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アニメ見たり流れ星を見たり本を読んだりなんだかんだ楽しいです。
最近、今期のアニメ『チ。』にハマっている。
中世ヨーロッパ風の架空のP国で迫害を受けながら研究を進める地動説研究者たちの話なのだけど、これが面白くて面白くて。
天文学に良くも悪くも翻弄される登場人物たちのドラマも面白いし、セリフはもはや名言で会話しとる!と、思うくらい心に刺さる言葉で溢れており、好きすぎて最新話が公開されるたびに1話から見直しているくらい夢中になっている。
真理を追求する登場人物たちのハートが強く、見ているだけでなんだか励まされる感覚があり、特に心が弱った時に見たくなる。
私にとっては心理面に働く栄養ドリンクのような作品だ。
ハマりすぎて漫画アプリで課金して漫画も最終話まで一気読みした。
チ。にハマって、私ももっと宇宙のことが知りたくなってきたところで、ふたご座流星群のニュースが目に入ってきた。
以前に何度か流れ星を見たことはあったと思うけど、正直あんまり記憶にない。
宇宙に関心がある状態で見る流れ星ってどんな風に見えるのか、以前より感動的なんじゃないかと思い、久しぶりに夜空をじっくり見上げて見たくなった。
調べると、14日の明け方が狙い目という記事を見つけたので、その頃に気合いで起きて観測することにした。
13日の夜9時くらいから見え始めるとのことだったので、試しに寝る前に少しベランダで夜空を見上げると、オリオン座が輝いていた。
私が唯一判別のつく星座である。
その近くにふたご座があったはずだけど、記憶力が弱いのでその時にはすっかりどの星か忘れてしまっていた。
ざっくりこの辺だったような・・・と見上げていたけど、今調べたら全然違う場所で、私はぎょしゃ座の方を見ていた。
星も綺麗だったけど、雲の形がはっきり見えるほど月が爛々と輝いていた。
そういえば鴨肉を取り扱っている業者が、月が明るすぎると猟ができないという話を聞いたことがある。
月を見上げながら、こりゃ今夜も鴨は捕まらないだろうと思った。
月が明るすぎて眩しく感じたので、やっぱり月が移動するまで少し寝てから再チャレンジしようと布団に入った。
星を眺めて眠るのはなかなかいい気分だった。
朝3時、アラームで目覚めてベランダに出て空を見上げると、だいぶん様変わりしていた。
夜9時時点で輝いていたオリオン座も眩しい月もいなくなっていた。
それから10分、ベランダで待ったが流れ星は現れない。
そんなに都合よく見れるわけないか・・・と、まだ眠気も残っていた私は寒さに負けて観測を断念してしまった。
そそくさと部屋に戻って布団にくるまって、ポカポカしているとすぐに睡魔がやってきた。
もうこのまま寝てしまおうか、今日も仕事だし・・・と思ったのだけど、やっぱりせっかく起きたのに勿体無い気もして、そうして10分くらい布団の中でモヤモヤしてる間に体が温まってきて、結局また眠たいままベランダに出た。
睡魔と寒さに立ち向かった甲斐もあって、それから20分で3つ流れ星を見ることができた。
1つ目は、ぼや〜っと星を眺めていたら視界の端で小さな光が流れて消えたのを捉えた。
「あっ!」と思ったら消えてしまったので、もう1つ!ちゃんと見たい!と粘っていたら、見上げた先で小さな光の粒が現れてピュンと短い線を描いて消えた。
今まではそれほど関心を持って見てなかったので、これまで見た流れ星は1つ目のように視界の端に捉えるようなものばかりだった。
正直なところ「ほんとに見たの?」と聞かれたら「う〜ん、多分見たと思う。」と返すくらい曖昧だ。
でも、今回は自信を持って「流れ星見たことあります!」と言えるくらい初めてちゃんと見れた。
そうなってくると欲が出るもんで、もう1つ見たい!と思い、さらに20分粘って何とか3つ目を見た。
手と足の先がキンキンになって寒かったけど、3つも流れ星が見れて満足だった。
それから1人で嬉しくてヘラヘラしながら部屋に戻った。
眠い中起きれたこと、寒い中耐えて流れ星が見れたことで少し達成感もあり、これまたいい気分で二度寝した。
こんな調子で、最近は宇宙のことを考えるのが楽しい。
宇宙のことを知りたいけど、難しいことは苦手という方におすすめしたいのが、『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』という本だ。
地球や太陽ってどうなってんの?惑星やら恒星って何?などのよくある疑問から、宇宙のエネルギーや相対性理論、宇宙人っているの?ということまで、基本的な宇宙の知識からワクワクすることまで紹介されている。
文字も大きくて読みやすいし、挿絵やイメージ図もあってかなり優しい本なので途中で断念せずに読み進められた。
知識ゼロでも宇宙の基本の「き」を学ぶことができると思う。
私でも読めたので大抵の人は読み切れると思う。
ちなみに今は『宇宙一わかる、宇宙のはなし』という本を読んでいる。
まだ読み始めたばかりだけど、やわらか宇宙講座と比較すると一段階くらい内容が深い印象を持った。
自分にはちょっと難しいところもあるけど、宇宙のことを知るのは単純に面白いので頑張って読み切りたいと思う。
小説以外でこんなに本を読むのが楽しいのは久しぶりである。
大体専門書などは途中で飽きちゃったり、何冊も本を読もうと思わなかったりするんだけど、宇宙は飽きない。
正直に言うと、数年前は宇宙のことを考えるのは怖かった。
宇宙のことを考えていると、自分が一瞬で消えてしまう小さな存在であることを自覚して怖くなってしまっていた。
でも最近少し宇宙のことを調べて本を読んだりして、その小ささが怖いこととあまり感じなくなった。
地球の小さな生命はこのでっかくて不思議な宇宙と繋がっているのだと思うと面白い。
もう疲れちゃってなんもかんも嫌になった時に、壮大な宇宙に意識をプカっと浮かべて考えると、生活の喧騒から少し離れて癒されたりワクワクしたりできる。
調べるといっても、私は頭の出来が良くないので難しいことはまだまだわからないのだけど、宇宙のロマンを感じられる生活が今は楽しい。
ちっぽけな私の脳みそでは処理しきれない大きくて怖い宇宙という存在が、今は少し心の拠り所になっている。