かっこいい大人たちが、私たちの終わりの革命に参加した
最近、23歳の頃に立ち上げて、30歳になった今まで約6年間活動してきた非営利団体(時にもうスタートアップではないけれど、私たちは一般的なNPOとは活動の仕方がちょっと違ったので、よく自分たちの事を"ソーシャルスタートアップ"と呼んでいた)を、来年2020年3月11日に解散することを決めた。
その解散への経緯や想いは、ちょっと言葉足らずながら... このプレスリリースに書いています。時間がある方は良かったらぜひ読んでください。
そしてこれは想像していた以上に、そして全く知らない人にまで届き、たくさんの方がこの解散を目撃してくれました。
そして、そこには、こんなにもかっこいい大人たちがいるのかと痺れるほど、多くのイケてる(死語かも)大人たちが協力をしてくださっているということをちゃんと伝えたい、と思い今回筆をとりました。
(note書くのって筆をとるって言わないのかな)
第一の陣 | PRのプロフェッショナルが立ち上がった
今回の解散に関するプレスリリースは、PRTIMESから防災ガールに半年間のレンタル移籍をしてきてくださった千田英史さんと共に、このリリースのタイミングや内容を相談しながら作成し、内容のチェックなど全てのサポートをしてくださいました。
すごく忙しい中で、仕事終わりの時間と土日に協力してくれ、多分最後のプレスリリースとなるだろう作品をご一緒していただきました...ちださん、ありがとう...泣
第二の陣 | 熊本のクリエイター集団が立ち上がった
多くの方がこの解散に注目してくださったその理由は明らかで、この動画を作ったからだと思います。
(恥ずかしさという感覚はもう私にはないんだと思う笑)
個々人の投稿も含めて、シェア数は数千を超え、数万回を超える人が再生してくださいました。(これは芸人のせやろがいおじさんという方のパロディなのだけれど、ご本人もSNSでシェアしてくださりさらにそれを加速させた)
最後だし、この想いを伝えられる動画が作りたいな。ーー
そう熊本地震をきっかけに、とてもお世話になっているBRIDGE KUMAMOTOのお兄さんたちにfacebookメッセンジャーで相談したところ、あれよあれよと話し合いが進みすぐに絵コンテがでてきて、これで伝えるのがいいとのことだった。
私はすぐさま熊本に移動し、(飛行機の中でセリフを覚え)壮大なる熊本県・阿蘇の大地をめぐり撮影し、ドローン・映像・クリエイティブと言ったらこの人だと言われる大人たちが全力で撮影や編集をしてくれた。
僕たちは防災ガールにお世話になったから、応援ということでお金はいらないよ。くれるならいい打ち上げをしよう。
え.... えーいいんですか... 涙
嬉しくて嬉しくて。そしてこれは無料になったことが嬉しいのではなく、こんなにかっこいい大人たちがそばにいるということと、その優しさとかっこよさに言葉を失った。
この気持ちを、感謝を、どのくらい伝えたら伝わるのだろう。
そしてできた動画はどんどん拡散され、全く知らない人からのご連絡をいただいたり、防災ガールを立ち上げる前に勤めていた会社の一方的に知っていた当時から優秀だと言われていた知らない上司から友達申請がくるくらいまで広がった。
第三の陣 | 専門家たちも立ち上がった
防災ガールの解散は、ただゆっくりと閉じていくものでも、ネガティブなものでもなく、本来の団体設立時の目的である「防災があたり前の世の中にする」ための最善の手段として「有機的解散」というものを選択した。
有機的解散とは、いわば自分たちのリソースをすべてかけて、次なる担い手を公募し、6ヶ月に渡ってそれらすべてを継承する。この業界や時代をさらに加速させるというもの。そのための教育プログラム「IMPACTFUL ACCELERATE PROGRAM FOR DRR」を私たちは立ち上げた。
ここには、応募してくださる方々を様々な視点で選考できるように、そしてプログラムでも、多種多様な専門家から話を聞くことで、私たちだけのリソースに限らず、業界や社会を見渡すことのできる内容にしたいとおもいお声がけしました。
ここに載っている方だけでなく、防災・消防・気象・環境などの災害や防災分野の専門家や、災害ボランティア・医療・看護などの災害現場、法律・自治体・リスクマネジメント関係、そしてクリエイティブやデザインなどの表現や情報発信のプロフェッショナルなどみんなこのプログラムに期待し、共感し、立ち上がってくださいました。
感謝を超えて感動、感激。 恐悦至極... 泣く
第四の陣 | チャレンジする人を資金で応援する大人が現れた
教育プログラムでは、チャレンジする人たちだけでなく、このプログラムの運営を資金面でサポートをする人も同時にクラウドファンディングで募集していました。
みんなの思いがいろんな形で重なり合って、大きなうねりになればいいなと思っていたところ、ネトボラ宮城さんがそのうねりを加速させてくださいました。ネトボラ宮城の佐藤大さんがfacebookに投稿していた文章が感動的なかっこよさだったので引用させていただきます!
#防災ガール の「次世代 防災リーダー育成プログラム」に、 #ネトボラ宮城 から参加費1団体分相当の15万円を支援しましたー!
防災に関する知識だけではなく、団体運営やコミュニティ運営に必要な経営や企画、広報などの知識も網羅した、とても充実した内容のようです。自分で受けたいくらいですが、それだと次世代にならないので、若手の方に是非とも受講して欲しいと思います。参加申込は4/20〆切です!
…などとわざわざ書いたのは、経済的に余裕がある人が、やる気はあるけど金はない人(主に若者)を支援することが当たり前になって欲しいからです。
「自慢みたいで嫌だなー」と思って誰も言わないと、寄付なんて民話や伝説の類いだと思われてしまいそうで。寄付や支援をしたら自慢しよう!
特に、教育や次世代の人材などへのサポートは、将来その人たちに関わることになる沢山の人への間接的な支援になります。コストパフォーマンスが良いのでオススメです。
災害支援でいうと、被災者への直接支援よりも、支援団体への支援という感じですね。
さらに、なんと元Googleでデンソーの技術顧問、NHK プロフェッショナル 仕事の流儀にも出演された及川卓也さんもご連絡くださいました...
すごい... かっこいい...。
なんてかっこいい大人たちなんだろう。
こんな人たちが見てくれて、応援してくれて。これからの防災業界はすでにチャレンジしやすいしやすい舞台はできているんだと思った。あとは応募する人たちの熱い思いと強い意志と、一歩踏み出し走り出すだけ。
私たちは解散する2020年3月11日まで、残りの約1年間このプログラム以外の事業を止めてコミットすると決めました。
時代よ、動け。
よろしければサポートおねがいします!! いただいたサポートは、素敵な非営利団体の支援をしたり、世界の社会課題をもっと勉強するために活用させていただきます!