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自分がいるか?居ないのか?

私たちはこの世界に存在するにあたって、自分が勿論いると解釈しています。

自分とは何でしょうか?と問われれば、もちろん「この身体が自分だよ!」などを答えるでしょう。しかし、仮に右腕を切断しても自分が分身するわけではございません。

髪の毛を切っても、爪を切っても自分は分割されずに自分です。自分だと思っている。この自分が残ります。

逆に、脳や心臓だけが取り残された場合はどうでしょう。それは自分でしょうか?やはり自分だと思っている何かが残れば自分だと主張するのでしょう。

自分を『自分たらしめるその何か』とは何でしょうか?

そんなものは初めから無いのです。一ミリも存在しません。

自分はないのです。

面白いことに、喜びも、苦しみも、怒りも、悲しみも、所有できる自分がおりません。

「では楽ではないか?」と問われれば、そのような話ではございません。
それを選択できる自分も存在しないからです。

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