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防災ガールの最後の事業が終わりました

8年間も続けてたんだな、防災ガール。
東日本大震災をきっかけとして、23歳の頃に立ち上げた防災ガールが、
私が今31歳ということは... もう8年もやっていることになる。

あの頃は想像もしていなかったくらいこの8年は大変だったし、
思ったより辛かったし、吐きそうなくらい泣いたけど、
そんなことよりたくさんの本当に素敵な人と出会えたり、
いろんな経験をさせてもらった防災ガール。

彼女が私の頭に出て来てくれなければ、のべ130名のメンバーとも、今一緒にこの日を迎えてくださっているみなさんとも出会えていないのか。
そして、彼女は、世界の舞台に連れていってくれた。


終わりました、防災ガールの最後の事業が。


この世界の想像もできないくらいの広さと激しい変化の中で、私たちの活動なんてとてもちっぽけなものだけど。それでもこの時代に走り抜いた私たちの終わりは、ただ解散するのではなく「有機的解散」にしたいと思いました。

解散の背景はこちらのTEDxをご覧ください。


今日は防災ガール最後の事業である、全てのリソースの継承先6団体の最終プレゼンテーションイベントを行いました。



その時の最後のメッセージをここに載せて、少し事業は、休みます。
みなさん、ありがとうございました。
(解散は、2020年3月11日です)

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本日は、皆様お越しいただきありがとうございます。
一般社団法人防災ガール代表理事の田中美咲です。


世界的に見ても災害が多発するこの日本で、
生きていくと決めた私たちには、
今何が残され、何を選択することができるでしょうか。

世界の気温は想定以上に上昇し続け、
記録的猛暑は昨年だけでも1032人が死亡、
70000人以上が病院に輸送されました。

全世界的に洪水と豪雨の規模は1980年に比べて4倍に。
平成30年7月豪雨では、263人が死亡し、被害総額が1兆円近くに。

一方で台風や豪雨を引き起こす熱波により
世界では干ばつに悩まされる国も多発。

水不足が長期化、気候・災害難民の増加、乾燥による森林火災や、
古い木造建築への広範囲の火災も多発しています。

30年以内に90%以上の確率で発生すると想定される、
南海トラフ沖地震や、首都直下地震、そして富士山の噴火。
いつどこで何が起きてもおかしくない状況が今もなお続いています。

大切な人に想いを伝えられるのは、今しかないかもしれない。
やりたいことを後回しにしているほど私たちには時間はありません。

そんな中、今わたしたちが生きる現代は、
関東大震災以前から活躍して来た諸先輩方の努力と意志が継承され、
多くのデータと歴史と知恵が大量にあるという強みがあります。
そして今もなお日夜研究をし、被災地域で活躍する人もいる。

しかし、それらを上手く活用できる人がほとんどいません。
時代の変化に追いつけていないこともしばしばみうけられます。

中身も意志もなく形骸化され、続けてしまっていることや、
ルールメイキングをした人と実行する人には大きな壁があり、
一定期間で担当が変わってしまう仕組みや、
まだ起きていない課題に対してリソースが投資されない文化と、
マイノリティーへのケア不足。

こんなにも災害が多発し、
今後も予測されているのにもかかわらず、です。

ただ、私たちにはもう、誰かが何かの行動を起こすことを待つほど、
時間はありません。

継承先の6団体のみんな、舞台に上がってきてください。
(100人くらいご招待したイベントの会場にいた6団体を呼んで、舞台に来てもらいました)

この6チームは、そんな時代に、人生をかけてでも成し遂げたいことをみつけ、そして少しでも多くの人の命を助けられないかと立ち上がりました。

まだ形になっていないし、もっとブラッシュアップは必要ですが、
それでも行動を起こし、前に進むことを決断している挑戦者たちです。

ぜひ、共犯者になってください。
そして、彼らのチャレンジを近くからでも、
遠くからでもみていてあげてください。

みなさんの一言や、応援や、連携や、支援は、
彼らが走りつづける理由になるから。

本日は、お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。



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