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読了本紹介-4- 『春の真ん中、泣いてる君と恋をした』(アルファポリス文庫)

【読了本感想記録】

『春の真ん中、泣いてる君と恋をした』
佐々森 りろ先生
(アルファポリス文庫)

 親の離婚を機会に、昔住んでいた町へ戻る主人公・奏音と、そこで出会う同級生たちを巡る青春物語。優しい文体が特徴的で、読書中、常に脳裏に浮かんでいたのは桜に彩られた美しい情景。とても心地良い世界です。

 物語に大きな事件は起こらないものの、生きていく上で欠かせないしがらみや複雑な人間関係が、繊細に丁寧に描かれています。

 大人になるにつれて誰しもが学んでいく『折り合い』という言葉。それを学ぶ過程が、悩みを抱える思春期の子達の目線に合わせて、そっと寄り添うよう綴られている温かい作品。

 苦手な同級生と正面から向き合おうとする奏音ちゃんの姿勢は応援したくなるし、不器用だけど優しい芹生君にもグッとくる。また、ありのままの芹生君を受け入れる春美さんの言葉には胸が熱くなりました。

 個人的には恭ちゃん推し。出番がくる度、握り拳で暑苦しく応援してました(笑)皆の将来に幸あれ🫶

(※X、Instagramに投稿した内容と同じものを投稿しいています)


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