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日常、仕事のようすとか。

はじめまして、赤間美沙子です。ヴァイオリニストとして活動しています。

まずは簡単に自己紹介。

日本人で、東京都出身。身体も心も女性。現在30歳です。
ベルギー王国🇧🇪は首都・ブリュッセル在住。
ベルギー国立管弦楽団というオーケストラで、オーケストラ団員のまとめ役・代表者・またはリーダー的存在である、コンサートマスター(女性だとコンサートミストレス、と呼ばれます)として働いています。この9月で就任してからちょうど3年です。

ヴァイオリニスト、と書きましたように、自分のオーケストラ以外でも、色んなかたちで演奏活動をしています。
例えば、他のオーケストラでコンサートマスターが不在のときには呼ばれて、ゲストとして同ポジションを務めるために遠征することもあります。
時にはソリストとしてオーケストラと演奏したりすることも!準備のときからひときわワクワク、ウキウキするのはやっぱりこれ🙈
そして活動として中心を占めているのは、室内楽といって、だいたい2〜9人程度の奏者を想定して書かれたレパートリーを他の演奏家たちと演奏すること。
新しい出会いがたくさんあるし、演奏家同士が密な対話のできる、とっても味わい深いレパートリー。室内楽は私のライフワークです。

こんな色々なことをしながら、ブリュッセルに住んでいます。
主にシーズン中(9月〜翌年7月まで)は自分のオケ(オーケストラの略称、これからこう書きますね)の演奏会に半分の割合で出演し、
オケの仕事の合間や、ちょいちょい挟まれる1〜2週間のヴァカンスの時に他の演奏会を入れたり、または自発的に、興味のあるソロのレパートリーを勉強したりなどしています。

ベルギー国立管弦楽団のコンサートマスターは計2名。もう一人のコンマス(よく略称を使ってこう呼びます)はウズベキスタン出身、勤続25年のベテランの男性。
身体が大きくて包容力があり、ザ・コンマス、とイメージしたらこんな感じかなという風格。経験に基づいた色んな知識・知見を持っていて、強面にみえて割にチャーミングなところのある方です。
オケの演奏会に半分の割合で出演、と書いたのは、このもう一人の同僚と乗り番を折半しているからなのでした。
シーズン終わりの6月頃には、だいたい来シーズンでどの演奏会に乗るか、は2人で話し合って決めていて、その後に来た仕事の話はオーケストラのスケジュールが入っていなければ引き受けるという感じ。



はじめるに当たって。

さて、noteをはじめてみようとふと思い立ち、特にプランらしいプランもなく、こうして書き始めた訳ですが。
ブリュッセルでの暮らしも3年目になり、気持ちの面でもコンマスの仕事にもちょっぴり余裕が出てきて(とはいえまだまだ新米です。。)、
もっともっとオケ以外の活動を広げていきたい、
そして母国である日本でも、演奏を聴いていただく機会をもっと作っていこう、と考えたとき、
まずは今の私がどんな風に日々暮らして、何を考え(そして考えず)、何に感動し影響を受けていて、まあざっくりとどんな人間なのか。ということを、ひとりでも多くの方に知ってもらうのはどうだろう?と思ったのです。
もちろん、ここに書かない数多の出来事や思いが私という人間を作っているのですが、一端だけでもお見せするのはどうだろう、と。
書く媒体がいちばんとっつき易く、私には始めやすいというのもあっての「note」という選択でした。はじめはね。

それは、きっと私にとっては「とにかくやらなくてはいけないことなんだ」と、村上春樹さんにおける毎朝のランニングのように…と言っては烏滸がましいけれど、忍耐づよい継続が必要で、時には勇気のいることのひとつだろうと思います。

私はもともと、自分からプライベートな生活を切り取ってひとと共有したい!という感情が比較的うすい人間です。
プライベートな日記につらつらと書いたり、近しい誰かに話したり、匿名でどこかに書き出せばそれで満足するタイプ。
自分でも「そういう人間だ」と思って、わざわざそう規定してその枠にきちんと納まってきました。

でももし私がどこか遠くのカフェとか、本屋さんや雑貨屋さん、それから普段接点のないアーティストの方々、写真家やイラストレーターの方々などに興味を持つとすれば、
その作品や商品や店構えはもちろんですが、きっとそこで働いている方たちとか、経営者の方の人間としての一面に興味を覚えたから、というのも大きな動機のひとつとなっているようなのです。
現にそういう方々の発信を通した素晴らしい出逢いがいくつもありました。

そういうことを思い起こしてみて、ここらで少し、自分で今まで勝手に作ってきた「そういう人間だ」枠を取っ払って、新しいことにチャレンジするのもありかなあと思ったのでした。

音楽が想起させる物事だったり、現在取り組んでいる勉強・仕事内容だったり、シェアしたいなと自然に思ったことをフランクに、つらつらと書いていきます。
できたばかりのお友達に、少し長文の真面目なメールを送るときみたいに。

どうぞよろしくお願いします。
最後までお読みくださり、ありがとうございます♡

赤間 美沙子 (note特別プロフィール)
2021年よりベルギー国立管弦楽団コンサートマスター。
ゲスト・コンサートマスターとして、またソロや室内楽でもヨーロッパ各地で演奏する。
特に室内楽はライフワークで、ヨーロッパと日本を中心に積極的に取り組んでいる。特にサロン・ド・プロヴァンス室内楽音楽祭(フランス)では音楽監督のエリック・ルサージュ、エマニュエル・パユら敬愛する方々と共演し、彼らの尽きない好奇心と向学心に大いに刺激を受ける。
東京音楽コンクール第3位、アンリ・マルトー国際コンクール第2位及びモーツアルト演奏特別賞、ロン・ティボー・クレスパン国際コンクールにてブーレーズ作品演奏特別賞など。ソリストとして新日本フィルハーモニー管弦楽団、フランス国立音楽院オーケストラ等と共演。
東京都出身。桐朋学園大学音楽学部を経て、パリ国立高等音楽院首席卒業。同音楽院アーティストディプロマ、ケルン音楽大学Konzertexamen課程修了。
桐朋での師、景山誠治先生には音楽の面白さと奥深さを、パリでの師、ロラン・ドガレイユ先生(元パリ管コンマス)にはコンサートマスターとしてだけではなく人間としての在り方を、そしてケルンでの師、ミハエラ・マルティン先生にはどう音を聴き音と向き合うかということ、音楽家としてのマインドを学んだ。


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