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大掃除のゴミ捨てとエレベーターと仲間たち

私の職場は、飲み会の乾杯では、誰一人同じものを頼まないことに象徴される、よく言えば気を使わなくて済む自由な職場である。

昨日は職場の大掃除で、山のように出たゴミを、今日は捨てに行かなければいけない。

去年も山のように捨てたのに、なぜか年代物のゴミが湧いてくる。
去年、見ない振りをしたものたちかも知れない。

昨年末はゴミをたくさん一度に出し過ぎて、ゴミ捨て場担当の人に怒られたので、今年は事前に電話することにした。

後輩が、「どのくらい捨てるって言えばいいでしょうかね?台車二台分ですかね?」
確かに台車二台分ではあるが、ただの台車ではない、マンションで例えると、タワマンだ。
囲いがあって高さがある。ゆうに台車3台分のゴミが入る。
実質、台車6台分。

電話した所、生憎、担当者がいなかった。
「もう、突撃するしかないですよね?」
「そうだね!」
行くしかない。

課員総勢4名で、タワマン台車二台を押して、荷物用エレベーターに乗り込んだ。

私のいる階は二階だ。
一階に着いたと思って、ドアが開いたら、そこに、ちょっといつもおとぼけなAさんがいた。

Aさんはなぜかびっくりした顔をしていたが、我々のゴミの多さに驚いているのだと思った。

我々はAさんに構わず、タワマン台車を押して、エレベーターから出て、ゴミ捨て場に向かおうとした時、Aさんが、驚いた声で、
「ここ三階ですよ!」

えっ?

えっ?

えっ?

てっきり、一階に着いたと思っていたら、三階に来ていたのだった。
そう言えば、誰も一階のボタンを押していない。
と言うか、押したかどうかさえ、誰も気にしていない。

それにしても、エレベーターが下がるはずが、上がっていたのに誰一人気づかないなんて。

帰りに検証した所、エレベーターの上昇音はとても静かで、上っているのか、降りて行ってるのか全くわからなかった。

技術の進化ってすごいですね!って誰か気づいてもいいんじゃない?

それがうちの職場。

そうやって、今年も年が暮れて行く。
くだらないお話にお付き合いくださり、今年もありがとうございました。

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