【フリーテキスト】季持ち

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季節が変わるときに、私の気持ちも置いて行けたらいい。

季節が変わるように、心の温度も変わって行けばいい。

同じ季節は二度と来ないのだから、春が来て夏が来て、秋を超えたら、全て真っ白に戻ってしまうことを、悲しいと思いたい。

夏に降る雪の温度を、冬の雨の軽さを、どこにも咲かないと思う言葉を、季節が変わるたびに置いて行けたら、きっと私は幸せなのだと涙を流して笑いたい。

感情は季節のように複雑だ。