「なんでもない」=言えないことがある #メンタルケア #言葉と宇宙
言葉って、巧妙で
とても美しいものだと思います。
宇宙みたいだと思う。
ほら、
「大丈夫」という言葉ひとつとっても、
「マジで心配無用です」の
【100%大丈夫】と、
「素直に『助けてほしい』と今
あなたに言えたらどんなに良いだろう」
の気持ちを裏に隠した
【0%大丈夫】があるじゃないですか。
言語自体に紐付けられた
本来の意味だけで精通する状況って
そう思うと意外となくて、使う状況や、
発する / 受け取る存在によって
意味は無限の広がりを見せるなと。
だから、宇宙みたいだなって。
永遠に広がり続ける宇宙みたいだなって、
思うのです。
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最近思うのは、数ある言葉の中でも、
「なんでもない」って
すごく難解だなってこと。
「なんでもない」が
本当になんでもない時に使われる割合って、
全体のほんの数%にも及ばないのでは、
とすら思う。
だって、
この言葉を発する直前まで「何か」を
頭に思い浮かべていることは
きっと確かじゃないですか。
「なんでもない」と
判断できるものが存在していない限り、
この言葉にはならないはずなのです。
要は
そこに「何かがある」から、
「なんでもない」という言葉を
使って打ち消すことができる。
「無知の知」
みたいな感じで少し哲学的ですけど。笑
でも、紐解いてみると、きっと、
そういう状況が多いと思います。
「相手に伝える必要はない」と判断した場合、
私達はこの「なんでもない」という
6文字を咄嗟に放ってしまうのでしょう。
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もちろん、
相手に伝える必要はないほど
本当にくだらないことを考えていたり
相手に伝える必要のない
「自分ゴト」をただ一瞬考えていたりと
(家の鍵閉め忘れたっけ?とか。)
本当に「なんでもない」
=あなたが考える必要は全くない
くだらない / 些細なことを
考えていたので伝えなかっただけ
という場合も、全然あると思います。
でも、その場合って、
咄嗟にその言葉を使ったとしても、
その後に自然と補足の解説の言葉
みたいなものが出ることが
多いと思うんですよね。
「ん?何かあった?」
「なんでもない。あ、いや、
家の鍵閉め忘れてた気がしてw」
みたいな感じで。
だから、
「なんでもない」という言葉だけで
頑なに会話を終わらせようとしていたり、
自分に対する興味 / 心配の気持ちを
あえて逸らそうとしているような場合は、
きっと、
「言えないことがある」のだろうなと、
思います。
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誰かやあなたを守る為に
「あえて言わない」言葉
言ったら自分にとっては不都合だから、
しらを切って「黙っている」言葉
人に弱音を吐いたり、頼るのが苦手で
「言いたいけど言えない」言葉
本当は助けて欲しいし甘えたいけど
相手の負担になりたくなくて
「一生懸命に心にしまっている」言葉
今の状態、関係を維持する為に
「言ったらおしまい」な言葉
【言えない言葉】というものには、
ここには書ききれないほど
パターンがあると思います。
愛情、勇気、怒り、悲しみ、正義、悪意。
いろんな色をのせられる言葉だと思います。
「なんでもない」という言葉の盾の裏に
言えない想いを隠して生きたい時
そして、
自分の心地の良い心の領域を守りたい時
に、使っている言葉でも、
あるのかもしれないですね。
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この記事をなぜ
いきなり書いたかというと、
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