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30年後の私たちへ
30年後を描いてみる。
なんで30年後なのかは、正直特に理由はない。
ただ、今からずっと先なようで、でも気づいたらすぐに経ってしまいそうな時間。それがなんとなく30年後なような気がする。
Nafshaの準備を始めてから、1年。
リノベーション前の構想段階を含めれば、2年。
令和になってコロナが流行って、私たちだけでなく世の中全体が大きく変わったこの二年。
物理的な移動も制限されて、これまで風のように色んな場所に赴いていた自分にとっては、精神的なダメージが大きい期間だった。
移動できずに滞ってしまった体と心を少しずつ解きほぐして、30年後の私たちへワープしてみる。
2050年。64歳。
大嫌いだったはずの福島に帰ってきて、事業をはじめて、何をやり遂げ何を残していけるだろう。
お金?
たぶんそんなに残せない。
名声?
そんなご立派な人間じゃない。
でも、笑っていたい。
それも、心から。
心からこの選択をして良かったと思いながら、縁側で夫と一緒にお茶を飲みたい。
毎朝起きるたびにおはようを言って、今日も良い日だねって言って、夜お休みを言う時には、一日に感謝して眠りにつきたい。
何か特別なことが起こらなくても、ひとつひとつの生活が充足していて欲しい。
そんな生活を送るためには、今何ができるだろう?
がむしゃらでいいから毎日一歩ずつでも進んで、しっかり失敗して、ごまんと学んで、盛大に悔しがって、めげずにチャレンジして、思い切り笑う。
大好きなことは大好きと言って、嫌いなものはちゃんと嫌いでいる。
大好きなこと――。
みんなで力を出し合ってつくる世界。
周りのジャッジに左右されるのでなく、自分の好きが主役になる世界。
一人では生きれないことを、前向きに捉えられる世界。
大嫌いなこと――。
口先だけで何も行動をしない姿勢。
成功している人の真似事でなんとかなろうとしている二番煎じ体質。
見てもいないのに、イメージだけで勝手に決めつける視野の狭さ。
大好きと大嫌いを自分の教科書にして。
30年後、私は大切な人たちと穏やかに笑っていられる世界にいたい。
そして今できることは、そんな世界をつくるために、自分に嘘なく生きること。自分の持っている力を全力で注ぐこと。
自分のためだけではこれっぽっちもやる気にならないけど、大切な人たちのためなら頑張れる。頑張れる頑張れる。
Nafsha、つくります。
WEBメディアも、つくります。
福島ってなんて良いとこなんだっていう文化を、つくります。
お金も名声も子供たちには残せないけど、せめて誇れる故郷を残したい。
これが30年後の私の目標かな。
だから大好きなみなさん、ぜひ一緒につくっていきたいです。
らぶ。
*Misato*