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【INSIDE HEAD-黄皓の頭の中- vol.1】 なぜ女性専用ジム 「HITORI WELLNESS」 をはじめたのか?

皆様こんにちは!
ミラーフィット株式会社、代表取締役の黄皓です。

今回は新しく始まった連載企画【INSIDE HEAD-黄皓の頭の中-】
この企画では、実業家としての私の考えや、事業の実態などを包み隠さずお届けしていきます!

記念すべき第1回目は、先月OPENした「HITORI WELLNESS」の店舗立ち上げの様子を大公開します。(結構生々しい数字も後半には出しちゃいます)

今更無人ジム?と思われるかもしれませんが、ジム事業者がひしめく、レッドオーシャンに飛び込んだHITORI WELLNESSの戦略と勝ち筋についてお話ししたいと思います。

先に結論から言うと、
ズバリ!HITORI WELLNESSは初月から黒字達成でした。

通常店舗事業といえば、半年から1年かけて黒字化を目指し、3年程度で投資回収を目論むものです。(業種業態にはよるけど、ジムだとこんなものかなと)
しかし、HITORI WELLNESSの今のペースでいえば、初月から収支は黒字、会員は遅くとも6ヶ月以内にフルキャパを迎える推移を見せており、初期投資額を24ヶ月以内に回収できる見込みとなっております。(実際には再構築補助金も出ているので、手出し資金の回収という意味では10ヶ月くらいかな。。)

そんなのは黄皓の知名度があるから当然。。。
と思う方が多いかもしれませんが、お客様が来店した動機となる集客チャネルの約8割以上がオーガニック集客によるもので、私のSNSアカウント経由での集客は約1割だけという。
なんとも不甲斐ない社長です。。。笑
けどここに勝機を見出したのも事実なので、嬉しい誤算。

このスタートダッシュ成功の理由と、今後の戦略のポイントは以下の点にあると考えています。

ジムなのにジム設備がない!?

そもそも高額で豊富な設備があることがお客様の満足度に寄与しているのか正直疑問でした。特にジムの大半を占める女性のトレーニング初心者にとって、沢山の機材があっても使い方が分からず、満足していないのではないかと。むしろ行きたいと思える空間やサービス、滞在していて心地の良い空間、取り組みたい時に希望する運動ができる空間が必要であると考えました。

そこで、高額なフィットネス設備やトレーナーを用意せずとも、初心者女性が満足するような豊富なコンテンツと楽しいコミュニケーションを有しているMIRROR FIT. (https://mirrorfit.jp)がユーザーにとっては十分な価値を発揮できるのではないかと思っています。

HITORI WELLNESSの設備についてはこちらをご覧ください。

しかもちゃんとユーザー様からも既に熱い口コミを頂いています!(ガチやらせなし!)
ありがとうございます!

人口密集地?いやいや過疎地にこそ商機

レッドオーシャンと言われる人口密集地はフィットネスの競合も多く、選択肢も多い中で僕らのサービスが新たに貢献できる価値は多くないと感じています。ただし、郊外に目を向けると、決してジムがないわけではないけれど、大型のジムは男性の視線が気になるため、女性がのびのびと運動できる環境を提供できる女性専用のフィットネスが必要であると考えました。更に、競合ジムやエステなどの他サービスが少ない地方のロードサイド、且つ可処分時間(要はめっちゃ暇な時間)が多い女性が集中しているエリアに特化して出店することで、女性のニーズにヒットする施設に仕上げました。

八王子市内の町域別ヒートマップ

八王子市内の町域別ヒートマップです。20~60歳の女性が1,541人以上住んでいる部分がピンク、1,011人以上が黄色となります。店舗の周囲半径10kmをターゲットゾーンとはしていますが、店舗選定の基準としては20~60歳の女性が最低2万5千人以上いること、人口密集度が高いこと(1平方キロメートルあたり300人以上)が、出店できるかどうかの重要なポイントとなります。

徹底した固定費の排除

ジムといえば人件費と家賃ですが、地方のロードサイドへの出店により家賃を抑え、トレーナーを置かずにMIRROR FIT. により代替することで人件費を最小化し、とにかく、いやひたすらローコストで運営できる事業モデルを実現しました。

3%ではなく、97%の市場で勝負

既存の事業モデルであるジム店舗に来店されるお客様の7割近くはフィットネス初心者です。運動参加率が3%(想定人数360万人)しかない日本において、残りの97%(1億2千万人)の非フィットネス人口をターゲットにすることで、よりスケールする事業にできる見込みです。

採用育成拡大のボトルネックをぶっ壊す!

MIRROR FIT.

私自身、パーソナルジムの全国展開をしているので経験があるのですが、専門のトレーナーやエステティシャンが必要なHITORI WELLNESSのようなサービスにおいては、採用や育成といったコストは全てテクノロジーが解決します。(地方の店舗での採用って大変ですよね、私も同じ悩みを抱えていました。)次のようなテクノロジーを搭載しています!

①MIRROR FIT. のAIを活用したコンテンツで、ユーザが正しい姿勢でレッスン。またLIVE配信では、トレーナーとリアルタイムにコミュニケーション、500本以上の飽きのこないVODコンテンツで、ユーザー様の続けられる運動をサポート
②【MIRROR FIT. モバイルトレーナー】というオリジナルアプリ内のMIRROR FIT. SCOREで健康状態や運動の履歴を見える化
③パウダールームに設置された丸型ミラーが、最新美容機器の使い方をサポート

明確にターゲットを絞ったサービス設計

HITORI WELLNESS プレオープンイベントの様子

地方在住の30~50代の女性にターゲットを設定し、女性が興味をもつ美容を入口にしてフィットネスにも馴染んでもらえるように、美容から運動へのオンボーディングを丁寧に設計しました。また、集客に関しても、ターゲットが明確なのでCPAも低く抑えることができています。(ここ超重要。)

プレオープン期間中の2週間に200名以上の見学予約を頂戴し社員全員で接客にあたりました。実際に見学にいらしたお客様の入会率は約70%超(実際には付き添い者もいるので、そのかたを入れてもこの確率での入会は驚異的なのです。。)で、美容素人の男性社員でも高いクロージング率を確保できています。さらに、ご入会された方の内の約40%が、1年または2年の長期契約をご選択(Instagram広告経由で入会されたお客様の内約50%が長期契約を選んでくれました!!)しており、オーナー目線ではLTVを確保できてひと安心しています。

まだまだここからではありますが、地方x女性ターゲットxテクノロジーの掛け合わせで存在しない場所に、存在できなかった場所にジムを成立させたことは日本中を健康にするという我々の理念に近づく大きな一歩だと思ってます。
まだまだ継続率等の検証も必要ですが、今後も事業の数字を公開しながらやっていくので楽しみに見ていてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回の記事も楽しみにしていてくださいね!

黄皓

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