見出し画像

はさむ生理用品体験記

 毎週閲覧数100前後のちんまりnoteなんだが,時々ぱーっとたくさん読んでもらえる記事があって,その一つが「月経カップ体験記」。タイトル通り,月経カップというものにチャレンジした経験談(主に失敗談)を記述したもので,続編である「月経カップ体験記その後」と合わせると3000近く読まれていてビックリする。私も月経カップというものの存在を知ったのは1年ほど前のことなんだけれども,その後もまだ当たり前のように普及しているというわけではないようで,「どんなもんなんだろ?」とみなさん遠巻きに興味を持って読んで下さっているのかな?と勝手に想像している。

 「その後」の「その後」として生理まわりの近況を報告すると,月経カップの使用頻度は現在激減している。完全に「やーめた!」とも思っていなくて,状況と月経カップの利便性がマッチする時にはぴっと入れて一日快適に過ごしていることもある。でも「その後」でも書いているように,いつでも月経カップサイコー!ストレスフリー!とは私は思えず,3日目以降の経血量が減る時期&生理用品を交換しにくい状況,なんていう日でもなければ,「あえて月経カップぢゃなくてもいいな」と思ってしまう。

 もうこればっかりは好みというか好き嫌いによるんだけれども,私はやっぱり月経カップの交換の度に手が血まみれになるのが嫌である。それは肌に直接血がつくのが嫌とかいうのではなく,たとえ手袋を使ったとしても,(手袋という)余計なところが血まみれになるのが「面倒くさい!」と思ってしまうのだ。語弊があるかもしれないけど,「全然スマートぢゃねー!」という感覚に近い。汚れる部分が増えると,トイレに入って→用を足し→生理用品を交換して→清潔にして出てくるまでに,労力と時間が増えてしまう。人それぞれ自分の排泄との向き合い方があるとは思うが,私は,あくまでも私は,可能な限りさくっとキレイに済ませてしまいたいので,時短にならない方法にメリットを感じづらい。とりわけ2日目など経血量の多い朝起きてすぐに,パンパンの月経カップを血まみれになりながら取り出して洗い,さらにそこからもれた経血で汚れたナプキンを処理するのは,心の底から「ウンザリ!」と思ったものである。先日テレビで月経カップの利点として,「災害時に便利」と宣伝されていたのだけれども,清潔な水が貴重な場所で,血まみれの手やカップを洗浄するのは難しいんじゃないかと思った。たとえ手袋やウェットティッシュで代用できたとしても,ゴミも増えるしあちこち汚す可能性もあって,私自身は使いたいと思わないだろうなぁ。

 そんなわけで数か月に1回くらい状況とマッチして月経カップを使うことがある程度に落ち着き,今はまたタンポンメインに戻った。しかしタンポンだけでは心配な時があり,もともとナプキンの使用感が嫌でタンポンを使っているのに,タンポン&ナプキンで過ごしている。ナプキンは熱がこもるし,蒸れるし,不快指数高いから憂鬱・・・そんな中で,「はさむ」生理用品があるっていうことを知り,思わず飛びついた。その名も「シンクロフィット」。

 これは細長いナプキンみたいなもので,下着にはりつけるのではなく,自分の身体(つまり股)にはさんで使用,ナプキンと併用で+2時間吸収力アップ,という商品である。なのでナプキンの代わりにはならないのだけれども,タンポンの漏れキャッチとしてならナプキンの代用になりそうだと思って,早速試してみた。

 まず一日目の夜,タンポンを入れた上にシンクロフィットをはさむ。タンポンのひもをどこに収納すべきかだいぶ悩んだが,あまり前後させずにまとめて一か所に。はさむだけだからズレたり落としたりしそうなので,結構ぐいっと上から押さえつけてみる。いやぁ異物感っていうか,「股に紙をはさんでます」感が半端ないのだけれども,別に痛いわけではない。翌日起きてチェックしたら,位置もずれずにちゃんと所定の位置にはさまったままで,タンポンから漏れた経血もばっちり吸収してくれていた。おお!すごい。

 でも「こりゃいいや」と思って日中もはさんでみたんだけれども,はさみ方が甘いのか,一度はずれて落っことした。そして一番悲しかったのは,

 自転車にまたがったらとても(・・・股が・・・)痛かったこと。

 異物感がありながらも,座っても痛くもなんともなかったのに,どういうわけか自転車のサドルに体重をかけるとすごい痛かったので,半分腰を浮かせて自転車をこぐ羽目に・・・不審な動きだったから,誰にも目撃されていませんように・・・それにしてもサドルにまたがると,一点に圧がかかりやすいのかなぁ。はさみ方で変わるかもしれないので,今後研究の余地がある。

 それと当然のことながら,トイレに行くたびにシンクロフィットは交換しないといけない,ということに改めて気づく。タンポンの漏れ予防のために使用しているナプキンは,ほとんどの場合汚れないので何回かにいっぺんしか変えないのだけれども,シンクロフィットはつけたまま用を足すことができないので,汚れているかいまいかに拘わらず交換しないといけない。12個入りで300円する商品なので,汚れていないのに頻繁に交換するのはもったいないなぁ・・・なんて貧乏性なことを思ってしまう。なのでシンクロフィットの用途は今のところ,「多い日の夜,ナプキンがわりにはさんで寝る」が一番コスパがいいと感じている。あ,あと,使用後はそのまま包装紙ごとトイレに流せちゃうっていうのも便利だと思う。

 それからタンポンではなくナプキンをメインで使っている人は,お風呂あがりにぱっとシンクロフィットをはさめば,体を拭いている間にバスマットやタオルを汚さずに済むので楽だというtweetを見かけた。なるほど,タンポンを使っているとお風呂上りに流血のことを気にしないで済むけれども,ナプキンを使っている人は「早くからだを拭かないと,汚してしまう!」と地味にストレスを感じる場面なんだなぁ。使っている生理用品によって,「股から流血している」経験のされ方がだいぶ違うというのが興味深いというかなんというか。一方タンポンの地味イラッ経験は,タンポンを入れたまま用を足すときで,タンポンから出ている紐をいかに汚さないですませるかに気を遣わないといけないこと。たまにそれを忘れて紐を汚し,「がーーーん!!!」となったりしている。・・・のはうっかり者のワタシだけかもしれないけれども。

 こんな感じで40過ぎても一か月に一度の生理まわりで試行錯誤,失敗しては工夫して・・・っていうことをしていマス。「これぞベスト!」に辿りつくまで,続いていくのかなぁ・・・ちなみに今一番チャレンジしてみたいのは,「吸収型サニタリーショーツ(エヴァウェア)」なる代物で,サニタリーショーツなんだけれどもタンポン2本分の経血を吸収してくれて,洗って繰り返し使えるんだとか。どんな仕組みなのかさっぱり分からないけれども,タンポンにこれがあれば,不快なナプキンと決別できるのかしらと期待が高まる。1枚5000円以上するのでポチる勇気がまだ持てずにいるんだけれども(だって洗って使えるとはいえ,いずれはくたびれていく消耗品ですよ!),試してみたい・・・いつかこれについても体験記を書く・・・きっと書く・・・

 最近Twitterでも「#生理のホントノトコ」というハッシュタグで,それぞれの生理をめぐる経験がたくさん語られていたけれども,女性たちが生理でどんなことに苦労したり,どんな工夫をして過ごしているのかが可視化されていて,とても励みになったし参考にもなった。普段リアルで語られることの少ない話題だからこそ,他者の経験に「へ~~!!!」と目から鱗を落っことしたり,「分かりみ・・・」と共感が深かったり,「そのアイディアありがとう!」と工夫をシェアできることのありがたさよ・・・今からでも十分楽しいと思うので,twitter民は「#生理のホントノトコ」追ってみてね。女性だけじゃなくて,男性も「マジか・・・」ってなってくれたらいいのにな。

いいなと思ったら応援しよう!

Nishio Misato
細々noteですが、毎週の更新を楽しみにしているよ!と思ってくださる方はサポートして頂けると嬉しいです。頂いたサポートは、梟文庫のハンドメイドサークル「FancyCaravan」の活動費(マルシェの出店料等)にあてさせて頂きます。