「趣味」の行き着く先はどこなんだろう。
最近よく思うことがある。
私の趣味は今後どこまで行くんだろう。
何のために趣味をやっているんだろう。
そんなふうに思い始めた、そして何となく答えにはたどり着いているんだけど、全体像を把握できないので、文章に起こしてみることにしてみた。
みたい人だけみてる場所だからね。
しばしお付き合いください、なんて言いません。
私の好きなこと。
一旦、私の好きなことを書き出してみよう。
初対面の場面でよくある、
「じゃあ、所属と名前と…、じゃあ何か好きなことで。」っていう感じで。
えーと私が好きなのは、、、
・ダンス
・天気の良い日に出かけること
・お買い物
・本を読むこと
・テレビ・映画・アニメを見ること(コンテンツをたくさん摂取したい)
・カフェでゆっくりぼーっと日記書いたりすること
なんか他にもある気がするけど、こんなもんかな。
今日はダンスを趣味とする私がダンスとどう向き合えば良いのか。
そんなことを整理しようと思う。
私とダンス。
どの段階から話をすべきか難しいところではあるが、幼少期から体を動かすことが好きで、小学2年生の頃からダンスをやっていた。
習い事は他にもいろいろやったが、結局一番休まず続けたのはダンスだった。
有名ダンススクールに通っていたわけでもなく、週に1、2回だけジムのスタジオでやっていたキッズダンスのレッスンに毎週休まず通っていた。将来の夢はダンサーです、なんて言ってたくらい当時は見るのも踊るのも好きだった。
私の性格上、一つのことをとことん突き詰める!というタイプではなかったし、何より小学生ながら現実的に将来本当にダンスをやるには生計が立てられないと何となく感じていて、中学生の時はバスケ部にいながらレッスンは通いつづけて、何となくこれは趣味の範囲で続けていこうと割り切った。
高校までそれなりにダンスを続け、大学は将来やりたいことを優先するためにダンスはしなかった。でも、それなりにダンスとは付かず離れずだった。(大学でサークルや部活には入らなかったが、クラブにはよく踊りに行っていた。なぜかどんだけ混んでいても私のグループの周りだけは空いていた)。
社会人になってからは、仕事に慣れた頃から妙に体動かしたくなって、一番職場から近かったダンススタジオに通い始めた。
その日からもう丸2年、今も同じ場所でダンスを続けている。
「大人の皆さんって何のためにダンスしてるんですか?」
私が通っているダンススタジオの年齢層は、小学校に入る前の幼児から還暦を過ぎたお姉さままでと幅広くいる。
最近のk-popなどのダンス、オーディションブームもあり、私のように”趣味”としてダンスを始める大人もいれば、小中高生は、”上手くなりたい”、”いつかダンスの先生になりたい”、と、将来を見据えているような、いないようなスタンスで通い続けている。まあ多分理由は十人十色だと思う。
高校生、大学生は特に進路を考え始める時期で悩んでいる子達も多い。
ダンスで食べていくのか、普通に働くのか。
見出しになっている言葉は、たまに飲みに行く大学生の男の子に訊かれた言葉だった。
その話が出てきた飲み会には10人ほど集まっていたが、年齢順で行くと私も下から数えた方が早いくらいの年齢層で、大学生は彼ともう一人だけだった。
もちろん、みんなそのダンススタジオで繋がったので、年齢も職種もバラバラ。もちろん始めた理由もさまざま。
共通点はダンスだけ。
大学生の彼らと私たちの違いは、「ダンスを職業としないことを決めた大人たち」だ。
趣味程度に楽しみたい、体を動かしたい、リフレッシュのため、、、
何歳になっても良いからダンス一本で食べていきたい、そんな夢を持って見据えてダンススタジオに通っている人はいなかった。
大学生の彼に訊かれた時、私は
「趣味とかリフレッシュとか運動不足解消とか、、ダンスが好きで通ってるのは間違いないけど、それ以上はみんなないんちゃうかなぁ」
そんな具合のことしか言えなかった。
私がダンスを続ける理由。
そんな私はちなみに、運動不足解消にジムは続かないと自分でわかっていたので、好きだったダンスでリフレッシュ、運動不足解消を図ろうとして始めた。
しかし、最近になって、自分の踊りに納得がいかなくて、ちょっとダンスレッスンをめんどくさがってしまっている自分がいる。
ダンススタジオの文化で、ピックというものがある。
ストレッチして、ふりを落としてもらって、少人数に分けて踊って
最後に”良かった”人が選ばれて踊る、というもの。
”良かった”の定義はレッスンをする先生にそれぞれあって、結局割と俗人的な部分がどうしても出てきてしまう部分はあるが、私はそこで選ばれることで”私は踊れるんだ”という自己肯定感を高めてもらっていた。
だから仕事で嫌なことがあると「今日はレッスン行こう」とその日のモチベーションにしていたし、そこで全集中して頭を真っ白にすることで、仕事の嫌なことも吹き飛ばされていた。
しかし、踊り慣れてきたこともあって、難しいクラスに挑戦してみるとまあ自信があっても選ばれないことが多くなっている。
「今日は自信があったのにな」「何で私よりあの子が選ばれたんだろう」
そんな卑屈な考えばかりが頭の中を巡ってしまって、モチベーションがだんだんなくなっていってしまっているのだ。
最近、選ばれた子のことを思い浮かべた時に、その子たちは「将来ダンスで生きていく子達」だとすると、そりゃ趣味でやっている私とは練習量も気合も集中力も違うのは当たり前だ。
私より年下の子ばかりが選ばれていて、そんな彼らはダンスで生きていくことも見据えて踊っていて。。。
かくいう私は、ダンスを頑張りたい!とレッスン数を増やすと無意識に仕事の頑張る量を自分で減らしてしまって、数ヶ月後に何してたんだろう状態に陥って病んでしまうし、上手くなったところで仕事になるわけでもお金が入ってくるわけではない。ただの自己満足。褒められたいだけなのかもな。
私の人生においては、間違いなくダンスより仕事で成し遂げたいことの方が重要事項であるのも確かだ。
なんかうまく言いたいことはまとまらないけど、”上手くなりたい”の奥にある”好きだから”という理由で踊っている私と、”誰にも負けたくない”とはそりゃ違うわ、と自分の傲慢さに少し気づいてしまった。
さらにいうと、私はダンスのレッスンで”ピック”されたくて、踊っているわけじゃない。
ダンスをやっていると自分が聞かない音楽に触れられる。
音に合わせて動くのも楽しいし、知っている曲でも振りによっては自分の知らなかった音が聞こえてくるのもまた楽しい。
ダンスは表現方法の一つだから”誰かに何か伝えたい気持ち”で踊ることもあって、音楽や振り付けから何かを感じてそれを伝えたい人に伝える、そんな力がある。
自分が踊って、人を沸かせるのも楽しいし、誰かのダンスに圧倒される瞬間も楽しいんです、これが。
そんな初心を私は忘れていたんだな。
ダンスは”人に見てもらう”ことが前提だし、誰かに見てもらうときは、どうしても誰かが前で後ろ、真ん中で端っこなど、静かな闘争心がどうしても湧いてきてしまうので、小さい時から始めれば始めるほど闘争心が育ちすぎて気が強くなってしまいがちだ。
(負けず嫌いはダンサーあるあるだ)
感受性と闘争心がどうしてもついてきて回る分、こういう感情にはなるのは割と仕方がないことではあるが、今回はちょっと自分が主観的で視野が狭まってしまっていたことが大いにわかった。
ちなみに、レッスン後に自分の踊りを見返すと、自分が思っているほど上手く踊れていないことも多いから、もうちょっと見られることは意識しなきゃいけないな。
気づいたら3000字を超えてしまっていて本当に誰が読むんだろうと思い始めているが、「大人が趣味を追い求めすぎて自分の中でちょっと整理がつかなくなる」、そんなことを経験した人は実はいるんじゃないかと思ってこんな話を書いてみました。
まあ、結局それでプロになったり、本職にしたりする人もいるんだろうけど、私は今の会社で頑張りたいし、趣味を追って、ダンスを職業にする気はない。
私の趣味に行き着く先なんかない。
ただ、曲を感じて私なりの表現をするだけ。
だから、また迷ったらこの記事に戻ってこよう。
今日はそんなお話でした。