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売れ残り代表ラディッシュ。でも私はこの子を推したい。葉っぱも捨てないで!

この子は曲者だ。家庭料理に向かない。男どもを満たせるボリュームはないし、トマトみたいにポイっと出せる訳でもない。
甘酢漬けはキレイで美味しいけど、正直ちょっと面倒くさい。

彩りに需要もあるので、お店には必ず入荷があった。小松菜、ほうれん草、かぶ、と並ぶ中でラディッシュは並ぶと見た目が映えるが動かない。赤が並ぶと購買意欲が増すので、ラディッシュは引き立て役だ。

ラディッシュだけが売れ残る、のは当たり前の光景だった。でも、どうしても「お野菜が売れ残ること」これが私は大嫌いだった。

ころりん、としたフォルム。鮮やか赤。葉っぱの緑と赤が良い具合で、飾りたってしまいたい愛しのラディッシュ。私はこの子を推したい。

遊びに来た農家さんにお出ししたランチ

ラディッシュって家庭料理に必要とされない

ラディッシュの一般的な定番の食べ方といえば
●スライスしてサラダに混ぜる
●甘酢漬け

まてまて。
スライスしてサラダに混ぜる?!こどもの「お腹空いた!お腹スイタ!お腹すーいーたー!!」の大合唱を浴びながら、わざわざサラダに混ぜるのか?混ぜるわけがない。

かぶや青首大根のように、実が大きくないからお腹を満たすお野菜でもない。

葉っぱは硬くてごわごわ。苦みがあるのでサラダには向かない。漬けてもお味噌汁にいれても、苦みが残りやすく歯触りが悪いので、こどもに嫌われるタイプだ。

というのが家庭向きでない理由だ。

ラディッシュは端境期の救世主のひとつ

妊娠、田舎移住を機にお店は退職。なので、売れ残りラディッシュを持ち帰って研究することも無くなった。
ところがなぜだろうか、今もわざわざ自分じゃ買わない代表ラディッシュが冷蔵庫にいらっしゃる。

●見た目の可愛さに、何か出番があるかも。と、つい買ってしまう。
●オーガニック系のお野菜宅配には必ずというほど毎週のように入っている時期がある。

そんなわけで、わが家にはかなりの頻度でラディッシュがいる。

もし、お野菜のおまかせセットを注文している方が読んでいたら、共感してくれるはず。「またラディッシュだ!」と。まぁ、わが家は先週、大量にラディッシュが入っていたわけです。

ラディッシュは農薬を使わずにも、比較的育てやすいお野菜。なので、端境期というお野菜があまり収穫できない時期のお野菜セットには毎週のように登場する。
つまり、農家さんにも購入する側にも、お野菜が少ない時期の貴重な救世主のひとりである。

だが「ラディッシュなんて大量にあってもどうしたら良いの?!」と、なるのが大半のご家庭。

でも私は大丈夫。ペロッとなくなる。おまかせあれだ。実は私を野菜オタクと呼ぶ農家さん、私だとわかっていてラディッシュを大量に入れてくれていまして、うん、信頼関係だ。

売れ残り代表ラディッシュを売り切れ続出にしたおすすめの食べ方

先に謝っておきます。ごめんなさい。
料理とも呼べない。ソテーするだけである。
でもこれ、案外みなさん知らない。葉っぱも捨てないし、苦くない。本当にまだ知らない方はぜひやってみてほしい。

葉っぱごと半分にザクっ


①ラディッシュを葉っぱつきのまま半分にザクッと切る。
②油を気持ち多めにして、フライパンで焼き付ける。ジュー。

ラディッシュは大根なので生で食べるとピリ辛。大根と同じく加熱すると、大根らしい甘みに変わる。

私のラディッシュのソテーは
●切り口の表面と葉っぱはカリッとさせる。
●半生ぐらいが美味しい。
●葉っぱを焦がさない、これだけに注意する。
●火加減は中火、または中強火。
●バターで作ると尚おいしい。

葉っぱがカリッとなれば、こっちのものだ。少しだけお塩をパラっとかければ、パリパリパリパリとイヤイヤ期3歳男児もペロリ。

売り切れ続出した時の、芦屋のお店での会話はこう。
「葉っぱごとザクッと半分に切って、切り口の表面だけカリッとさせるつもりでフライパンで焼いてみて!」と「葉っぱを焦がさないようにだけ気をつけたら、ちょうどいい焼き加減になりますよー」「バターでやれば最高」「葉っぱを流すようにお皿の端に沿わせて飾り付けて」

バターで焼く人、続出だった。

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