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想い出の人生ゲーム

私がフォローさせてもらっている、沙々良まど夏さんが、今週ご自身のアカウント名の後ろに他の方の名前を表示させ応援するという企画をやっていらっしゃる。7月13日はひろみさんという方の応援をされていた。

このリンク先の記事の内容がとても考えさせられる内容だったことと、タイトルが素敵だったことで、申し訳ないのですが、タイトルを丸パクリして私の話を書こうと思い立った。

ただ、13日の今日は昨日の記事の続きを投稿する予定なので、この記事を投稿するのは木曜日以降になる。だからといって、木曜日に書こうとするときっと忘れちゃっているから、今のうちに書いておく。

その昔、と言っても10数年前(え、もうそんなになる??)まで大阪に住んでいたのだが、その頃Seirenという聖飢魔IIのカバーバンドに所属していた。聖飢魔IIって、名前くらいは聞いたことがあるという人は多いかも知れないけれど、あまり曲を知っている人って少ないんだろうなぁと思っている。まぁ、知ってても蠟人形の館くらいなもので、良くて白い奇蹟くらいなのかな?(NHK紅白歌合戦に出てたから)
初期の聖飢魔IIはVo,Gtx2,Ba,Drという編成だったので、割とゴリッとしたメタル系の音楽だったけれど、中後期はサポートキーボードが参加することで割ときらびやかでおしゃれな感じの曲が多くなった。私は初期の頃の曲も好きなんだけど、キーボードがはいった曲がどちらかというと好きで、カバーバンドをやるにあたってはキーボードを重視する傾向にある。

ところが、前述のSeirenには鍵盤がおらず、時折サポートで別のバンドから参加してもらったりしていた。(もしSeirenの演奏に興味があれば、これとかこれを見ていただきたいのだが・・・撮影機材が良くないので、だいぶ見苦しいものになってしまっているし、鍵盤が参加していない曲だったりする。)

私はギタリストなので、当然ギターソロのかっこいい曲とかを好むわけだけど、聖飢魔IIの中で一二を争う好きな曲はギターソロが全くはいっておらず、間奏のメイン旋律が鍵盤の「人生ゲーム」(リンク先の映像は曲とは関係がない)という曲だ。1998年に発布された大教典「MOVE」に収録されている。※一応書いておくと、発布=リリース、大教典≒アルバムと理解してもらえれば良い。

この大教典「MOVE」に関して、ちょっとした逸話があるのだけれど、これはまた別の機会に話すことにする。
この曲が好きすぎて、一度は演奏してみたいと思っていたのだけど、キーボーディストに要求されるスキルが演奏スキルだけにとどまらないのか、なかなかそれを受け入れてくれる奏者がいなかった。

生活の拠点を大阪から東京へ移したものの、しばらくはSeirenの活動を続けていたものの、私個人だけではなく、メンバーにも負担がかかるようになっていったので、2012年3月18日の大阪天王寺(と言っても寺田町)でのライブをもって引退することにした。

その後Seirenは私の代わりのギタリストと新たに正規メンバーとしてのキーボーディストを迎え入れた。そんなSeirenはその後も精力的に活動を続けていたのだが、タイミングよく私も観に行くことがタイミングでライブが有るようだったので、客としてだか、対バンメンバーとしてだかは忘れたけれど、Seirenのステージを客席側から眺めることができた。思い出した、対バンで私は別のバンドメンバーとしてステージを共にしたんだ。
なにはともあれ、初めてSeirenを客席側から見ていたのだが、そこで演奏されたのが「人生ゲーム」。ショックだったのと同時にとても嬉しかったことを覚えている。
数あるコピーバンドでもこの曲をやっているバンドは見たことがないので私が去ったあとにこのバンドが更に成長しているのだなぁと思えた。

というか、この曲、本家聖飢魔IIのミサでも演奏されたという話を聞いたことがない。というのも、94年から98年の間はミサツアーに行くことがなく例えテレビに出ていても興味を持てなかった時期だったのでそのときに行われていたことは事後に人づてに聞いたものしかわからない。94年のツアーに参加していたキーボーディストがあまりにレベルが低かったのか、聖飢魔IIがバントとしての演奏レベルが激落ちしたのを目の当たりにし、もう無理だと見限っていたのだ。

しかし、聖飢魔IIは1999年12月31日に解散するというのはデビュー当時から決まっていたことなので、流石に最後のツアーぐらいは見ておこうとこの世界に帰ってきた。そこで他の信者(ファンみたいなもの)から聞いたのがあの94年のツアーの翌年にはもとのキーボーディストが戻ってきていたという事実。もったいないことをしたなぁと思ったものの後の祭りなので仕方ない。人のつながりはそういうものだろう(ここでは人ではなくて悪魔だけど)。

99年12月31日の解散後何度か聖飢魔IIは期間限定で再集結を行っているが、そこでも「人生ゲーム」が演奏されることはなかった。

が・・・聖飢魔IIのギタリストLUKE篁が2016年に開催したSOLOライブにて「人生ゲーム」が演奏された。もちろんボーカルはデーモン閣下ではなかったけれども、作詞、作曲者であるLUKE氏が歌い、演奏しているので実質本物でしょう。音楽で涙を流すことは殆どないのだけど、このときばかりは嬉しさのあまり涙を浮かべた記憶がある。そのライブのあとにたまたま握手会に当選したので、普段はあまり会話らしい会話を交わすことはないのに、「人生ゲーム」を演奏してくれた喜びを熱く本人(いや、本悪魔だな)に伝えてしまった。

時は過ぎ、2019年頃に自分の所属するカバーバンドとは別にあちこちの単発物のカバーバンドやセッションイベントなどに参加していたときに、翌年に友人が主催する聖飢魔IIコピーバンドオンリーのイベントの話があり、そこに参加するという話が進んでいた。嬉しいことに、友人のベーシストが主催するバンドとまた別の友人であるドラマーが主催するバンドの双方に声をかけてもらい、久しぶりに1日のイベントで2ステージ演奏する事になった。この2つのバンドはどちらも、正統派のコピーバンドという感じではなく、方やベースボーカルだったり、方やメンバーが入れ代わり立ち代わりするようなバンドだった。この後者のバンドは女性ボーカルが参加していたのだけれど、話の流れで「人生ゲーム」をやりたいという話になり、何故か私が歌うことが決まった。何度かリハーサルを重ね、なんとなく人前で披露できる感じに仕上がってきたなぁと思っていた頃に世界が変わってしまった。

ライブハウスは目の敵にされ、バンドマンはウイルスを撒き散らすテロリストのような扱いを受けるようになった。

何も聴かない、何も見ない、想いは今も燃え立つけれど、予定されていたイベントは延期、その後中止となり、私はまた「人生ゲーム」から遠ざかった。

そんな私の「人生ゲーム」の想い出の話でした。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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よければ昨日の投稿も読んでいってくださいな。

自己紹介的なのはこっち。


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