画家と画商
ミサニャンこと版画家の積山ミサ(ツミヤマミサ)です!
画家は、画商さんに絵の販売をしてもらっています。
私は、段取りの全部を画商さんにお任せしております。
個展などはわかりやすい例だと思うのですが、
作品販売のサポートなどをしてもらいます。
展示のほかにも、
場合によってはとっても大きな作品も取り扱って頂いています。
今回は、私が大型作品こそ画商さんに丸投げしたい!っていう、お話です。
大型木版画の制作
昔から、大きなサイズの木版画も制作しています。
「初秋群生」 水性木版画 S80号 文部科学大臣賞受賞作品 積山ミサ
S80号サイズは、額寸法で145×145㎝の大きさです。
かなり大きい作品です。
S100号サイズでは、額寸法で163×163㎝ありまして、
この幅が私の手の長さの限界です。
これ以上大きい幅の作品は、
刷りをもう1人以上手伝ってもらわないと不可能になってきます。
100号サイズ以上は、何もかも別注になることが多くて経費がかさみます。
大型木版画はよく刷っていて、
1点ものになりますが3mの木版画も制作したりしています。
流石に3メートはサイズとしては大きすぎるので部屋に飾るというよりかは、会社のロビーとか玄関入り口などへの納入となることが多いです。
あとは、美術館などの企画展示で5mの木版画を制作したことがあります。
ピアノとのインスタレーション作品 ↑
(2019年9月美術館あーとあい・きさでの「積山ミサ作品展」企画展示)
「天上の華」木版画・墨(左側作品) ↑
「『音楽のちから ♪ 』のためのスカーフデザイン」3点組
シルクスクリーン+ピアノとのインスタレーション(中央作品)
「子供たちとの音楽と絵画のためのワークショップ抽象画」(右側作品)
(2019年9月美術館あーとあい・きさでの「積山ミサ作品展」企画展示)
これは、さすがに「白黒」のみで刷り上げました。
色を付けると見当を合わせるのが大変ですから~
5mの作品は白黒で制作しているだけでも一苦労です!
画商さんのお仕事
広島・大阪・東京・金沢のギャラリーなどで個展をします。
さすがに、ギャラリーでの個展ではあまり大きい作品は出品しません。
やはり、小品も飾ってある程度売り上げないと、
次の展示をさせてもらえなくなるからです。
ですので、
美術館の展示などで、100号サイズを展示します。
ときどき(いつもではないですが…)ですが、
美術館の展示で「この作品ください!」と言われるかたが現れて、
展示している作品がお嫁入したことが、4~5回あります。
東京都美術館、広島県立美術館地階県民ギャラリー、八千代の丘美術館、
美術館あーとあい・きさ、などの展示の時です。
すごい大きな作品でもお声がけがあるのですよ!
公の美術館内では原則売買禁止なんです。
なので、展覧会の終了を待って、画商さんに間に入ってもらい商談します。
作品を現場に運ぶだけでも、たいそうな料金がかかりますので、
納品までちゃんと完了するように、画商さんにお任せするのです。
だいたい、現地の実際の壁に取り付けるまで
(大きいので取り付けも技術が必要になります。専門の業者さんに手配することになります。)段取りしてもらいます。
そうすると、そういう大きな作品だと、
会社の新社屋のお披露目だったりするので、
作家が制作者のアーチストとしてパーティーにお呼ばれしたりするのです!
次回は、ぱーちーについてのお話をしてみます☆( ゚Д゚)パーティーだね~☆