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「智慧」と「知恵」との違い、を深掘りする_20210702
紙辞書もいいけど、電子辞書も素敵だ!という話になります。
響かない人には、全く響かない話。昨日の続きになってしまいますが、ご容赦ください。
昨日、Web検索でモヤモヤしてたお題の答えが、紙辞書を使って一発でわかった、という出来事を投稿しました。
智恵:すぐれた心のはたらき。知恵。
智慧:① 物事を分別する心のはたらき。②-ア)物事を決断したり善悪をえらぶ、心のはたらき。②-イ)唐の高僧
じゃあ、有料の辞書ではどのくらい深掘りできるだろう。
CASIOの、EX-word、DATAPLUS 10を使った調査結果です。
●EX-wordに入っていた字典は「新漢語林」でした。紙辞書と同じ。
●今回の調べ物においては、Ex-wordは、紙辞書より使いづらかったです。単体の漢字or熟語で検索できるのですが、もし熟語検索していたら、精読が苦手な私は、Webと同程度の情報しか分からなかったかも。語源をチラ見しながら、智と知を行ったり来たりできる、紙辞書はこれがいい。
●EX-wordのいいとこ、串刺し検索。パッシブに調査しようとしたら、せいぜい漢字や国語の辞書しか見に行かなかったとおもいます。串刺し検索で百科事典の記述も比較できました。
●「智慧」と「知恵」の項立てを分けた辞典が見つかりません。これはちょっとショック。「精選版 日本国語大辞典」「広辞苑」「明鏡国語辞典」「新明解辞典辞典」どれも同一項目内で扱っています。
●項目内で両者の違いを説明してたのが「ブリタニカ国際大百科事典」。ただ記述はあっさりで物足りない。。。「明鏡国語辞典」には、”もと、多く「智慧」と書いた”、と注釈あり。
●「日本語『語源』辞典」の説明は、一番クリアかもしれないと感じました。以下に引用します。
知恵 【意味】道理などを判断し、世事を上手に処理する心の働き【語源】仏教では「智慧」と書き、煩悩を去って悟りを開く精神の力をいう。「智」は的確な判断を下し心の迷いを絶つこと。「慧」は道理を選び分けること。「割知恵」や「浅知恵」が入り込む余地のない、崇高な理念。
●「慧」は「賢い、選ぶ」の意味を持つのに対し、「恵」は「与える、恵む」が主な意味でした。マイナーな意味で「賢い」もありますが、語源と関係無いので「知恵」に引っ張られた、後付けの意味かもしれません。
楽し過ぎる・・・・・・。Web検索だと、こうはならない。
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おまけ。
「智慧」を完全に理解するためには「六波羅蜜」というワードを深掘りする必要があるようです。
電子辞書なら一発。これはブリタニカが一番分かりやすい。
突っ込みを恐れず、思い切り意訳すると、六波羅蜜とは、大乗仏教を習得する人が、悟りまでにクリアすべき6つの課題。布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧、がある。この中で最後の「智慧」は他の5つのよりどころとなる特別なもの。
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