見出し画像

痛くはなくても帯状疱疹

ある日、腰のあたりにボチボチができていた。まぁ、いつものことだろうと思い放置していたがなかなか治らない。

紫雲膏と言う漢方薬の塗り薬を塗って、大概これを塗ると凹むのだが凹まない。
それどころか違うところにまたボチボチできていた。

さすがに鈍い私もいつもと違うことに気づき、ちょっと焦った。
ニャンコたちによるダニか?

健康指導をしていたこともある四十代同僚に聞いたところ、「それは帯状疱疹じゃないですか?私もなったことがありますよ。」

「帯状疱疹?」
帯状疱疹と言えば、めっちゃ痛くて入院する人もいる、年寄りに多いあれじゃないですか?

私の場合、めちゃめちゃどころかちょい痛だった。ただ頭が痛かったり、腰が痛かったりをして、相当疲れているのねと思っていたところではあったが。

すぐにでも病院に行きたい所ではあったが、小心者故、いつもより少しだけ早く仕事を終え、場所が場所だけに、それとなんとはなく面倒くさい案件な気がして、若いイケメン医者の皮膚科ではなく、ベテランの癖の強いお医者のいる皮膚科に行った。
このあと、このチョイスは大正解だとわかるのであった。

診察はことの他、早く回ってきた。医者は一目見るなり「帯状疱疹みたいだね。」
そして別件だと思うんですがと、脛の赤くただれた所も見せた所、「あっ、これも帯状疱疹だね。」
乾燥してかいて出来たと思っていたら、あれもこれも帯状疱疹!
そんなに痛くないんですけど!

近所の人は帯状疱疹だと分かるまで、皮膚科や内科を梯子したと言うから、この素早い診断はさすがベテラン。

お医者は検査のために、まずは赤くただれた方から綿棒をこしこしし、その綿棒をあろうことか腰の方にもコシコシした。

ちょっと痛いけど我慢してねと言って水ぶくれをつぶしてる感じだった。

判定が出るまで、少し待った後、判定は下った。
「帯状疱疹だね。ほらここに線が出てるでしょ。」
微かではあるが間違いなく線がある。

できものができたのが1週間位前だったということで、もう治りかけでしょうと言われ、仕事するのは別に構わないよと言われた。
抗ウィルス剤を一週間分いただき、はい、終わり。

えっ、そんなもんですか?
帯状疱疹って、そんなんでいいですか?

最近、かなり疲れた感じがあったのは、相当、免疫力が落ちていたのだ。
気づいてやれなくてごめん、自分。

早速、上司には明日は帯状疱疹で軽いですが、疲れがあるので休みますと連絡した。
ちょうどいい具合に明日明後日は予定がなかった。
神がくれた休日か?

これでぐっすり眠れる。今までほんとにお疲れ様、自分。
もっと早く気づいてあげればよかったなぁ、自分。
これからは、一日寝ていたいと思った時は、赤信号と思ってお休み取ろうと思います。
もう若くはないのですし。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。
皆さまもご自愛くださいませ。

いいなと思ったら応援しよう!