私たちは「死」に向かっている。
2021年6月11日。親友が亡くなった。45歳。
あまりにも急で。未だに信じられない。というか信じていない。
5月16日足の痛みで受診。肉腫が見つかり、精密検査の連続。
2週間後、肉腫が悪性のものと判明。肺への転移も。
入院前に会いに行ったときは何にも変わらないいつもの彼女で。
「余命とかそんなんないんだけど、みんな『あと何年生きれるの?』とか聞いてくるのよ。」って笑いながら話してた。
子どもにも「『そんな簡単にママは死なないよ』って話したのよ」って。
6月7日に入院し抗がん剤治療が始まった。
コロナのせいで会いにいけなかった。
6月11日の14時頃。旦那さんから電話あって。
「今妻が亡くなりました。」って。
理解できなかった。なんで?どうして?まだ4日しか経ってないじゃんって。 頭パニックだった。
その日の朝もLINEやりとりしてたのに。 最後のメッセージだけは既読ならず。今思うと、あの時一人で苦しんでたのかな。
夜自宅に帰ってきた彼女に会いに行ったけど。いっつも笑って迎えてくれる彼女は笑ってくれなかった。
でも次から次に、彼女のママ友がとぎれることなく会いにきてた。いっつも笑顔で誰かの為に頑張る人だったから。お通夜も、こんな田舎なのに。って思うくらいたくさんの人だった。
入院前に言ってたね。
「ガンじゃなくてもいつかは死ぬよね私たち。だからそんな大きなショックとかはまだ実感ないけど、ただ、ガリガリに痩せて死にたくはないのよね、、、。」って。
帰ってきた彼女につっこんだよね。「ガリガリなる前でよかっただろうけど、早すぎでしょ。」って
今でもどこかにあなたがいそうな気がする。
子どもいたし、たくさんの心残りがあったんじゃないのかな・・・。
こんなにもあっけなく人は死ぬんだ。ってショックだった。
また会いたい。
私が死んだ時に、あなたに会えると信じてる。
それが唯一、私が落ち込まずにすんだ理由かな。
人生なんてあっけない。やりたいことはさっさとしなきゃ。
いつかは死ぬんだから。
あなたがそう言ってくれてるようで。立ち止まらず走ろうと思う。
そしてもし、私が死と直面した時は、
きっと、死への恐怖を
あなたに会える楽しみにあなたが変えてくれる。
だから、今までよりもっと近くにあなたがいてくれる気がする。
今の私がいるのはあなたのおかげなんだよ。
高校からの付き合いで、今の仕事を勧めてくれて、愚痴も聞いてくれて、背中も押してくれて、楽しませてくれて。
私も誰かにとってそうありたい。
空からこの世界を眺めているかな。
いつか会おう。
私も必ず死ぬ。その日まで空から見ててね。
でも、もし私が長生きしちゃたら、会った時、あなたの方が若いね。