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わたしなりの短歌の詠み方~記事を書きながら考える編~

短歌でも詠むぞ!の気持ちになりました。のぐちです。
先日、短歌の推敲について書きましたが今回もそんな内容で今回はまったくの0スタートです。
どれくらい0かというとまだ何を詠むかも決めていません。何も思い浮かんでいません。この記事を書きながら考えています。

いつも短歌を詠む時にはふと感じたことが自然に出るか、お題を使うかの二択になります。
さあ詠むぞ!となった時には基本的にはお題を使います。
〇〇について詠うかーと自分で設定したりもしたりもしますが、それすら浮かばない時はネットでお題を拾ったりします。
お題を拾うにはわたしがやっているお題アカウントもあるのですが「自分で出したお題に自分で詠むのもなんかなぁ…」と思ってあまり利用した事がありません。
それとうたの日に出ているお題もよく使うのですがこれは基本的に詠んだものは公開されてしまうのでストックになりません。
やる人はいちごつみ(参照)などでやったりもするのでしょうけどわたしはDMでいちごつみ中にのぐちの十八番のエロ短歌を送ったらブロックをされたという過去があり、それ以来いちごつみは怖くてやってません。

そんなわたしが良く使うのがランダム単語ガチャです。


1万個ある単語の中からランダムで単語を選んでくれるというガチャです。
短歌を詠みはじめの頃はここから毎日3個お題を拾ってきて短歌を詠むというのをトレーニング的にやってました、懐かしい…

というわけで今回は1首だけ詠みたいので表示語数を「1」にしてLvを1と2に設定します。
Lv3以降は慣れてきたら使えばいいと思ってますがLv5で詠める人は中々いないんじゃないだろうか…
このやり方でなくても表示語数を複数にしてその中から1個選ぶという詠み方もできると思います。

というわけでポチッとな。


お題は「アルバム」です。
このお題の嫌な所はCDのアルバムなのか写真のアルバムなのかイマイチわからなくて軸がブレる所だと思います。
なので今回はCDの方のアルバムに限定して考え、思考を一方化させる事にします。

わたしはお題から考える時は脳内でいろいろ考えるのですが

・ミリオンセラーとか最近見ないよなぁ
・ヒットチャートとか最近見ないよなぁ
・もうCD文化もオワコンだし平成懐かし文化?
・好きなアーティストが初登場55位とか微妙なとこにいるのばっかだったなぁ
・初めて買ったアルバムなんだったっけなぁ

などアルバムについて思いを馳せます。

この中では最後の「初めて買ったアルバム」というのが短歌にそのまま使えそうなのでここから練っていきます。
短歌は共感値も重要かと思うので共感できそうなテーマでもあります。

前回の記事でも書きましたがわたしはとりあえず一首詠んでそこから推敲したり中途半端なまま世に送り出したりします。
なので今回もとりあえず詠みます。まずは部分的に

「初めて買ったガンズのアルバム」

という下の句を考えました。ガンズのアルバムは8音なんですがわたしは短歌は31音「くらい」で詠むものという認識なので(理由は後述)31音警察がいたら即逮捕でしょう…
さて、なぜガンズのアルバムかというと中学生くらいで洋楽をイキって聞くくらいの子がよくガンズアンドローゼス買ってたなぁという思い出からです。
わたしが実際初めて買ったアルバムはたまの「さんだる」ですし、洋楽ならビートルズの「ホワイトアルバム」です。
お陰様で大人になるまでビートルズは難解な物だと思っていました。(最後の実験的なアルバムを最初に買ってしまった・・・)
それはさておき、かの俵万智さんも「短歌はフィクションでもいい」的な事を言っていたので(サラダ記念日も7/6じゃないらしいし、実際は唐揚げの話らしい)ガンズがここではしっくりくるのでガンズに絞ろうと思います。

上の句には何が来るのかを考えます。ガンズのアルバムを買った理由や経緯でしょうか。
あまり直接的すぎると「ただの説明」になってしまうのでふわっとさせたい所です。

「音漏れで知らせてやった反抗期はじめて買ったガンズのアルバム」

うーん、イマイチですね。今の現代短歌ってややエモさが残らないと受け入れられない気がするのでちょっとエモく、そしてエモすぎずを狙いたいのが本音です。
ただ過去の情景なのでエモレベル5段階で言うと1.5くらいでしょうか個人的には3を目指したいのです。

今、「好きな人が聞いてたからガンズのアルバムを買った」みたいなベタなストーリーも浮かんだんですが、そちらはベタすぎて設定の段階でボツ。
前述のロック=反抗的な短歌にした方がいいと思って下記を詠みました。

「讃美歌を聞いて育った白百合がはじめて買ったガンズのアルバム」

うーん、これはエモさがあるんですが説明的すぎるんですよね。ふわっとさせたいふわっと。
ただ上記のお嬢様の様な上品なものが反抗の為にガンズを買う情景はありだと思います。

「さえずりをやめて生きたい山鳥がはじめて買ったガンズのアルバム」

うーん…

「讃美歌に踵返したタワレコではじめて買ったガンズのアルバム」

あ!これいいですね。タワレコと言えば視聴コーナーで視聴コーナーでイマイチだとこうなりましたよね!
ただこれだと視聴だとわからないのでちょっと崩します。

「讃美歌を試しに聞いたタワレコで踵を返しガンズのアルバム」

うーん、前の方が良かった…

「讃美歌に試されているタワレコでガンズのアルバムそっと手に取る」
「讃美歌にもう帰れないタワレコでガンズのアルバムごめんシスター」
「戻れない讃美歌響くあの頃にはじめて買ったガンズのアルバム」

うおーーーーー、迷子になってきました。
ここで原点回帰です。一度迷った道は去った方が賢明な場合もあります。
わたしはこうなってくると一度去って原点に戻ります。

なぜガンズのアルバムなのか。
はじめてがガンズ→イキってる、尖ってる、中二病のイメージです。
(ファンの人いたらごめんなさい…)
なのでロックのイメージというよりはじめてでガンズを買うという尖り方。
そうだ!!尖ると言えば!!!サボテン!!サボテンに音楽を聞かせて育てるのが昔流行った!!という事で

「サボテンを尖らせ育ててみたくってはじめて買ったガンズのアルバム」

あーふわっとしてていいですねぇ。初アルバムがガンズなのかはじめてガンズのアルバムを買ったのかイマイチわからないですけどそのふわっと感がいいですね。サボテンを尖らせたいという感情に独特なエモもあります。
というわけであれだけ讃美歌とガンズを掛けようとして失敗しまくり最後ちょっと思考を変えたら好みのが出てきたので今日はここまでにします。

実際この短歌は5/8/5/7/8と音数で言うとめちゃくちゃなんですけど声に出して読んでみると歌としていいんですよね。
これも「サボテンを尖らせ育ててみたくて初めて買ったガンズのアルバム」とすれば句またがりで31音により近い32音になるんですけどリズムが悪い!
短歌はあくまで歌であるので読んだ時のリズム感の方が重要なんじゃないかなぁって思ってます。なので31音「くらい」で短歌と言い張ります。
のぐちの短歌、全然字数数えないので31音警察の人いたらごめんなさい。

というわけで記事を書きながら考えるの意外と大変なので皆さん試してみてください!


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