そこには繊細な美しさが残されました。
たくさん、たさくん書いて、綴って、撮って、載せて、、そして終了したものたち。終わらせていく物や状況があったとき、そこに残っているものは、慈しみのある大切な証だった。
それは自分がもっとも愛し、大切にした時。
それが最後にのこった。
それはとても繊細で、
壊れそうなほどやさしく、美しく。
だけどそれは、確かな証として、
ひるむことなく、のこる。
繊細って弱くない。
敏感ってか細くない。
静かにたたずむ、小さな草花のように、
風に吹かれながらも、咲きほこる。
その立ち方は、私を見てと、
豪語するものでもなく、
見せびらかすものでもなく、
謙遜や卑下でもなく、
ただ、静かにたたずむ。
それが凜として美しい。
今日私は、手のひらで風を感じた。
指先が風を感じ、小さく振動する。
それは、もっとも愛したその時を
残してくれた証を見せてくれたかのように、
私の手のひらと指先が風をとらえた。
それだけで、いい。
それだけで。
繊細な揺れを
感じることができたから。
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