繋がり
少し前に話題になった「人間関係リセット症候群」。私も例に漏れず当てはまった。
学生の頃は学年が変わる毎に、学生時代のバイトも、学生じゃなくなってからの仕事も辞める時に人間関係をぶった切ってきた。そんな私の傍には大学生の時から付き合っている彼氏だけ。とは言ってもその彼氏とも大きな変化がある度に別れてしまおうとしていた。
どうしてそんな風になってしまったのか…。
私なりに整理してみた。
幼稚園〜小学2年生まで仲良しの友達がいた。家も近くでいつも一緒だった。しかし3年生になって離れてしまった。学校は同じだから会おうと思えば会えたけれど、彼女は彼女でクラスメイトと仲良くなっていたし、一方で私は彼女以外の人たちとどう接したら良いか分からず無視の対象になってしまったから会いに行くのもはばかられてずっと自分の席にいた。
ある日母に相談したところ「友達なんていらんよ。お母さんだっていない。」と、励ましているとかではなくて、当たり前のことのように言われて衝撃を受けた。その日から私の孤独な時間は「友達なんかいらない」とマントラのように頭の中で唱え続けてきた。
4年生ではとても仲の良いクラスに成長して、私もある程度馴染めたけれど、5年生になったらまたひとりぼっちになった。もちろん4年生の時の繋がりは一切なくした。
そんな感じを繰り返して、高校生になった時には「どうせクラス替わったら話すこともなくなる」と拗らせて、誰かと仲良くなることも億劫になってしまった。
大学生になって、とても仲の良い友達が出来たけれど、無意識のせいか卒業を間近にして喧嘩別れしてしまった。(ありがたいことに、昨年彼女からご縁を頂いて会うところまで関係回復できた。)
働き始めてからも、一定の距離を崩さず、誘いにも乗らないしで、段々誘われることすらもなくなった。私は私でやりたいことがあったのでそれで良いと思っていた。横の繋がりが欲しいと思うこともあったけれど、どちらかというと自分の寂しさを埋めたい気持ちが大きかったと思う。
昨年末〜年始に事情があって、およそ4年ぶりに帰省した。正直、家族には不義理なことをしてきた自覚はあったから気まずかった。でも私に何かできることがあるなら力になりたいという思いで決行した。
最初こそ不自然に振舞ってしまったけれど、ほどなくして数年のブランクがあるとは思えないほど話が合って楽しかった。ほんの数日だったけれど、人との繋がりのあたたかさを感じた時間だった。そしてやっと私の中で止まっていた時間が動き出したような感覚がした。やっと素直に言える気がする。友達が欲しいって。
ヘッダーは地元から戻る時の出港した時の写真。
少しセンチメンタルな気持ちになった。