人生をバケーションのように生きる
昔、はじめて江國香織さんの小説を読んだ時、barに凄く憧れたの!
江國さんの小説には、美味しそうな食べ物やお酒の話がいっぱい書いてある!
小説「きらきらひかる」で、主人公の笑子がお酒を飲んでいる描写が度々出てくる。
また、夢の中でシュークリームの「コアントロー味!」って嬉しそうに叫んでる描写とかがあったりして。
素敵じゃない?
「シュークリームのコアントロー味」
なんて素敵な響きなんだろうって!
だから20歳になって直ぐbarに行ったの。
私内気なんだけど、昔から人見知りしない子だったから、物怖じせずにどんな輪の中にも入って行けた。
そういうところ、自分でも良い特性だと思ってる。
お陰で色々経験できたし。
だからいっぱい夜遊びした!
自分より歳上のお兄様お姉様方にいっぱい可愛がってもらった。
ダンディなおじさまにお酒を奢ってもらうこともあった。
barで開かれたダーツ大会に飛び入り参加して、初めて会った男の人とダブルスを組んで優勝したこともあったの!
他にも2人組のお姉様たちと、お店のバーテンダーさん2人と一緒になって、5人で組木のゲームをしたりして。
その時の罰ゲームはテキーラ一気呑み!!
勿論、全員飲んだ(笑)
20代は、そうした一夜限りの出会いの中で楽しく遊びまくったの。
凄く良い経験だったと思う。
振り返ってみて、夢を見てるみたいにキラキラした体験だった。
若い時にいっぱいはっちゃけて、忖度なしで自由に色んな人たちと話し合えたのは、あの時にしか出来ない素晴らしい経験だったんだと思う。
人生辛いこともいっぱいあるけど、楽しいこともいっぱいある!
それは自分から見つけていくものだと思うの。
大人になってよくわかった。
でも、もう飲まない。
そうした遊びも終わり。
充分愉しんだから。
いつまでもフラフラしてちゃいられない。
30代に突入して人生がリアルになったから。
20代の頃はずっと地に足がついていなかった。
いつもフワフワしてた。
ずっと何者かになることを夢見て生きていた。
でも、30代になった私は現実を見ている。
分をわきまえることを覚えたんだ。
今、自分が持っているもので、これからは勝負していくの。
「可愛い子には旅をさせよ」
「若い時の苦労は買ってでもせよ」
ってね。
「この先の人生、今日が一番若い日」
だから、何かを始めるのに遅いなんてことはない。
だけど、やっぱり時間って有限だから。
若い時のなんでもやれちゃうエネルギッシュな時代って、とっても貴重なものだから。
だからもし、私が若い人に何か伝えられることがあるのだとしたら「もっと自分の人生をめいっぱい愉しんで!!」って言いたい。
まあ、そんなの「余計なお世話!!」って感じだと思うんだけど(笑)
でも、そういう風に他人に対してツッパったりすることも、若い時の特権だと私は思っている。
人生って、その時その時愉しめることが違っていると思うの。
30歳になった今、これから私は30代40代といった中年期をめいっぱい愉しもうと思ってる。
30代って、人生で一番良い時代だと思うの。
20代の若さを残しながら、20代では分からなかったことをいっぱい経験しているから。
だから人生楽しんだもん勝ち。
ターシャ・テューダーの著書で「私は人生をバケーションのように過ごしてきたわ」ってタイトルの本があるの。
とっても素敵な言葉じゃない?
人生をバケーションのように過ごすって。
人生には晴れの日も雨の日も嵐の日もある。
でも、それはバケーションの中で起こることだから。
天気が悪い時は、じっと大人しく家に閉じこもったり、予定を変更したり、時には思いっきり雨に打たれてみたりすることも有りだと思うの。
どんな時でも「バケーション」という楽しい思い出として残ると思うの。
たとえ嵐の時でも楽しんじゃえばいい。
そうなれたらいいなって、私も思ってる。