatoのアルバムを1枚選ぶとすればやはり最初に聴いたこれでしょうか。

João Donato ‎– Quem É Quem (1973)

Bossa Novaのアーティストとして紹介されることが多いDonatoですが、彼の音楽はその人柄の通りもっと自由なものです。ジャズ、ラテン、カリプソ、チャチャチャ、そしてサンバなど、彼の中にある音楽を彼の色で表現します。本作はMarcos Valleが制作し、Donatoが初めて歌を収録した1973年のアルバムです。独特のタイム感覚による緩やかだけど強烈なグルーヴと、ヘタウマ系の味のある歌声、エレピを使った軽やかなサウンドは初めて彼の音楽を聴いた僕はすぐに魅了されました。今日はこれを聴いて泣きますよ、僕は。



R.I.P.   João Donato (1934 - 2023)


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