私の頭の中の雑音③
1年ぶりに、頭鳴の記録を。
脳過敏症候群は治ったのかといえば、正直それは私にもわからない。
というのも、“治った”の定義が、「これまで通りの生活を送れること」であるのなら治っていると言えるけれど、「頭の雑音が消えること」とするのならば、まだ完全に治ったとは言えないからだ。
体調に関わらず、音はやってくる
そんな感じで、本人ですら自分の状態を定義できていないゆえ、一旦ここに今の状況を整理しておこうと思う。
現状として、今も頭のなかの雑音は鳴り続けている。これを書いている今もそう。完全に無音なのは、週に1~2日ぐらいかな。それ以外は、頭全体で音がしていたり、右耳の耳鳴りがあったりする。
音の大きさは、日によって違う。一日中気になってしまうぐらい大きいときもあれば、うっすら鳴っていることも。これについては、実際に音の大きさが違っているのか、それとも体調や気分によって私の“感じ方”が変わってくるのかは正直わからない。物理的に音がしているわけではないから、調べようもなく・・・。
そして、この音は体調とあまり関係がないと言えそうで。というのも、「たっぷり寝た日は鳴らない」「ストレスがあるときは音が大きい」みたいなこともなく、寝不足の日でも鳴らなかったりすれば、比較的仕事が落ち着いている時でも鳴るときは鳴る。この辺りは、今も良くわからないところ。まぁ、でも比較的生理周期は関係しているような気が何となくしている。
現在も通院は続けていて、数カ月ごとに脳波を調べたり、MRI検査を受けたり。そして、毎日の投薬も。薬については「飲んだら音が消える」というわけではなくて、飲むことで「音を受け入れやすい状態になれる」という感じかしら。病院にかかる前は、不眠が続きご飯も食べられなかったわけだから、何かしら効いていることは確かだ。
音とともにある生活
と、まぁそんな状態なわけだけど、何しろもう音が鳴り始めてから1年半が経つので、音のある生活にはすっかり慣れてしまった。朝起きて、音が鳴っていようがいまいが、その日の過ごし方は変わらない。本を読むときや原稿を書くときに「この音が無ければなぁ」と思うこともあるけれど、本当に何かに集中しているときは、音の存在を忘れていたりする。音が無い日のほうが気分が良いことは確かだけれども。
もう、この音とともに一生暮らしていくのだろうけど、心配なことも少しあって。それは、「鳴らない日がなくなってしまう」ことと、「今よりも音が大きくなってしまう」ことだ。もしそんなことになれば、私はまた平静を保っていられなくなるだろう。たまに数日鳴り続けることがあると、ものすごく不安になる。まぁ、そうなったらそうなったで、受け入れるしかないのだろうけど。
結論:それでも私は元気です。
というわけで、「治った」とか「治ってない」とかなんとも言い難い状態なのだけど、基本的に私はこれまで通りに生活しています。仕事も問題なくできています。なので、お仕事関係の皆さまも遠慮なくご連絡いただければ幸いです。むしろ、仕事に集中しているときは音のことも忘れられるのでありがたいのです。
昨年、自分の状況をnoteにまとめたことで、「じつは自分も耳鳴りに悩んでいて…」とか、「めまいがひどくて…」とか、打ち明けてくれる人もいて、「みんな口に出さないだけで、色々抱えているのだな」ということを改めて感じることができました。そして、それに対して何も気遣いできていなかったことも。
ちょっと自分のことについて赤裸々に書き過ぎたかしら……。でも、「頭のなかで雑音が鳴っている人の話」を聞く機会もなかなかないと思うので、誰かの参考になれば嬉しいです。