変われると思った。でも変われなかった。①
2019年8月2日
母が天国に逝った。
肺がんからの全身転移。
闘病約2年。
あっという間だった。
その年の8月3日は長野では有名な
花火大会かあって
お通夜の日花火が上がっていたのをよく覚えている。
癌がわかったのが2017年
ステージ2か3だったのだろうと思う。
なぜ曖昧かというと
私が母が癌だと知らされたのはもっと後だったからだ。
始まりの日
ある日突然父からLINEが入ってきた
「ママ入院して手術することになった」
「そうなの?いつ?」
「松本で来週。肺の切除することになった」
「りょ。帰った方がいい?」
「大丈夫」
「りょ」
本当にこんな内容だったと思う。
当時私は東京にいて就活も終わる頃でまた来年度から新しい生活が待っていたはずだった。
当時の私はまさか癌だなんて思ってもいなかった。
勝手にほんの少しだけポリープ見たいなのを切除するだけだと思い込んで深く聞かなかった。
だから別に母にもとくに連絡しなかったと思う。
そして手術の日を過ぎて少したった夕方
今度は父から電話が来た。
母が癌であること。
手術はインオペ(ステージ2~3だと思われてたけど開けてみたらステージ4で為す術なく閉じただけ)であったこと。
余命が5年もないこと。
聞いてもなんだか頭の中はクエッションマークだらけで。
それでも人間はよく出来てるもので
涙が出ないなんてことはなかった。
その日は友達が家に来ていて泣いてるのがバレないようにしながら
早く帰ってもらうことが精一杯だった。