真我とは何か?ラマナ・マハルシ
「真我(しんが)」とは、ラマナ・マハルシや他のインドの霊的指導者によって教えられている概念で、私たちの最も根本的な、変わらない本質を指します。真我は、私たちが通常「私」として認識する身体や心、エゴを超えた存在であり、純粋な意識そのものです。
真我の特徴:
不変性: 真我は時間や状況に影響されず、常に同じであるとされています。身体や心は変化しますが、真我は永遠に変わりません。
無限性: 真我は無限であり、空間や時間に縛られない存在です。すべての存在の根源であり、すべてのものを包み込んでいるとされています。
純粋な意識: 真我は純粋な意識そのものであり、すべての経験の背後にある観察者です。思考、感情、感覚など、すべての経験は真我の中で現れ、消えていきます。
超越的: 真我は個々のエゴや自己を超越しており、すべての生き物や存在の共通の本質です。この意味で、真我は普遍的であり、個別の「私」を超えたものです。
ラマナ・マハルシの教え:
ラマナ・マハルシは、真我を見つけるためには、「私は誰か?」という問いを深く探求し、私たちが自己と同一視している身体や心、エゴを超えて、その根源にある真我を見つけることが重要だと教えました。この探求の過程で、私たちは本来の自己の本質である真我に気づき、それが常に存在していたことを理解するようになります。
経験としての真我:
真我は理論的な概念ではなく、実際に体験できるものです。瞑想や内観を通じて、自己の外側の層を剥ぎ取っていくことで、私たちは自分の真の本質、つまり真我に気づくことができるとされています。それは平和、幸福、そして完全なる自己認識の状態であり、すべての苦しみや錯覚を超えた真の自由をもたらします。
真我の認識は、究極的には「自分とは何か?」という問いに対する最終的な答えであり、それが自己の本質であるという理解に至ることを目指しています。
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