同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)25.信用できない人
さて先日、人と話をしていてこの話題が出ましたので、折角なので話します。
同人サークル活動をしていて、人が信用できなくなる出来事にぶち当たる事があると思います(修羅の国住人より)
今回はそんな信用問題に関する怖い話をしようと思います。
前回の話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)24.売り子さん事情」はこちら!
私の同人誌事情
私は基本、本文を全て私が書く個人同人誌を出す事が多く、アンソロジーや合同誌と言った複数人の原稿をまとめた同人誌を出す事は少ないです。
単純に管理が大変と言う事もありますが、揉める事が何度かあったので、自然と手を出さなくなったのですが、その揉めた時の話をします。
それはある私の新刊同人誌で、ゲスト原稿を掲載した話です。
そのゲスト原稿を描いてくれたのは、当時SNSの相互だったAさんという絵師さんでした。
そもそもそのゲスト原稿は私が依頼したものではなく、原稿中の作業通話的な個人間のやりとりの最中で、Aさんが手遊びに私のイラスト(リアルな私自身のイラスト)を描いて送ってくれた事が発端でした。
そのAさんが描き下ろしてくれた私の似顔絵と言うか、顔は描かれていないので、似身絵のイラストが、何とも私の特徴を捉えた面白いイラストでした。
それは私個人で楽しむには惜しいクオリティなので、その時書いていた同人誌に「これゲスト原稿として載せてもいいですか?」とAさんに確認しました。
するとAさんから「いいよ!ファイル形式ちゃんとして送るね」と快諾され、そのまま私のゲスト原稿に掲載する事になりました。
それから数週間後、無事原稿も脱稿し、入稿も終わり、イベント搬入を指定して無事新刊が出来上がりました。
何度出しても新刊が出るのは嬉しい事ですが、その時はゲスト原稿のイラストが掲載されている事もあり、嬉しさ一押しで、イベント当日を迎えました。
そんな嬉しさいっぱいのイベントでしたが、イベント中にまさかの大事件があり、嫌な気分になったりしましたが、それはそれで話の流れがあるので後述致します。
何やかんやと大問題がありましたが、その問題も乗り越えて何とかイベントが終了した後、私は会場からゲスト原稿を掲載したAさんに新刊を献本として宅配便で発送しました。
後、イベント当日は日曜日で郵便局が利用できなかったため、翌日発送になりましたが、別途原稿料も現金書留でAさんに郵送しました。
Aさんは遠方にお住まいの方でイベントに不参加なのもあり、対面で御礼ができない分、最速で対応した結果です。
速さが誠意とばかりに、ゲスト原稿に対する事務処理も最速でおえました。
私が郵便局から原稿料を発送した日(イベント翌日)の夜、突然Aさんから通話したいと連絡がありました。
てっきりイベント後の労りか、雑談かと思って応じたら、それは何とも言えない連絡でした。
Aさん「聖龍。さん、新刊どうだった?」
私「無事発行できました!ありがとうございます。Aさんにも献本用に昨日発送したので、近々届くと思います」
Aさん「それなんだけど、その同人誌の配布やめてくれない?」
私「はい?(何って言った?)」
Aさん「実は聖龍。さんの同人誌買った人から、お前如きが聖龍。さんの新刊にゲストするなんて〜って嫌がらせの毒マシュマロ貰ったのよ」
私「私の新刊買った人からですか?(ちょっと確認)」
Aさん「聖龍。さんの新刊と思って買ったら私の変なイラストが載ってたのが気に食わないとか、誹謗中傷受けたの」
私「それは………御愁傷様です。誹謗中傷でマシュマロ貰ったんでしたら、通報されては如何ですか?私の新刊のせいだと言うなら協力しますよ?」
Aさん「私そう言うのいいの。私のイラストの出来が悪かったせいだから、だから聖龍。さんの新刊に迷惑かけるの申し訳ないから、私のイラストが載ってる聖龍。さんの新刊の配布を辞めて貰えないかなあって思って…」
私「(何故そう言う理論になるのかわかりませんが)もうイベントで発行してしまったのと、通販にも在庫入れでしまったので、今の時点で新刊の配布を止める事がし辛いのと、仮に配布を止めるのであれば、その分の損害が出るので、私としてはその毒マシュマロを確認させて貰って開示請求して損害賠償請求しないとやってられないので、その毒マシュマロの詳細を貰ってもいいですか?(不測の事態でも咄嗟にスラスラと説明が出来る修羅の国の私)」
Aさん「ええ?!そんな大事じゃないのよ…私のイラストが載ってるから……(ゴニョゴニョ」
私「せめてその毒マシュマロだけでもみせてもらえませんか?SNSのDMに添付して下さい」
Aさん「人に見せるにはいい気分のものじゃないから…(結果最後まで見せず終わる)」
私「…私としても大変心苦しくはあるのですが、それでは私の新刊を配布停止にはできないので、今ある在庫がなくなれば、それ以後の再販なしで、再販する場合はAさんのイラストは抜きと言う形でもいいですか?(事務的に)」
Aさん「それしかできないなら…」
私「現状私からはそれしかできないですね。大変心苦しくはあるのですが」
Aさん「じゃあそれだけだから…」
そんな感じで通話が終わったのですが、私の対応が努めて事務的で、配慮にかけていると思われるかも知れませんが、これには理由があります。
先ほどお話しなかったイベント中の事件がその理由です。
イベント中に起こった大事件
実はその日のイベントは、私にしては珍しく地方遠征したイベントでした。
その地方で推しカップリングのオンリーイベントが開催される事になったので、折角のオンリーイベントだからと、わざわざ遠征を計画したのです。
そして遠征したものなので、普段一緒に参戦する買い子さん達が来られなくて、その日はその地方の相互さんのBさんにお声がけをして、買い子を依頼する事になりました。
事前に何度もDMや通話で交流がある方でしたが、イベントに一緒に参戦するのは始めての方なので、色々懸念していたのですが、こんな事言いたくありませんが、案の定事件が起きました。
イベント開始してすぐは、私がサークルで売り子をしていました。
しかし初参戦の地方イベント、開始して暫くするとジャンルの相互さんが3人来て新刊を手にとって下さいましたが、新規の方は中々きません。
まあ地方初参戦だとこんな感じだなあとなり、島中サークルなので、壁サークルの配布が落ち着く頃に新刊お手に取って貰えたらいいなあとしていたら、買い子をして下さったBさんが買い物から帰って来られました。
Bさん「無事頼まれていたの買えました!」
私「ありがとうございます。お金精算しますからこっちの席(パイプ椅子)に座ってゆっくりして下さい」
Bさん「いいんですか?ありがとうございます」
私「お手伝いして下さったのでいいですよ?席二つ準備しているので遠慮なさらず」
等とお話して、暫くBさんと雑談をしていました。
しかしBさんと雑談しながらも、私はチラチラとスペース前の人通りを観察していましたが、中々通りがかりの方に新刊を手に取って貰えません。
仕方ないなあという気持ちと、地方初参戦だからもう少し頑張りたいという気持ちがない混ぜになりつつ、ぐぬぬぬっとなっていると、Bさんが話しかけてきました。
Bさん「聖龍。さんはスペースまわらないんですか?」
私「今日は私が売り子の予定なので、基本スペースにいようと思っています」
Bさん「折角こちら(地方)にきたんですから、聖龍。さんも見て来たらどうですか?」
私「そうですね…(完全なる善意の発言だけれど、ほぼ初対面のBさんに釣り銭をお任せしてもいいものか…でももうさっき買い物の精算もしたし、信用してもいいかと数秒思考し)…ではお言葉に甘えて少しでてきますね?帳簿はここに、新刊と既刊のリストはこれ、釣り銭は……」
Bさん「わかりましたー!何があったら携帯に連絡しますね!」
私「では行ってきます」
私の面倒くさい思考の結果、その日お会いしたBさんの働きがしっかりされていていたので、Bさんを信用してもいいと判断し、スペースの留守番をお願いして私は暫しスペースから出かける事にしました。
地方イベントなんてそうそう行けませんから、イベント後にしようと思っていましたが、イベント中にできるのであれば、早めに相互さんの挨拶周りもしたいと思っていたので、釣り銭以外の貴重品とサークル配置図を片手に、私は自ジャンルのスペースへ旅にでました。
といってもそんなに広大なイベントではなく、こじんまりとしたイベントだったので、ものの数十分程度で挨拶回りやお買い物も終わり、ホクホクとBさんが待つ自分のスペースへ戻ってきました。
自分のサークルスペースに戻って、Bさんお待たせしましたと言おうとしたら、そこには知らん人が座ってました。
お前誰や。
そんなホラー聞いてないわ。
等と心の中でツッコミっつ、ふざけんな案件なので知らん人、仮にCさんに声をかけました。
私「すみません。あなた誰ですか?」
Cさん「えー?私今留守番任されてて…(オロオロ)」
私「すみません。私がこのスペース主の聖龍。です。Bさんに留守番おまかせしていたのですが、Bさんはどうされましたか?」
Cさん「あ!あなたが聖龍。さん!はい。Bさんから聞いてます。Bさんは今トイレに行かれました(悪気なく)」
私「あなたは、Bさんの知り合いの方ですか?」
Cさん「はいそうですーCって言います(危機感のない笑顔)」
私「……(念の為携帯電話を確認するが、留守番を代わってもらう等と言った連絡はBさんからきていない事を確認し、自分の迂闊さに怒りが湧いてきつつ)とりあえずもう留守番は大丈夫ですよ?」
Cさん「えー私もう暇だからいいですよー?(謎理論)」
私「そう言う事ではなく、ここは私のスペースなので、座られていると困るのでどいてくれませんか?(ドスのきいた声で)」
Cさん「あ、ごめんなさい。じゃあBさんに宜しく伝えててください(ようやく私の怒りに気付いて退散される)」
Cさんが消えた後、急いで帳簿と釣り銭と新刊既刊の確認をしました。
不幸中の幸いか、私が不在前と何一つ在庫が動いていなかったので、損害は出ていませんでした。
しかしもうこの時点で怒り怒髪天で、信用は地に落ち、疲労はマックスです。
それもこれも私の判断が甘かったせいと言う事もあり、自己嫌悪入りました。
暫くするとBさんがトイレから戻られました。
まだ私の怒りに気付いていないのか、ニコニコされています。
とりあえず感情で話してはこじれるので、努めて事務的にBさんと話しました。
Bさん「留守にしてすみません。Cさんに留守番お願いしてたんですけど、Cさんは?」
私「すみません。留守にしていた私が悪いのですが、帰ってきたら私のスペースに知らない人がいてびっくりしたのですが、事前に何かあったら私の携帯に連絡下さる筈ではありませんでしたか?」
Bさん「あ……(色々察する)すみません。トイレ行きたくなったんで、たまたま知り合いのCさんが通りがかったので留守番お願いしちゃいました。ダメでしたか?」
私「ダメとかそう言う問題ではなく、ここは私のスペースで、且つ私のお金を扱う場なので、何かあった時の責任者は私なんです。結果何もなかったからよかったですが、連絡手段があるにもかかわらず事前に断りなくこういう事をされると、信用問題にかかわります」
Bさん「あーすみません」
という感じで、その後は謝罪を受けたり、流しだりで、グダグダと事後処理を終えて、それ以後のイベントはお通夜気分で終わりを迎えました。
Bさんとはその場で決着をつけ、お礼はしつつ、その日限りでサヨナラをしました。
やはりイベントは魂で信頼と信用にたる人に任せるか、自分で運用するしかないと、心に決めた出来事です。
話を戻します
さて、そんな事件が起きた翌日に、Aさんからの毒マシュマロがきたって話を聞いた訳です。
イベント中の事件がやばすぎて、内容が霞みそうですが、ここで注目したいのが、Aさんは言いました。
Aさん「実は聖龍。さんの同人誌買った人から、お前如きが聖龍。さんの新刊にゲストするなんて〜って嫌がらせの毒マシュマロ貰ったのよ」
イベント中、新刊を買ってくれた人は挨拶に来てくれた相互さん三人です。
三人とも全員身内(イベント以外でも仲良しな人たち)です。
と言うか、今現在もこの三人は友達です。
まかり間違ってもよく知らんAさんに毒マシュマロ送るタイプではありません。
因みに手伝ってくれたけれどBさんに献本はしていません(サークルチケットで買い物ができると言う事が対価だったため)
もちろん知らんCさんにももちろん献本はしていません。
イベント翌日なので、通販はまだ納品されていないから発送される筈はありません。
結論から言いますと、Aさんに対して、私の新刊を買って毒マシュマロしたって人はいないと私は判断しました。
しかし毒マシュマロを送った人が「虚偽で私の新刊を買った」と書いた可能性が微レ存だったので、私は事実確認で毒マシュマロの確認をAさんに求めました。
結果、Aさんは頑なに毒マシュマロを私に共有してくれませんでした。
詰まる所、Aさんが何らかの理由で虚偽の被害をでっち上げ、私の新刊配布を止めようとしている?と思い、私が配慮にかける事務的な対応をした訳です。
Aさんからは賠償の話をした途端、しどろもどろになられて、話は終わりました。
何となくこう、前後の言動から「嫌がらせを受けたから構って」な行為だったのかなあと結論付けました。
しかしあの時のイベントは、事件は起こるわ、イベント後にゲストから虚言はされるわで、本当に最悪だとなりました。
もう誰に対してもゲスト頼むのやめようって思っていましたが、その数日後、Aさんから又連絡がきました。
また今度は何やねんと連絡を受けると、「献本と原稿料受け取りました!」と受領連絡でした。
そう言えば良かれと思って最速で対応したんだったなあと遠い昔の話に感じながら聞いていたら、やたらAさんに感謝されました。
Aさん「ありがとう!あんなイラストでこんな原稿料貰っていいの?私原稿料貰った事なくて、届いてびっくりしちゃった」
私「事前にゲスト依頼すると時に(原稿料や献本などの報酬について)話して、メールでも確認で送ったのですが…(呆)」
Aさん「ごめん。私そういうのよくわかんなくて…」
私「そうですか…(呆)」
女性同人界隈金銭、契約関係どうなってるの?と言う不安が増大しましたが、Aさんからそれ以後、新刊配布を差し止めたいと言うお気持ち発言はなくなりました。
代わりに私が新刊を出すたびにゲスト原稿の売り込みを受けました。
前述の事があったので売り込みは全部固辞しましたが、現金な話だなあと呆れたのを覚えています。
因みにその後Aさんは突然アカウントが停止して、それっきりになりました。
何ていうか、私がアンソロジーや合同誌と言った複数人の原稿をまとめた同人誌を出す事が、ほぼなくなった原因でした。
後、イベント参加時の売り子も、自分でする原因ですね。
注:本件に関する補足
誤解があるといけないので、個人的に補足します。
まず、ゲスト原稿したけれど、やっぱり取り下げて欲しい、配布を辞めて欲しい場合、私として、決してそれが受け入れられない訳ではないです。
今回は事前の経緯(とAさんと付き合ってきた中で個人的に感じていた人となり)があったので、ほぼブラフだと確信していたため、ああいった対応を初手からしただけです。
私個人の不手際な話になりますが、同人誌を入稿して印刷後に検品した際にやべぇ過失が見つかり、在庫一冊も配布せず、過失がある在庫を全て処分した事があります。
印刷後、印刷前に関わらず、事情が納得できればその時点で配布を取り辞める事はします。
しかし今回のAさんの件は事情も曖昧、証拠も曖昧、Aさん個人の主張しかないので、それだけで私が損害を出してまで配布を辞める理由にはならなかったので、仮にAさんから何かしら提案して貰って損害の折り合いがつけば応じました。
結果はお気持ちのみで何も提案がなかったので、本編のとおりになります。
次にBさんの件も、まずスペースの責任者は私なので、私に断りなくCさんにスペースの管理を依頼した事が許せなかっただけです。
しかし誰しも不測の事態は必ずありえますので、今回の場合、体調不良などで緊急にスペース管理ができない場合は、まずBさんは私に連絡をしてくれれば、問題ありませんでした。
実際「何かあれば連絡します」とBさんから私がスペースを離れる先に提案されたので、これは完全にBさん自身の落ち度になります。
しかし緊急事態でどうしても咄嗟に連絡できない場合もありますので、そういった場合は、落ち着いてからでもいいので、Bさんから私に約束通り連絡をしてくれたら話は変わったかも知れません。
実際Bさんはトイレから戻ってくる際、私が見る限りニコニコと戻ってこられたので、その余裕はあったなと判断しました。
まあこちらも又たらればになりますが、今回の事件での許せる、許せない範囲の補足でした。
しかしこの件はもう何年も前の話で、人と話すまですっかり忘れてたんですが、思い出してたら怒り再燃しました。
できる限り感情を排して、事実を明確に書いたつもりですが、私の怒りが文面から立ち上っていたら申し訳ありません。
当時はめちゃくちゃキレちらかしたのです(苦笑)
そんな訳で、この話はすべきかするまいかとなっていましたが、最近猛暑が続くので、みなさんの心胆を寒からしむる為にしました。
めちゃくちゃ一度に発生した事件で、混み合ってるのでまとめるのに苦慮しましたが、その分どうか存分に涼んで行ってください。
次の話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)26.嘲笑してくる人」はこちら!
普通に街場で飲んでたら、著作をネタに嘲笑された話です。
失礼!