インド人との会話で気づいた価値観の違い｜私の留学日記

こんにちは。かきもとみさです。私はチャレンジが人生を充実させてくれると考えており、女性のチャレンジを応援したいという想いで発信をしています。

今回は私のプチ留学時代のお話です。

私は2019年の1月から4月まで、UC Berkeley Extension Programというアメリカのビジネスプログラムに参加をしていました。（コロナ前で本当に良かった！）

これは私の人生の中でも最高の選択だったと思います。婚約した直後だったのにも関わらずの渡米でしたが（笑）、数年のフリーランス生活で稼いだお金をつぎ込んだ価値以上のものがありました。ここでの体験記はちょこちょこnote記事にしていきたいと思います。

今回はクラスメイトのインド人のお話。

インド人にとっては日本人の価値観は「近い」？？？

みなさんはインド人という人種に対してどのようなイメージを持っていますか？

私はあまり日本企業とインド企業というのが距離を近くしてビジネスをしているイメージは持っておらず、比較的ビジネス上のコラボは難しい印象があります。

宗教、文化の面でも乖離が大きいイメージがあります。とくにIT面でものすごく優秀な人たちがいる反面、完全に偏見だと思いますが、日常生活においては日本人とは価値観が大きく違うような気がしていました。

で、アメリカ留学中に「Negotiation」というクラスでこんな授業がありました。

「国籍によって、ネゴシエーション（交渉）の戦略が変わってくる。まず、High context cultureと、Low context cultureの違いが大きい。そのことを理解するべきだ」というようなテーマ。

ここで、High context とLow contextの違いを簡単に説明します。

Hight context culture : 「文脈（コンテクスト）・行間を読む」要素が大きいという意味

これは日本人が圧倒的です。「阿吽の呼吸」「空気を読む」という言葉が普通にあるように、ダイレクトに言葉で伝えずとも「察してね」という部分がコミュニケーションにおいて重大な部分を占めるというカルチャーです。

Low context culture: 文脈を「読む」要素が少なく言葉通りに直接的に意図を伝えるという意味

主にアメリカ人のように「ダイレクトにハッキリとものを伝える」「意図を明確に言葉で表現して伝える」というカルチャーですね。ビジネスにおいても「白黒ハッキリしている」イメージです。

このことについて、クラス内でディスカッションをしたりしていたのですが、インド人のクラスメイトがふとこう言っていたんです。

「俺たちインド人も"High context"カルチャーなんだ。だから、日本人のカルチャーとはすごく似ていると思っているよ！」

これを聞いたとき、私は「What??????」と思わず言ってしまいました…。

まさか、インド人が日本人のカルチャーを「自分たちの文化をかなり似ている」と思っているとは…。

正直、インド人の文化とは交わる部分が全くないくらいに全然違う世界だと思い込んでいたので、驚愕してしまいました。

と同時に、すごく面白いなと思いました。

「価値観のズレ」ってよく聞くけれど、価値観がズレているかどうかも、その当事者の価値観によって変わるんだなぁと。。

日本という国だけで生きていると、価値観なんて大体似たり寄ったり。世界に飛び出さないと多様な考え方や文化、価値観、倫理観、哲学に触れることなんて不可能なんだなと改めて思いました。

私が４ヶ月アメリカに行っていろんな国籍の人たちと一緒に勉強をしただけで、こんなにいろんな予想外の出来事が起きたり、多様な考え方に触れることができたりするのだから、きっと世界中の人に触れれば触れるほど、より多くの「多様性」に出会う機会を得られるんだなと思いました。

もちろん「自分は自分」で良いのですが、より多くの意見や違いを認識した上で「自分の考え方はこう」と言える方が、もっと自分を理解できたり、もっと人に優しくなれたり、配慮ができる人間になれるのではないかなと思いっています。

このインド人クラスメイトの何気ない一言は、「日本人だけの狭いカルチャーばかりに慣れていては視野狭窄になるな」という自分へのメッセージを生み出してくれました。

多様な価値観って知れば知るほど、面白いですよね！

ではまた♪Adiós❤

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