ノルアドレナリンの使い方
ノルアドレナリンは「闘争」と「逃走」のホルモンと呼ばれています。
具体的に、目の前に突然クマが現れると、戦うか、逃げるかの判断をすると思います。そのような危険な状態に追い込まれたときに、心拍数が上がり脳や骨格筋に血液がいきわたります。頭も冴えて瞬発力が生まれます。
脳と身体が準備状態に入る。これがノルアドレナリンが分泌されている状態です。脳が覚醒し戦うべきか逃げるべきかを判断します。又、脳の働きで痛みも感じにくくなる特徴があります。
ノルアドレナリンは短期集中型のモチベーションです。
怒られたり、激を飛ばされたり、締め切りに追われたり、
恐怖やストレスを利用して集中力をUPさせます。
夏休みの宿題を最終日に集中して終わらせるのはノルアドレナリンを利用しています。
ノルアドレナリンが効果を発揮するのは、あくまで短期決戦が有効な場合です。恐怖やストレスを利用する為、それが長期にわたって続くと疲弊してしまい、ミスも増え、うつ状態の原因にもなります。
ドーパミンは、ご褒美や褒められたり、楽しさで分泌されるホルモン物質です。
「快」の刺激によるモチベーションがドーパミン型モチベーションで
「不快」の刺激によるモチベーションがノルアドレナリン型モチベーションです。
長期的に効果を発揮するのがドーパミン型モチベーションで
短期的に効果を発揮するのがノルアドレナリン型モチベーションになります。
長期的にやらないと効果が発揮出来ない場合はドーパミンを利用し、
試合前や締め切りが迫っている仕事はノルアドレナリンを利用し、
ドーパミン型モチベーションとノルアドレナリン型モチベーションをうまく使い分けましょう。
ノルアドレナリンを上手に利用するには、しっかりと休息をとり、心と身体を休める時間を確保することが大事です。
ストレス状態が長期で続くとノルアドレナリンを出しっぱなし状態になり、ノルアドレナリンが枯渇してしまいます。
ノルアドレナリンもセロトニンも生成速度に限界があるためです。
うっかりミスが続くのも脳が疲れてノルアドレナリンの分泌が低下してきている可能性があるので、身体の異変を感じたら、しっかり休息することをおススメします。
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