【1分で】#2 Daily US Business Update|ロサンゼルスのホテル業界は、移民労働者の絶望を利用していた|2023/10/24
みなさん、こんばんは!ビジネスライターのmisamisaです。
毎週月〜金曜日にピックアップした、アメリカ国内のニュースをお届けします🍊
では第2回、2023/10/24です!
ロサンゼルスのホテル業界は、移民労働者の絶望を利用していた
まとめ
カリフォルニア州ロサンゼルスのダウンタウン中心部にあるスキッド・ロウ地区。
路上生活者や薬物中毒者が多いこの地区の移民が、空港近くを始めとするロサンゼルス内のホテルで低賃金・重労働で大量に雇用される事態が発生しています。
今年の7月から、ロサンゼルス地域のホテル従業員数万人規模で賃上げや福利厚生の改善を求めて断続的に起こっているストライキ。
このストライキ参加者の補填として雇用されているのが移民労働者です。
ロサンゼルス郡とオレンジ郡の60以上の主要ホテルの従業員が加入する労働組合「ユナイト・ヒア・ローカル11」は、高級ホテル「シェラトン」や現地で知名度の高い「ホリデイイン」などで移民が臨時労働者として雇用されていた、とインタビューで語っています。
現在行っている調査では、この雇用が生み出す賃金窃盗や児童労働法違反の可能性も懸念されています。
今回の件は一見移民の雇用を生み出していると思いきや、明確な難民搾取であることがポイントです。
記事内でも語られていますが「人材派遣会社や企業が新たな土地で人生を始めようとしている移民の必死さを利用し、不十分な待遇で日常的に雇用」しているのです。
米国では、難民や亡命希望者が仕事を求めることが法的に認められています。
が、連邦労働法でも認められている今回の様なストライキ時の代替雇用は、多くの場合が一時的であり「かさぶた労働」と非難されています。
雇用主の利益を最大化するために起きている今回の騒動は、入国管理当局などを恐れながら暮らし弱い立場にいる移民労働者の感情を利用している様に思えて仕方ありません。
彼らが公正な条件の元で、安全に定職に就く未来はあるのでしょうか?
編集後記
小学生の頃から毎週見ている番組で、ロンドンが特集されていました。
中でも目を惹かれたのは、廃棄物から作られたバッグなどを展開するBEEN Londonというお店。
パイナップルの葉やりんごの皮などを使用して作られたバッグは、見た目は革製品そのもの。オーナーの方が「私たちは(ゴミ問題など)問題とみられていることを楽しいものに変えたい」と話す姿が印象的でした。
こんな物語のある製品に、最近は特に惹かれています。
昨日の記事に引き続き、今日もシリアスな内容だったので明日は前向きな記事を選ぼうと思います笑
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引用:
・Los Angeles Times: "L.A. hotels hire migrants from Skid Row homeless shelter to replace striking workers. Gascon investigates"
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