僕の体温
なぜ君は僕を求めてくるの?
僕のことには無関心なくせに
僕はいつも君の幻想を追っていて
辿り着いたと思うと
偽物だったと気付かされる
君は平気な顔して
僕を騙すんだ
そして、
僕を大事そうに見つめる
でも、
本当は僕のことなんかどうでもよくて
僕の手さえ握ってくれない
君の世界には僕が存在していないんだよね
馬鹿みたいだよ
こんなにも君を愛おしいと感じているのに
君には僕が映らない
ねぇ、ほら、
こうやって手を握れば
僕の体温を感じられるだろう?
僕はここにいるんだよ
君にもわかるだろう?