【1分で】#7 Daily US Business Update|今年のハロウィン商戦は、大人の『ノスタルジー』を制する者が勝つ?|2023/10/31
こんばんは!ビジネスライターのmisamisaです。
毎週月〜金曜日にピックアップした、アメリカ国内のニュースをお届けします🍊
では第7回、2023/10/31です!
今年のハロウィン商戦は、大人の『ノスタルジー』を制する者が勝つ?
まとめ
“Kidulting”(キダルティング)という造語をご存知でしょうか?
”Kids"(子供)と"Adult"を足したもので、「子どもじみた大人」を意味します。今年のハロウィンではこの“Kidulting”のトレンドが見られています。
“Kidulting”では、大人は幼少期の喜びを味わうためにおもちゃを購入し、関連する映画を視聴します。玩具協会による最近の調査によると、成人の親のうち41%が過去1年間に自分のためにおもちゃを購入した、と回答しています。
また全米小売業連盟は「今年のハロウィーンでは大勢の大人がこの“Kidulting”を味わうため、バービー人形の仮装をする」と予想しました。
この“Kidult”という言葉。
始まりは1950年代のテレビ業界でした。業界幹部が子供向けの番組を視聴する大人を指す造語として使用したことがきっかけです。
“The Kidult Handbook.”の著者、Nicole Booz氏は「パンデミックが大人の子供時代の安心感の渇望に拍車をかけた」と語ります。
事実、今年のホリデーシーズンでは既に大人向け玩具やゲームが多く見られます。世界的な市場情報会社Circanaによると、“Kidult”市場はヨーロッパでも成長しているそうです。
現在米国では、バービーで有名なマテル社が1990年代に流行したコンパクト型ドールハウス「ポーリーポケット」の様なおもちゃに命を吹き込む13 本の映画の作成を発表しています。マテル社では更に、追加で数十本の映画を開発中です。
また小売業者からのラブコールも止まらず、多くの企業がバービーとのパートナーシップを結ぶことを望んでいます。
企業の顧客の「ノスタルジー」を利用したビジネスは、今後もしばらく続きそうです。
確かに最近「懐かしさ」を感じるものを街でよく見かけるな、と記事を読みながら感じました。
2004年から約5年間、アミューズメントパークで展開されたトレーディングカードゲーム『オシャレ魔女♥ラブandベリー』の期間限定カフェや、1996年に販売された電子ゲーム『たまごっち』の一番くじなど。
昨日視聴した動画では「最近本の役割が『思い出装置』になっている」と某著者の方が話していました。
本の場合は著者のサイン会に参加する為に手に取ってみたり、映画の場合は誰かと観に行ったことを記憶に残すためにパンフレットを購入したり。
上記のカード/電子ゲームの施策も同様に、『思い出装置』化していることがヒットの要因なのかもしれません。
編集後記
皆さん、ハロウィンはいかが過ごされましたか?
私は母から貰った可愛らしい黒猫のケーキを食べました!
数年前、アメリカで学生生活を送っていた頃を思い返すとコスチュームを来て授業を受けたり、先生から大量のお菓子が配られたり。アメリカではハロウィンが一大イベントでした。
今でも覚えているのは、日中に恐竜のコスチュームを着て学内をズンズンと歩く学生の姿。いつかあの姿でハロウィンの街を歩いてみたいですね笑
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http://misatsuneta.com/2023/10/22/daily-us-update/
引用:
・The New York Times: "Halloween Is for Kids. ‘Kidults’ Too."
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