鏡よかがみ。

もう若くないのだから。

もう子供じゃないのだから。

鏡の中の私が言う。

いつだってワンダーランドに連れて行ってくれていた。

いつだってキラキラ輝くものを映してくれていた。

鏡に裏切られていく。

私たちはいつも縛られ、上手に歩けない。
こんな風に思うことが誤りなら、一度だって幸せをうつさないで。
輝くような感情のひとかけら、幸せたちを一つたりとも奪わないで。

一歩踏み出すことが地獄なら、最初から天国なんかなかったらよかったの。

もう私は大人からは逃げられない。

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