Listening for Action vol3: 死に直面した時、人生に価値を与えてくれるものはなんだろう?
こんにちわ。がんリハ1年生のミサです。
京都も桜もそろそろおしまいに近づき、風が吹くたびにハラハラと花びらが散っていく様子ははかなげで、美しい・・・。
そして、改めて”命”を感じる。
人生は太く潔く・・・が私の理想。
がんリハに関わるようになり、私なりの”がん”との向き合い方や命の片付け方を模索していた。
その時に出逢ったTED Talkに心を揺さぶられた。
何度聞いても、その時の心のありようで、新しい気づきや生活の見直しポイントに出会える。
少し前、夜桜がハラハラと散るのを見て”きれいやわ〜!!”と呟いていた。そんな時、突然友人から”ガンが見つかり全摘をすることにした・・・”と告げられた。私よりうんと若い、キラキラとした友人が、まだまだ生きたい・・・からと、気持ちが揺らがないように私に話してくれたことがあった。
今年も彼女と一緒に桜を眺めた。
元気でいてくれてありがとう・・・、できることをいっぱい楽しもう・・・また来年も一緒に見よう・・と、桜を見上げて呟いた。
今日のTED Talk
https://www.ted.com/talks/lucy_kalanithi_what_makes_life_worth_living_in_the_face_of_death
ルーシーさんのご主人・ポールさんがガンだとわかったのはお二人が医師として働き始めてしばらくしてからのこと。医師として疾患や患者の苦しみについて、より深く追求していた時に、立場が変わってしまった。
「きっと大丈夫」と話すポールさんの一言に、たくさんの思いが込められている。
聞くたびに、受け止めてくれる誰かの存在の意味や、最後まで自分の命を生き抜こうとする人に、私たちがCaregiverとしてどう向き合うのかなどを考えさせる。聞いたあと、優しい気持ちになる。
私の好奇心・知りたいこと
死に直面した時に、その人生に生きる価値を与えてくれるものは何だろう?
死に直面しないとそれには気づけないのか?
もし自分がステージⅣのガンだと告知されたら、どうする?何を思う?
今日から、どう生きる?
Key Words
diagnosed with stage Ⅳ lung cancer, it is going to be OK, in the heady days, mortality, caregiver, say things out loud, the transition from doctor to patient, people better understand the possible outcomes of an illness, choices,
a new fortitude, a gorilla suit, the palliative care team
がん・ステージⅣ・死すべき運命・声に出して話す・受け止める・選択・優先課題・ノーと言う権利・ゴリラスーツ・大丈夫・知ろうとすること・価値観・緩和ケアチーム
要点・感想
ルーシーさんとポールさんは22ヶ月の闘病生活2人で生きぬき、新たな命も誕生させる選択をした。たくさんの葛藤や選択、迷いがあったが、正直に言葉に出しお互いの気持ちを知ることで、死ぬという運命に対して怯えるだけでなく、苦しみの中に喜びを見出し、お互いを尊重し、運命に立ち向かい、新たな命をつないだ。
お互いに医師だったことで、病気への理解や予後への正しい理解が容易だったこと、お互いへの理解がしやすかった。しかし、簡単なことではないのは一般の人と同じ。医者から患者への立場の転換は簡単なものではない。医者であっても、残された命を生ききるためには、専門家の助けは必要。個人の価値観に沿った治療の選択をすることはとてもハードルの高いこと。多くの患者はノーということに躊躇する。そして、不本意ながら言われるままの治療を受ける。医療者側は希望に沿った適切な対応ができているかどうかわからず、心を痛める。
病気がもたらすであろう結果をよりよく理解すれば、不安が低減し計画を立てる力が増し、家族の傷つきも減る。がんになったことは、怖がることでも、運命との戦いを意味しているのでもない。いかに生き抜くのか、誰と助け合ってその運命を生き抜くのか、自分をどのように導くかが課題になる。
「きっと大丈夫」とポールさんが言ったのは、病を克服できる・・という意味ではなく、喜びと悲しみを同時に受け入れることを学んでいけるはず・・・だから”大丈夫!!乗り越えていける”と言いたかったのだろう。どんな苦しみが続いても喜びを感じる日はまたやって来る。人は生も死も、愛することも失うこともたくさん経験して、苦しみの中で人間らしくなることを学ぶ。そして苦しみの影に隠れず、誰かと一緒に苦しみに向き合えば、生きることは広がっていく。大丈夫にしていくことは私たちだれにとっても戦いの連続かも。
今は運動やマインドフルネスに救われているが、いつか再婚しよう・・と話すルーシーさん。ご自身をちゃんと導いておられますね。
My Action
「何がっても大丈夫!!」
口癖のように言っているけれど、本当は怖いことだらけ。
そしてここでも解決するためのカギの1つが、解決しようと思っていることと合致した。やっぱりそうきますか。
自分でなんとかしよう!!には限界もあるし、広がりは狭い。ある種人任せなところもあるのに、肝心な人の存在が大きく関わってくるところで、自分でやってみよう・・・と意地を張ってしまう自分がいる。これは少しずつ広げていこう。
Caregiverとしての私は、何ができていて、何がかけているのか見直した。
私だからこそしていることが当たり前になりすぎて、意識できていなかった。なぜ筋トレをいようと誘うのか?もっとわかるように解説を入れていこう。
出来ていることはもっと意識的に意味付けしながら進めていこう・・・。
私なら、残された時間をどう過ごすか?
誰とどう過ごしたいか?
私なら何を最優先したいか?
その時になってパニクらないように、ひとまず今の思いを整理してみよう。
私にできること、私自身の”生きること”をもっと広げるために自分をどう導くのか・・・を忙しいとかにごまかさず、向き合うことから始める。
来年また桜を眺めた時に、今よりも「きっと大丈夫」な私になっていられまうように。
今日はこの辺で!!
素敵な1日を!!
Have a Nice Day!!
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