4歳児の理解力
暑さも少し和らいできた夜
6畳の和室で孫たちと就寝
6畳の和室には仏壇があり
鴨居にはこの家に住んでこの家から死んだ家族の遺影が飾ってある
11月には5歳になる 我が家で一番の末の孫が遺影を眺める
君のご先祖さんで君が生まれる前にこの家で生活をしていた人たちだよ
順番に生まれて 順番に死んでいくのが正解だよ
次は順番として わたしかなぁ~ とたわいもない会話
君が大きくなって大人になるころまで生きていたいね
その頃には死んでるかもしれないけどね などと普通の会話
末の孫が私に質問する
僕が大人になったら死ぬの?
そうだね 順番だからね
と答える
彼は 布団にふっぷしたまま 声を殺して 泣き出した
あぁ 4歳児 死を理解できるん年なんだ
まだ 人間は死ぬ事を伝えるのは早かった
感情豊かな彼は 泣きながら布団にくるまりそのまま寝てしまった
理解できるのか 死ぬ事を
一度も葬儀には参加してないのに なぜ 悲しく感じるんだろう
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