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偏愛音楽。 What is Hip?
「偏愛音楽。」の26回目はFunk Music。題して「What is Hip?」。なぜ「What is Hip?」かと言えば、これ僕の大好きなTower of Powerの曲で、いまだによく聴きかえす曲なのです。
高校生の頃だったと思います。ソウルやジャズや、当時人気を博し始めたFusionなんかを聴きあさっていました。そんな中全く聞きなれない(僕だけ?)「Funk」という言葉が耳に飛び込んできて、興味を持った僕はどこかで紹介されていた「Herbie Hancock - Head Hunters」を聴いてみよう、と思ったのです。そこからこの「Funk」にどっぷりハマってしまい、続いてやはりジャズ系のThe Crusadersに、そのあとはグッチョリ濃ゆいKool & The Gang、Earth Wind & Fire、Tower of Powerなどへと、Funk系の音源ばかり聴いていた時期があります。今でこそあっさり目が好きな僕ですが、若い頃はコッテリが好きだったので。
しかしその後は以前の様にFunkをがっつり聴くということはありませんでしたが、いまだにこういう音楽は好きです。そして後年ブラジル音楽ばかり聴く様になっていた頃にこんどはブラジルものでまたFunkに出会うことに。もちろんあと聞きですが、Banda Black RioやTrio Mocotoなどののブラジル音楽とミクチャーされたFunkにまた魅了されました。でも最近ブラジルで人気のあるいわゆる「ファンキ」はちょっと僕には合わないみたい。
今回も10枚のアルバムを選びました。隠れた名盤とか全くなしに、これらはもうほとんどが定番と言われるアルバムです。ブラジルもの以外は主にその当時聴いたのもので有名盤ばかりでした。だから今回は全くひねりのないど真ん中のセレクト、Essential Funkです。各アルバムから1曲ずつ選んだプレイリストも付しました。有名曲ばかりなので、ちょいと流すのには良いかも。また各々に簡単なコメントもつけてあります。
*現在までの「偏愛音楽。」はこちらのマガジンでご覧いただけます。
*見出し画像はGrokで作成した「コロラドのレッドロックでfunkyな演奏をする黒人グループ」です。インチキっぽくて(実際インチキなんだけど)良いでしょ。
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Banda Black Rio - Maria Fumaça
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Banda Black Rio(バンダ・ブラッキ・ヒオ)の、1977年にリリースされた彼らのデビューアルバム。ブラジル音楽にファンク、ソウル、ジャズの要素を融合させた、独創的でかつ超絶funkyなアルバムです。James BrownやEarth, Wind & Fireの影響を受けつつ、独自のブラジル色を加えている点がめちゃくちゃカッコ良い。。
The Commodores - Machine Gun
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本作は、 The Commodores(ザ・コモドアーズ) のデビュー・アルバムで、1974年にモータウン・レコードからリリースされました。Lionel Richie(ライオネル・リッチー)がボーカルを務める曲も含まれていますが、インストゥルメンタルを中心としたファンク・サウンドが特徴の作品です。タイトル曲「Machine Gun」は、映画やテレビ番組のBGMとしても広く使用されました。
The Crusaders - Crusaders 1
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Hancockの次に聴いたのがThe Crusadersだったのですが、彼らの場合はやはり洗練されていて上品なFunkっていうイメージで聴いていた様に思います。本作は1972年のアルバムで、Jazz CrusaderからThe Crusadersに改名したのちの初のアルバム。Wilton FelderのサックスとWayne Hendersonのトロンボーンのハーモニー、Joe Sampleのエレピが絡み合い、抜群に心地よいグルーヴを生み出しています
Earth, Wind & Fire - That's The Way Of The World
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高校生の頃から20歳前後にかけて最も聴いたアーティストは彼らかもしれない。素晴らしいアルバムが沢山あるけれど、後年のアルバムよりは地味めだけど、他のアーティストたちと同じくらいのリリース時期のこれを。彼らの音楽でお酒を飲んで踊ってばかりいた。ファンキーなリズム、メロディアスなバラード、ジャズの要素が融合した多彩な楽曲は彼らの代表作の一つだと思います。
Herbie Hancock - Head Hunters
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なんと言っても僕がFunkというものを意識して聴いた初めてのアルバムがこれだから、「Chameleon」のシンセベースのイントロが始まっただけで、いまだちぃっと興奮するのだ。Herbie Hancock(ハービー・ハンコク)のエレクトリック時代の幕開けと言える作品であり、今聴いてもなお新鮮なサウンドだと感じます。
KC & The Sunshine Band - KC & the Sunshine Band
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マイアミ出身で白人黒人混合ということがちょっと異色で当時としては話題であったファンキー・ディスコ・グループ。もう彼らは徹底的に踊らせる目的のグループだった。このアルバムに収録されている「Tha's the Way (I Like It)」、「Get Down Tonight」はFunk好きならずとも聴いたことがあるのではないでしょうか。
Kool & The Gang - Wild And Peaceful
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本作はKool & The Gang(クール・アンド・ザ・ギャング)が1973年にリリースした通算4枚目のスタジオ・アルバムです。個人的にはこのアルバムも本当によく聴いたものの一つ。「Funky Stuff」や「Jungle Boogie」など人気曲が収められています。ホーン・セクションを活かしたパワフルなサウンドは、ワイルドかつファンキー。極めてダンサブルな音楽には当時大いに興奮しました。
Ohio Players - Fire
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Ohio Playersの1974年作で、彼らの代表作。ヘヴィなグルーヴ、力強いホーン・セクション、ファンキーなベースライン、ソウルフルなボーカルがファンキーです。アルバムジャケットは、消防士のヘルメットをかぶったプレイボーイ・バニー出身のモデル。汗臭そうなジャケットの多いファンク系のアルバムにおいて、本作と同じくOhio Playersの「Honey」には血潮が滾りました。。
Tower of Power - Tower of Power
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昔々、ワーナーのアーティストのサンプラーっていうビニールがあって、当時その中から発見したのがTower of Power。とにかくこれを聴いた時は若き血潮が飛沫を上げたものです。もう「What Is Hip?」って、そりゃあんたたちじゃねえかって、ハマりまくったもんです。「その後」をあまりフォローしていないバンドがほとんどの中、彼らとEW&Fだけは近作があれば聴いておりました。でもやっぱり僕はこのアルバムが彼らとの出会い。
Trio Mocoto - Trio Mocoto
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トリオ・モコトーのRGEからのセカンド。前作から比べれば、ややおとなしい印象もあるけれど、むしろよりメロウな作品というべきでしょう。切ない曲なんかもあって、とても素敵な出来です。本作は彼ら自身の曲も多いのですが、「スウィンガ・サンベィビー(samba+baby)」って、なんて素敵なタイトルなのだろう。クイーカでの「雨にぬれても」は、バカラックもお慶びのことでしょう。