[ 地域おこし協力隊 × 図書室 ] 1年レポート
ー全国の図書館でのまちづくり活動に励む方々に実例をシェアしたい。1年間でやったこと、結果、これからやる予定のことー
こんにちは。
小さな町の小さな図書室のきむらです。
今日はまた、レポートなので長いです!
4月、地域おこし協力隊の2年目が始まりましたが
半年レポートを書いて、1年レポートはまだでしたので
令和3年度の振り返りから始めます。
半年レポートでは、
4月に着任してから、「人をつなぐ町のコミュニティ拠点」となるべく
図書室でやってきたことがたくさんありました。
● インスタ開設 ● 町の広報ページ改革
● 子ども用カード ● 古本市イベント
● 子どもボランティアの受け入れ. 等々。
その後の半年でやってきたことを振り返ります。
令和3年度下半期 半年を振り返る
■ 町のマーケットに古本出展
■ 横のつながり協力隊イベントで古本出展
■ 町の掲示板の設置
■ 蔵書点検と除籍
■ 子どもの図書講座で勉強
■ 月刊誌の見直し、利用者に選んでもらう雑誌総選挙
■ 靴のまま履けるスリッパの導入
(土足厳禁で入りにくいため)
■ 写真展開催(町民8名の旅の写真)
■ 夜間開館(21時まで延長オープン)
■ ブックスタート
■ 小学校での読み聞かせの引き継ぎ
以上。
特筆:夜間開館
夜間延長開館は実施してみてよかったと思います。
仕事終わりじゃないと来れない人や
夜だからと楽しみに来てくれる人がいました。
普段開いていない時間の図書室は、
特別な雰囲気を感じたそうです。
今回は2週間、平日に21時まで開けました。
今後は月に1回、最終金曜日など
日にちや曜日を固定して継続して開くことができれば、
新しい層にも出会えるかなと思っています。
1年を振り返る、実行に移せた数は多し
結果、
図書室はだいぶ見やすく・使いやすく、
そして明るくなったと
常連さんたちにはお声をかけて
いただけるようになりました。
大幅に除籍したこともあり、
本が取りやすく見やすくなり、
見出しがついて探しやすくなった、
とは自分でも感じています。
(まだ満足レベルではなく、
未だにぎゅうぎゅうな棚があってもどかしいですが)
インスタを見て来てくれる人や、
私と知り合ったから来てくれたという
若い世代の新規利用者もちらほらみえました。
広報を見たという声もよく聞くようになりました。
目新しい活動(企画展や夜間開館など)を行うと、
「私たちじゃ考えつかないような
新しいことやっていて良いわね!」
「たまにはこういう刺激があるといいよね!」
と新しい風を楽しんでくれる常連さんもいました。
もっとやらなきゃならないことも
期待されていたけどできなかったことも
山積みではありますが、
最初の図書室の再整備が大掛かりで
かなり時間をかけたことも踏まえると
総じて、[まずまずの達成度合い!よく頑張りました。]
という自己評価で一年レポートは締めたいと思います。
しかし、、、
個人的にはなぜか達成感を得られず
次年度の計画を立てようとするとモヤモヤするという
雪解けの春なのに五月病かというような
苦しい年度末・年度始めとなりました。
この話は長くなりましたのでまた次回に持ち越します。
新しい施策には、人工が必要・サポートが重要
数多くの施策をザクザク実行できたのは
課内・係内の強力なサポートがあったからです。
そしてボランティアさんの手もとてもありがたく
なかったらできなかったことが沢山あります。
ワンマン運営は、
小さい図書室であっても、通常運営で精一杯、
というのが私の1年の実験結果です。
私は仕事が大してできないので
できる人ならばワンマンでも余裕なのかもしれませんが…
着任当初は図書室の入室者数の少なさから
これぐらいは空いてる時間にできるだろう、と
見積もっていましたが、
図書室は表に見えない仕事がとても多かったです。
私は上記の実験結果を伝えてお願いをして
(懇願やプレゼンせずとも
理解があってお願いが通る職場なのは幸運です。)
週に1日は2人体制を作ったり、
ボランティアさんに手伝ってもらったりして
今は少しずつ施策に取り組めるようになりました。
(でも今思えば、二人体制の日は何日あれば足りるの?
と聞かれていたので、思いきり活動する為に
週2〜3日にして貰えばよかった…と後悔ありです。)
図書室の通常の運営プラスαの施策をするなら、
カウンター業務とは別で手を動かせる人工が必要。
図書館ですらない、
小さな図書室の仕事を甘く見ていた私、
全国の司書さんに土下座です。
おまけですが。
人工がなく、利用者が少ないのであれば
開館時間を減らすことも一つの手だと思いました。
まちづくりとして様々な企画や
書架の大掛かりな並べ替えを実行しようとすると
利用者がポツポツ来ることで
作業が中断されてしまい進まないことや、
利用者がいない時間じゃないとできない作業があります。
現状、私の業務時間で閉館時間は30分間だけです。
利用者が来ないことも多いので
その時間に作業を済ませるようにはしますが、
途中で利用者が来ることももちろんあります。
利用者が少ない時間帯を、期間を決めて閉めてしまう
というのもプラスαの施策を実行する方法だと思います。
利用者に寄り添うならば
開館時間を増やすことに越したことはないですが、
使われていない時間があるならば、
狭めるという選択もアリだと思います。
(ちなみに私の図書室では、
土日のお昼休みは閉めることにしました。)
令和4年度の計画
■ 力を入れて“町民と作る“イベントを一つ開催し、
・図書室に主体的に関わる人を増やす
・より多くの人に一度足を踏み入れてもらう
・本に興味のない人にも図書室が面白そうと思ってもらう
■ 夜間開館を定期的にし、新たな利用者層の獲得を目指す
■ 読書・作業・勉強スペースのオープン
・町民と新しい図書室を作るイベントワンデー企画
・若い世代と、静かに本を読みに来たい人の利用率アップを目指す
■ 高齢者向け施策を実施する
・高齢社会に添った施策を行いたい。例えば冬の移動図書室カー。
■ 学校との連携
・読み聞かせ会
・図書室担当の先生方との連携
■ DVDがあることを活かし上映会の実施
個人的な目標は、流されないスケジュール管理。
スケジュールを立てていても、予備時間帯をとっていても
計画倒れしてお尻が詰まってしまいがちでストレス。
施設付きは仕事を種類別で、時間帯(利用者の有無)で
割り振りすることが肝だと感じています。
中断されても大丈夫な仕事/中断されると効率が格段に悪くなる仕事。
締切がある定期的な仕事/突発で入ってくる仕事。
今年はもう少しスマートに仕事ができるように努めたいところです。問題点を見つけ出し、少しずつ改善しているのですが、なかなかうまくいかないものですね。
日々学習、日々精進。
今日の一冊:「アンラーン」
そんな日々働き方や考え方に苦しむ私は異業種からの転職組ということもあり
学び直しの大切さが身に染みています。
全然違う職種につく人にも、真逆でずーっと同じ職場の人にも、
“成長したい人“、下でも横でもなく、上を見ている人におすすめです!
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